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大学受験英語長文読解指導法⑦―whileなどの対比シグナルを理解する―

大学受験英語対策

⑴対比シグナルは論理の道筋を明確にしてくれるシグナル

 以前大学受験英語長文読解指導法①―シグナルでコツをつかむ!―という記事で、長文読解は論理構造を明確にするシグナル(butやbecauseのような)を意識することで、分からない単語や表現があっても推測できるようになるということを話しました。そしてこれまで逆接シグナル具体例シグナル言い換えシグナル追加シグナル原因結果シグナルについて整理してきました。今回は、量自体は少ないですが、これまた重要な対比シグナルについて話していきたいと思います。

 

⑵代表的な対比シグナル

while A, B/A while B

Aだが一方でB

A on the other hand B

A他方でB

A whereas B/where as A, B

Aだが一方でB

A in[by] contrast B

A、対照的にB

in contrast with[to] A, B

Aと比べてB

 

 

⑶対比と逆接は何が違うのか?

 以前、逆接シグナルについてやりましたが、逆接と対比はそもそも何が違うのか。あまり意識したことがないと思います。広辞苑によると、逆接とは「後続する句または文の内容が、先行する句または文から予想・推論される内容とは異なっているような場合の接続」とあり、これまで他の記事でも話してきた通り、接続語の前後に反対同士の言葉がくることになります。一方で対比とは「2つのものを突き合わせて比較すること」とあり、逆の意味同士がくる逆接とは少し意味合いが異なっているということは分かると思います。

 

⑷細かいニュアンスは異なるが、読解の上では同じと考える!

 ⑶で対比と逆接の違いについて軽く話しましたが、結局読解の上ではそこまで深く区別する必要はないです。もちろん、英作文など自分で書くときなどは使い分けをする方が良いときもありますが、読む分にはあまり意識しなくていいと思います。例えばwhileが使われている以下の例文を見てください。

 

While the baby boomers had a placid childhood in the 1950s, which helped inspire them to start their revolution, today's twentysomething generation grew up in a time of drugs, divorce and economic strain.

 

 この文章は、TIMEに掲載されていた記事の一部です。これ全てで一文なのでとても理解しにくいのですが、whileの対比構造を理解していると整理しやすくなります。まず、「while A, B」のAにあたる部分が、「the baby boomers had a placid childhood in the 1950s, which helped inspire them to start their revolution」の部分になります。そして簡単にするために詳細に説明するための関係代名詞以下は省略すると、Aの部分は「the baby boomers had a placid childhood in the 1950s」だけになります。もしかしたら、placidという単語が見慣れないかもしれません。しかし、対比構造を理解出来ていればある程度推測出来るようになるのでいったんそのままにしておきます。次に、Bにあたる部分は「today's twentysomething generation grew up in a time of drugs, divorce and economic strain」だと考えることが出来ると思います。このように整理するとまず、「1950年代世代」と「昨今の若者世代」について対比が展開されているというのが分かると思います。そして、これらのAとBの全文を細かく訳さずパッと見でどのような単語が並んでいるか分かりますか?Bにあたる部分には「drugs, divorce, economic strain」(薬、離婚、経済的なストレス)などマイナスなことが多く書いてあると思います。そうすると、「while A, B」のAの部分はどうなるでしょうか。日本語でAの特にplacidが分からないとして、○○と表現するとしたら以下のようになります。

1950年代の世代は○○な少年時代を過ごしたけど、一方で現在の若者世代は大変な時代に育った」

(※経済的なストレスなどを簡単にまとめて大変な時代と訳しています)

 このように整理するとplacidの意味が何となく推測できるのではないでしょうか。若者世代が大変な時代に育ったということの対比だと、1950代の世代は「穏やかな」少年時代に育ったという意味が推測できるのではないかと思います。

(※私もplacidの意味を忘れていたので後で調べてみましたが、やはり「穏やかな」や「落ち着いた」という意味で推測通りでした。)

 

⑸速読にもつながってくる

 このように文章の論理構造を明確にして読めるということは、今後大学受験など長文読解で重要なポイントとして話していきますが、素早く文章を読むという速読力の向上にもつながってきます。私自身も一文一文読まずにある程度流しながら全体の意味を把握することによって文章を読むので、1分間に250語くらいのペースでは読めると思います。難関大学の受験問題はとにかく文章量が多いので、これくらいのペースで読む必要があると思うので、ぜひ今回のシグナルを指導に取り入れていただければ幸いです。

 

⑹参考

DAVID M. GROSS and SOPHFRONIA SCOTT (2001), Proceeding With Caution(TIME)

http://content.time.com/time/magazine/article/0,9171,155010,00.html

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