情報の非対称性-「逆選択」「モラルハザード」とは?-公務員試験ミクロ経済学
こんにちは、カズ。あれ、どうしたの?なんかイライラしている感じだね。
あ、こんにちは、先輩。聞いてくださいよ!この間電気屋さんで「最安値」って書いてあるPCを買ったんですけど、買った直後にネットサーフィンしていたら、たまたま同じPCを見つけて、もっと安くなってました。
そうだったんだ、たぶん近隣では最安値だったのかもしれないけど、事前にもっと知ってればネット通販で買ったりとか出来たのになんか勿体無い気分になるよね。
そうですよね。なんかお店の人に騙された気分です。まぁしょうがないと思うしかないんですけど。
そうだね、今回は社会勉強だったと思うしかないね。基本的には売り手と買い手だったら売り手の方が商品について詳しいから、今回のカズに起こったケースって結構起こり得るよね。こういったような売り手と買い手の商品に対する知識量(=情報量)が異なることを経済学では「情報の非対称性」と言うよ。
「情報の非対称性」ですか?なんだか難しそうな言葉ですね…。
そうそう、でも公務員試験でも時々出てくるからしっかりとマスターできるようにしよう!
続きを読むナッシュ均衡と支配戦略とは?-公務員試験ミクロ経済学
あ、先輩、こんにちは!ちょっと聞きたいことがあるんですが、今時間ありますか?
うん。大丈夫だよ。どうしたの?
ありがとうございます。今ミクロ経済学の授業で「ゲーム理論」というのを学んでいるのですが、これまでの需要と供給の範囲とかとは全く違ってよく分からないです...。
「ゲーム理論」かぁ。確かにグラフとかを使ったり計算とかをするわけではないから少し違っていて慣れないよね。ただ、一度考え方を理解してしまえばそんなに難しくないよ!
そうなんですか、じゃあ少し教えてもらえませんか?今は「ゲーム理論」の範囲の中でも「ナッシュ均衡」というのをやっているんですが...。
「ナッシュ均衡」か!じゃあ今回は「ナッシュ均衡」について理解できるようにしよう!
続きを読む費用逓減産業とは?-公務員試験ミクロ経済学
先輩、今ちょっといいですか?
あ、こんにちは、カズ。大丈夫だよ、どうしたの?
ちょっとミクロ経済学の平均費用曲線ACとかで疑問があったので聞きたいのですが、よく平均費用曲線ACって下にU字型の曲線で生産量が上がりすぎると逆に1個当たりの平均費用も高くなってしまいますよね。
そうだね。
でも、例えば鉄道とか大規模な初期投資が必要な業界とかって乗客が増えれば増えるほど、乗客1人当たりのコストも分散されてどんどん低くなりますよね。こういうときは図のようなU字型の費用曲線にはなりませんよね?
確かにそうだね。実はカズの言った通りで、図のようなU字型の費用曲線ではなくて、たくさん生産(/販売)すればするほど、1個当たりのコストが安くなる産業を「費用逓減産業」(ひようていげんさんぎょう)と言うよ。ちなみにさっき言った鉄道もそうだけど、その他には水道やガス、携帯電話事業などが「費用逓減産業」として分類されるんだけど、「費用逓減産業」で考えるときにはU字型の費用曲線にはならないんだ。公務員試験でも時々出てくるから今日はしっかりとマスターしちゃおう!
続きを読む公共財とは?-公務員試験ミクロ経済学
あれ、先輩、そういえばこんなところに公園なんて以前ありましたっけ?
最近作られた区が管理している公園だよ。去年建物が取り壊されたから新たに公園になったんだよ。
そうだったんですね、知りませんでした。
結構立派な公園だね。
そうですね、でも、僕なんか公園はほとんど使わないのに、僕や僕の両親が払った税金の一部ももしかしたらこの公園の費用に回されているってことですよね?僕は公園使わないのになんか嫌だなー。公園の費用って使う人だけが支払うってことじゃだめなんですか?
面白いところに気がつくね。確かに公園のような財をミクロ経済学では「公共財」というんだけど、実際に「公共財」を使わない人も含めて負担することになるよ。公務員試験でもよく出題されるから、今日は「公共財」についてマスターしよう!
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