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将来価値と割引現在価値 -公務員試験マクロ経済学

あ、先輩、こんにちは...。

こんにちは、カズ。どうしたの?何か不満そうな顔して。 

はい。実は、今受け取っている奨学金の将来の返済額を見ていて、受け取る額に対して利子がついて高くなるのはなんでなんだろうと思って。 

そうか、無利子の奨学金もあるけど、そうでないのだともらった額に対して将来多く払うことになるから大変だよね。 

そうなんですよ!受け取った額だけ払えばいいのになんでこっちが貰った額以上に返済しないといけないんですか!? 

まぁまぁ、落ち着いて。奨学金を貸す方も、不履行の損失を減らすためだったり、利益のためとか事情があるからしょうがないよ。 

うーん...。 

それに、今年カズが受け取る額面金額と、将来返済時の額面金額は例えば同じ100万円だとしても価値が違うことがあるから、一概に将来の返済額が高いからと言って、不平等だとは言えないよ。 

ええと、同じ100万円でも現在と将来で価値が違う???100万円はいつでも100万円ではないんですか? 

そうなることもあるよ。経済学では「将来価値」とか「割引現在価値」と言って公務員試験でも頻出に分野だよ!苦手な受験生も多いから今日は「将来価値」や「割引現在価値」についてマスターしてみよう!

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通貨乗数とは?-公務員試験マクロ経済学

こんにちは、カズ。あれ、どうしたの?そんなに真剣にスマホの画面を見て。

あ、こんにちは、先輩。実はマクロ経済学の授業でマクロ経済学に関連のあるニュースを調べてレポートにまとめる課題を出されて、今そのために最近の記事を調べたりしていました。

そうなんだ。何か良い記事とかは見つかった?

うーん。マクロ経済学に関連するニュースはたくさんありそうなのですが、ニュースの中にマネーサプライとかマネタリーベースとか聞きなれない横文字が多くあって理解できないので難しいですね。

そうか、まぁ経済の用語とか初めて聞く用語もたくさんあって意味が分かっていないと難しいよね。マネーサプライとかが出ているニュースってことは、金融緩和を行ったとかのニュースかな。

多分そうです(笑)。あまり僕も理解はできていないのですが、日銀の金融緩和政策と記事に書いてあるのでそうだと思います。ただ、マネタリーベースとか通貨乗数とかよくわからない用語がたくさんあって困ります(笑)。

まぁ難しい言葉だらけで経済学を専攻していない人にとっては確かに分かりにくいかもね。公務員試験でもよく出てくる用語だからしっかりと覚えておくと他の受験生と差をつけることができるよ!今日は通貨乗数やその計算について勉強していこう!

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AD-AS分析とは?-公務員試験マクロ経済学

こんにちは、先輩...。

こんにちは、カズ。表情が疲れ切っているけど大丈夫??

はい、大丈夫です...。ただ、今度の地方上級の一次試験に向けて毎晩マクロ経済学の勉強頑張っているんですが、覚えることが多くてしかも複雑なので頭がパンクしそうです。特にAD曲線とかAS曲線の部分が一緒に出てくるとよくわからなくなってしまいます。

そうだったんだ。確かにマクロ経済学の中でも特に、AD曲線、AS曲線の辺りって難しいよね。それぞれの曲線を導出するまでのプロセスが複雑だし、覚えることが多いからAD-AS曲線自体も何のことなのかわからなくなってしまうよね。

先輩はAD-AS分析は理解できましたか?

始めは難しかったけど、これまで学習してきたIS-LM分析をしっかり復習して、ポイントを掴んだら理解できるようになったよ。それじゃあ今回は折角だからAD-AS分析について勉強していこう!

AD曲線とは?

まず、AD曲線(総需要曲線)とは「IS曲線とLM曲線を用いて、財市場と金融市場における物価水準Pと国民所得Yとの関係を導出した曲線」のことです。財市場とは、マクロ経済学では「財やサービスのやり取りを行う市場」のことで、人々による消費や、企業の投資、貿易、政府の支出などのやり取りが行われている市場です。

 

IS曲線について別のページ に詳細を説明しているのでそちらを見て頂ければと思いますが、下記のように縦軸に利子率、横軸に国民所得をとる図において、IS曲線は原則右下がりになります。なぜなら、銀行から借り入れる際の利子率が下がると、企業の投資が積極的になり国民所得が増加するためです。

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IS曲線

次に、金融市場とは、「貨幣のやり取りを行う市場」のことです。縦軸に利子率、横軸に国民所得をとる図において、下記のようにLM曲線は右上がりの曲線になります。LM曲線について詳しくはこちらも別のページ で紹介しているためそちらを見て頂ければと思いますが、マネーサプライ一定の下で、国民所得が増加すると取引目的(予備的動機の貨幣需要も含む)の貨幣需要が増加して、逆に投機的目的の貨幣需要は減少するため、利子率は減少します。そのため、原則的にはLM曲線は右上がりの曲線になります。

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LM曲線

IS曲線とLM曲線を下記のように同じ図に図示して、財市場と金融市場の両方で均衡する利子率と国民所得を分析するのが、IS-LM分析でした。

図;IS-LM分析

しかし、IS-LM分析ではLM曲線の定式の中にある物価水準Pについては一定という前提で進めていました。この前提をなくして、Pを変数としたとき(縦軸に物価水準、横軸に国民所得をとる図で考えたとき)の財市場と金融市場における物価水準と国民所得の関係を表した曲線がAD曲線といいます。

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AD曲線とは

上記のスライドのように、財市場と金融市場では、例えば物価水準Pが上がる(下がる)と実質マネーサプライM/Pが減少(増加)して、利子率が上がる(下がる)ので、国民所得Yは減少(増加)するため、物価水準Pの上昇(下落)は国民所得Yの減少(増加)を表す右下がりの曲線になっています。

 

 

AS曲線とは?

次に、AS曲線について説明していきたいと思います。そもそもAS曲線とは労働市場における物価水準Pと国民所得Yが均衡する際の組合せの集合を意味します。労働市場とは、労働供給(労働者の労働)と労働需要(企業による雇用)を調整する市場のことです。

 

公務員試験ではAS曲線は2パターンあり、それぞれ考え方が少し異なります。後述するように公務員試験ではAS曲線は「ケインズ派」の考えるAS曲線と「古典派」の考えるAS曲線があります。

 

公務員試験でよく出題されるのは、下記のような「ケインズ派」のAS曲線です。「ケインズ派」の想定するAS曲線は、縦軸に物価水準P、横軸に国民所得Yをとる図において右上がりの曲線になります。

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ケインズ派のAS曲線

他方で、「古典派」の想定するAS曲線は以下の図のように完全雇用を達成できる国民所得の水準で垂直になります。

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古典派のAS曲線

なぜ「ケインズ派」と「古典派」でAS曲線に違いが出てくるかというと、「ケインズ派」は不完全雇用を想定する一方で、「古典派」は完全雇用を想定しているためです。分かりやすく言うと、「古典派」の想定する労働市場では物価水準が変動しても、働きたい人の総数は変わらないため、国民所得への影響がないということです。逆に「ケインズ派」の場合は、物価水準が変動すると、実質的な賃金の額が変化するため、「この給料じゃ働きたくないな」と思う労働者も出てきて、国民所得も変化するということになります。

 

AS曲線の違いについては別のページで紹介しているので、詳しく知りたいという方はそちらを見てください!

 

 

ケインズ派の想定するAD-AS分析

AS曲線については2パターンあることを話しましたが、はじめに「ケインズ派」の想定するAS曲線を用いてAD-AS分析について考えていきたいと思います!

AD-AS分析(ケインズ労働市場の場合)

上記のように、ケインズの想定するAS曲線は右上がりの曲線を使います。「ケインズ派」の想定するAS曲線は物価水準Pが上昇(下落)すると、名目賃金率Wが一定の下で実質賃金率W/Pは下落(上昇)し、労働需要が増大(減少)することによって、国民所得が増加(減少)するため右上がりの曲線になります。

 

AD-AS分析では財市場と金融市場、労働市場の3つの市場における物価水準Pと国民所得Yの均衡を見ていきます。公務員試験では、AD曲線とAS曲線の均衡点の値を計算で導出するよう求められることがあります。

 

 

AD曲線・AS曲線のシフト

また、試験対策としてもう一つ、AD曲線、AS曲線のシフトに関する問題が出題されることがあります。

 

AD曲線がシフトするケースとしては、財市場で財政政策、金融市場で金融緩和(引締)政策を行うケースがあります。また、AS曲線がシフトするケースとしては、労働市場において生産性向上(AS曲線右シフト)や、材料費等の高騰(AS曲線左シフト)があります。

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図;財政政策・金融政策の効果(ケインズ労働市場の場合) 

例えば、上記の図のようにAD曲線が右シフトした場合は、財政出動や金融緩和を行ったケースになります。IS-LM分析において、財政出動を行った場合、政府支出が増大してIS曲線は右シフトします。この時、物価水準は一定のままで国民所得は増加するため、AD曲線は右シフトします。

 

金融緩和政策の時もAS曲線が下方シフトして国民所得は増加するため、AD曲線は結果として上記の図と同様に右シフトします。

 

次にAS曲線のシフトですが、例えば材料費の高騰を考えてみたいと思います。材料費の高騰は物価水準の上昇を意味します。物価水準Pが上昇すると、企業が財を生産する際のコストが高くなってしまうため、生産量(国民所得)は減少してしまうため、AS曲線は左にシフトします。

 

以上のようにある出来事に対して、物価水準Pと国民所得Yはそれぞれの変化を聞かれることがあるので、どのような出来事の結果として物価水準と国民所得はどのように変化するかを理解しておくことも重要になります。

 

 

古典派の想定するAD-AS分析

最後に、「古典派」の想定するAS曲線を使ったAD-AS分析について見ていきたいと思います。まず、「古典派」の想定するAS曲線は完全雇用国民所得の水準で垂直になります。

図4;財政政策・金融政策の効果(古典派の労働市場の場合)

「古典派」の考え方に基づいたAD-AS分析においてもAD曲線とAS曲線の交点で国民所得と物価水準が決定されます。

 

また、「古典派」の想定するAS曲線を用いたとき、先ほどと同様に財政出動や金融緩和政策が行われた場合、AD曲線は右シフトします。しかし、上記の図を見てもらうとわかるように、AD曲線が右シフトしてもAS曲線はそのままのため、シフト後の交点においても国民所得の変化はなく、物価水準のみ高くなってしまっています。

 

このように、「古典派」は国民所得を増加させるための施策として財政政策や金融政策は無意味だというスタンスをとっており、試験でもよく問われるポイントになります!逆に、AS曲線が右シフトした時は、国民所得は増加するため、AS曲線のシフトは有効と考えます。

 

 

最後に

いかがでしたでしょうか?AD-AS分析はマクロ経済学の山場の一つだと思います。古典派の労働市場ケインズ労働市場の違いをしっかり理解できるようになることがまず重要になってくると思います。ぜひマスターしてみてください!

 

古典派とケインズ学派のAS曲線の違いは?-公務員試験マクロ経済学

あ、先輩、こんにちは!今って時間ありますか?

こんにちは、カズ。うん、大丈夫だよ。

ありがとうございます!国家一般職のマクロ経済学の過去問を解いているのですが、労働市場って出てくるのですが、「古典派」とか「ケインズ派」とか色々と違いがあって混乱しているので教えてほしいです。

なるほど、マクロ経済学の「労働市場」は理解するのが大変な部分の一つだよね。特に、「古典派」と「ケインズ派」の違いは難しいよね。それじゃあ今日は「古典派」と「ケインズ派」の違いについて理解できるようにしてみよう!

 

労働市場とは?

まず労働市場とは労働供給(労働者の労働)と労働需要(企業による雇用)を調整する市場のことです。アルバイトをしたりする際、働こうと思う要因の一つとして、給料があると思います。給料が高ければ高いほど、働きたいと思う人が増え(労働供給量の増加)、逆に給料が低ければ低いほど、ブラックバイト認定をされて働きたいと思う人は少なくなると思います(労働供給量の減少)。逆に、企業の側から見たとき、給料が高いということはコストが高いということになります。そのため、コストが高いと生産しても利潤が少なくなってしまう可能性が高くなるため、雇用量が減ってしまいます(労働需要量の減少)。逆に給料を低くすることができればコストを抑えることができ、消費者により安く提供できるため、たくさん生産したいと思うため、雇用量も増えます(労働需要量の増加)。

 

マクロ経済学でも同様に、労働者と企業がどちらともいいと考える給料(実質賃金率W/P)と労働量で均衡します。実質賃金率W/Pとは、名目賃金率Wを物価水準Pで割った値です。実質値というと難しく感じると思いますが、例えば時給が1,000円から1,500円に上がったとしても、他の財の価格、即ち物価水準が2倍に上昇してしまったら(例;チョコレート1個100円だったのが、インフレによって1個200円になること)、額面では給料は増えていても、生活していくうえでは苦しくなってしまいます。このような見かけ上の数値ではなく、現状に合わせた数値で分析するために、物価水準Pで割ることによって実質的な値を使います。

 

マクロ経済学では、以上の実質賃金率W/Pを基に、物価水準Pと国民所得Yという2つの変数を用いて労働市場の分析が行われます。

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AS曲線(総供給曲線)

上記の図は、縦軸に物価水準P、横軸に国民所得Yをとる図におけるAS曲線になります。原則的にAS曲線は上記のように右上がりの曲線になります。なぜ右上がりの曲線になるかというと、物価水準Pが上昇すると名目賃金率Wが一定の下で、実質賃金率W/Pは下落します。この時、企業はコストが安くなるため生産量を増やそうとします。その結果、一国全体の国民所得Yは増加するため、右上がりの曲線になります。

 

 

ケインズ派と古典派の労働市場の違いは?

マクロ経済学で使われる労働市場について概要は理解できたと思います。しかしさらに公務員試験のマクロ経済学では「ケインズ派」と「古典派」による労働市場の捉え方が異なります。

 

まず、古典派の想定する労働市場では、「古典派の第一公準」、「古典派の第二公準」という考え方を採用しています。「古典派の第一公準」とは「労働の需要(企業がどれだけ従業員を雇うか)に関する考え方で、「一国の労働投入量はMPL=w/Pという水準で決定される」という考え方です。MPLとは、労働の限界生産性のことで、「労働を一単位追加的に投入したときにどれだけ生産量が増加するか」を表しています。Marginal Product of Laborの略になります。

 

次に「古典派の第二公準」とは、「労働の供給(従業員がどれだけ働くか)に関する考え方で、「一国の労働供給量はMDU=w/Pという水準で決定される」という考え方です。MDUとは限界不効用のことで、「労働供給を一単位増加させたときにどれだけ不効用が増加するか」を表しています。Marginal Disutilityの略になります。

 

古典派の第一公準」「古典派の第二公準」について詳しくは別のページ で説明しているため、詳しく知りたい方はそちらを見てください!ひとまず、古典派の想定する労働市場では、「古典派の第一公準」、「古典派の第二公準」の両方を採用しています。その結果、労働の需要と供給が一致するためいつでも完全雇用の状態であると仮定しています。

 

また、古典派の想定する労働市場では、「賃金の伸縮性」がキーワードになります。「賃金の伸縮性」とは、物価水準Pが変化しても、同じように名目賃金率wも変化するため、実質賃金率w/Pは変化しないという考え方です。そのため、物価水準Pが変化しても実質賃金率は変化しないので国民所得も変化しないということになります。

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古典派の労働市場

図;ケインズ労働市場 

一方で、ケインズ派の想定する労働市場では、「古典派の第一公準」は採用していますが、「古典派の第二公準」は採用していません。「古典派の第二公準」は労働の供給側(労働者側)の考え方で、「古典派の第二公準」を採用しないということは、提示された賃金に対して働きたくないと思う人がいるということになります。そのため、ケインズの想定する労働市場では、不完全雇用が発生することがあります。

 

また、ケインズ派では「賃金の下方硬直性」というワードがキーワードになります。「賃金の下方硬直性」とは、物価水準が変化しても名目賃金率wが「古典派」の想定したようには変化しないという考え方です。そのため例えば、物価水準Pが上昇すると、実質賃金率w/Pは下落し、賃金が安くなったため企業が雇用したいと思い、労働需要が高まるため国民所得Yも増加します。

 

 

ケインズ派と古典派のAS曲線の違いは?

ここまで、それぞれの想定する労働市場の違いについて説明してきました。ここからは、それぞれの労働市場に対する違いを前提にするとAS曲線はどのように違ってくるのか見ていきたいと思います!

 

まず、AS曲線とは何か?ですが、それぞれの想定する労働市場によってAS曲線の定義も異なってきます。ケインズの想定するAS曲線は、「企業が利潤を最大化する際の物価水準Pと国民所得Yの組合せの集合」になります。なぜこのような定義になるかというと、ケインズ派は需要(企業の雇用)が変化すれば、供給(労働者)も変化するという「有効需要の原理」を採用しているため、企業主導でAS曲線は作られると想定しているからです。

 

そのため、ケインズ派のAS曲線は、下記のように右上がりの曲線になります。ケインズ派は不完全雇用を想定しているため、物価水準Pが上昇して企業が労働需要を増加させようとすると労働供給も上昇し、国民所得も増加するため右上がりの曲線になります。

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ケインズのAS曲線

但し、曲線の右上で直線になっているのは、労働者による労働供給にも限界があり、企業がいくら生産を増やそうとしても、人手不足の状況では増産することはできません。そのため、垂直な直線になっている部分は、「物価水準Pがいくら上昇しても生産は伸びないですよ」という部分になります。

 

次に、古典派のAS曲線の定義は、「労働市場が均衡する際の物価水準Pと国民所得Yの組合せの集合」となります。古典派は物価水準Pがいくら変動したとしても名目賃金率wの変化によって、実質賃金率w/Pが元の水準と同じになるため、国民所得Yは変動しないことを想定しています。そのため、古典派のAS曲線は以下のような垂直な直線になります。

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古典派のAS曲線

 

 

最後に

いかがでしたでしょうか?多くの受験生は、AD曲線とAS曲線という用語やグラフについてはなんとなく理解できていても、古典派とケインズ派労働市場やAS曲線の違いは理解できていないということが多いと思います。択一問題や論述問題で出題されやすい論点ではあると思うので、ぜひ中身をマスターしてみてください!

 

「古典派の第一公準」「古典派の第二公準」とは?-公務員試験マクロ経済学

あ、先輩、こんにちは...。

こんにちは、カズ。あれ、どうしたの?なにか悩んでいるような雰囲気だけど。

はい。バイトを始めようと面接行ったのですが、不採用になってしまって...。

そうなんだ。人気があるバイトは他の人も応募するからしょうがないよね。

そうですね。そういえば、公務員試験の勉強中に「労働市場」という用語が出てきたのですが、マクロ経済学の「労働市場」も働きたい人と企業をつなぐ市場の意味であっていますか?

そうだね。「労働市場」は、企業が雇用したいという労働需要と、労働者が労働力を提供したいという労働供給のやり取りを行う市場のことだよ。でも、マクロ経済学では「労働市場」のとらえ方が、「古典派」と「ケインズ派」によって異なってくるから両方覚えなくちゃいけないんだけど、その前提となるのが「古典派の第一公準」と「古典派の第二公準」になるよ。

うわぁ、なんか難しそうな用語が出てきましたね...。

そうだね。経済学を専攻してこなかった受験生にとってはとっつきにくいかもしれないね。でも、「古典派の第一公準」と「古典派の第二公準」はしっかりと理解しないとAS曲線と呼ばれるこの後よく出題される範囲で理解できなくなるから今日しっかりと覚えてしまおう!

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労働市場とAS曲線-公務員試験マクロ経済学

先輩、こんにちは!あれ、今は何をしているんですか? 

こんにちは、カズ。明日企業の最終面接があるから、自分の言いたいことを少し整理してたよ。

就活生は大変ですね...。お疲れ様です。

ありがとう。最近は景気が悪くなっているから企業も採用しないって噂があるから大変だよ。

民間就職は大変ですね。僕も公務員試験の勉強サボってないでしっかりと勉強します!

公務員も一つの選択肢かもね。公務員試験といえば、AS曲線についてはもう授業で習った?

一応習いました。でも物価水準Pが上昇して国民所得Yも増加する関係がどうしても理解できなくて諦めました(笑)。

せっかく日常でも就活とか労働市場について考えることが多いのに、諦めて勉強しないのは勿体ない!AS曲線は労働市場に関連してよく出題されるから今日覚えてしまおう!

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AD曲線とは?-公務員試験マクロ経済学

あ、先輩、こんにちは...。

こんにちは、カズ。あれ、どうしたの?疲れがたまっているように見えるけど。

はい。最近スーパーの食品の価格が全体的に上がっていますよね。その分食費の割合が多くなってしまっていて、食費を切り詰めているのでよくお腹が空いて力が出ないです。

そうか...。確かに以前に比べると食品全体の物価が上昇しているから、食費が高くなってしまうよね。

そうですね。最近ニュースでは日本も景気が少しずつ良くなっているとか聞くのに、モノの価格が高くなってしまうとそれ以上に出費が多くなって結局個人レベルでは裕福にはならないですね。

うんうん。ただ、国民所得の変化と物価水準の変化って関連性があってしょうがない面もあるからね...。

そうなんですか?

そうそう。カズも今公務員試験でマクロ経済学の勉強をしていると思うけど、AD曲線(総需要曲線)と呼ばれる曲線を用いて物価水準と国民所得の関係が分かるよ。折角だから今日はAD曲線について理解できるようにしよう。

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