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英語長文速読法―skimming(スキミング)はまだ早い?初学者には危険な速読技術

 

TOEFLの読解などで使われる速読法

受験勉強をしていると、先輩や先生、同級生から英語のテクニックを聞いたりすることが多くあると思います。その中でも速読法のテクニックの一つとしてskimming(スキミング)というものがあります。

 

英語のテストによっては文章量が多いものもあり、どうしても速読法に頼らざるを得ないときがあると思います。文章を素早く読みながら効率良く問題を解くための方法としてよく言われるスキミングという方法を説明していきたいと思います。また、このスキミングという方法、考え方は簡単ですが、実際にやってみると結構難しいです。なぜ難しいのかについても話していきたいと思います。

 

 

スキミングとは、「拾い読み」のこと

そもそもスキミングとはどういう意味かというと、そもそもの意味は、「~をすくいとる」という意味で、水などに浮いている上澄み部分をすくいとるような意味があります。その「上澄みをすくいとる」という意味から必要な部分だけをざっと読むという意味にも派生して、速読法でもスキミングという言葉が使われます。

 

 

速読のためのスキミングとは?

では、スキミングとはどの様に行うかですが、ただ単にざっと読めばいいというものではありません。ポイントを絞って文章をざっと読みすることが重要なのですが、以下の文章を見てください。

Since cities first got big enough to require urban planning, its practitioners have focused on growth. From imperial Rome to 19th-century Paris and Chicago and up through modern-day Beijing, the duty of city planners and administrators has been to impose order as people flowed in, buildings rose up, and the city limits extended outward into the hinterlands.

 

But cities don’t always grow. Sometimes they shrink, and sometimes they shrink drastically. Over the last 50 years, the city of Detroit has lost more than half its population. So has Cleveland. They’re not alone: Eight of the 10 largest cities in the United States in 1950, including Boston, have since lost at least 20 percent of their population. But while Boston has recouped some of that loss in recent years and made itself into the anchor of a thriving white-collar economy, the far more drastic losses of cities like Detroit or Youngstown, Ohio, or Flint, Mich. — losses of people, jobs, money, and social ties — show no signs of turning around. The housing crisis has only accelerated the process.

 

Now a few planners and politicians are starting to try something new: embracing shrinking. Frankly admitting that these cities are not going to return to their former population size anytime soon, planners and activists and officials are starting to talk about what it might mean to shrink well. After decades of worrying about smart growth, they’re starting to think about smart shrinking, about how to create cities that are healthier because they are smaller. Losing size, in this line of thought, isn’t just a byproduct of economic malaise, but a strategy.

 

The resulting cities may need to look and feel very different — different, perhaps, from the common understanding of what a modern American city is. Rather than trying to lure back residents or entice businesses to build on vacant lots, cities may be better off finding totally new uses for land: large-scale urban farms, or wind turbines or geothermal wells, or letting large patches revert to nature. Instead of merely tolerating the artist communities that often spring up in marginal neighborhoods, cities might actively encourage them to colonize and reshape whole swaths of the urban landscape. Or they might consider selling off portions to private companies to manage.

(HARVARD Kennedy Schoolより引用)

 

上記の文章はある記事の一部分です。本当は全て載せたかったのと本文の内容をみてもらうのも良かったのですが、今回は意味を取ることを目的としているわけではないので、ざっと概観するだけで結構です。

 

スキミングについて簡単に説明すると、スキミングとははじめにポイントを絞ってざっと読みをして本文の意味を取ることです。例えば、上記の文章の場合は、スキミングの段階で初めの段落と最後の段落すべてと、真ん中のそれぞれの段落の一文目を読むことがスキミングです。なぜ真ん中の段落は一文目かというと、各段落の一文目は通常トピックセンテンス(その段落で筆者が言いたいこと)となっています。

 

その後の段落の二文目以降は具体的に説明しているだけで、トピックセンテンスの言い替えなので、スキミングの際には読まなくてもいいということです。ただし、このスキミングの後に問題を解くうえで具体的な二文目以降の中身も理解する必要があるので、問題を解くために中身を見る必要はあります。

 

 

スキミングは初心者にとってはハードルが高いため、あまりやるべきではない

実際、文章読解の際にスキミングの要領でやってみると分かると思いますが、普通の人にとっては難しいです。結局時間がかかってしまうと思います。それはなぜかというと、英語上級者以外にとっては、段落の一文目であるトピックセンテンス(言いたいこと)を理解するのが難しいからです。英語に限らずあらゆる言語に文章において言える文章構造として、「抽象→具体」という流れがあります。

 

例えば、卑近な例ですが、外国人が「日本人の話し方は、ボーリングのようだ」と言ったとします。これが文章でいうトピックセンテンスとなりますが、これだけだと意味が分からないと思います。それはこの文章がひとまとめで一般化していて抽象的だからです。

 

この後に、その外国人が「なぜなら、日本人は他人が話すときに礼儀正しく聞いており、1人ずつ話すからです。」(具体)というと、なるほどと意味が分かってくると思います。

 

もちろん、日本語なら抽象的でもある程度理解できる幅は広いと思います。しかし、母語でない英語で抽象を話されたとき、さらに分からなくなるというのは目に見えています。そのため、英語上級者以外にとってスキミングは効果を発揮しづらいのです。

 

 

はじめはスキミング以外の方法で速読を行うようにする

それでは、スキミングを使わない方がいいということは、速読は考えなくていいのかと言われればそうではありません。差し迫った検定試験などがある中で速読は不可欠という方も多いと思います。

 

そこでまずは、スキミングではなく、シグナルを使った速読法や、修飾語ルールを使った速読法をマスターすることを心掛けてください。

 

大学受験英語長文読解指導法①―シグナルでコツをつかむ!― 

大学受験英語長文読解指導法②―butなどの逆接シグナルを理解する― 

大学受験英語長文読解指導法③―for exampleなどの具体例シグナルを理解する― 

大学受験英語長文読解指導法④―in other wordsなどの言い換えシグナルを理解する―

大学受験英語長文読解指導法⑤―alsoなどの追加シグナルを理解する― 

大学受験英語長文読解指導法⑥―becauseなどの原因結果シグナルを理解する―

大学受験英語長文読解指導法⑦―whileなどの対比シグナルを理解する― 

大学受験英語長文読解指導法⑧―first of allなどの列挙シグナルを理解する―

英語長文読解速読法①-修飾語のルールのつかむ―

英語長文読解速読法②-9つの修飾語ルールを整理する-

長文速読指導法③-速読読解法のプロセスを理解する!-

 

なぜ上記の手法によって英語を読むスピードを上げるのをオススメするかと言うと、英語をある程度理解している学習者でないとスキミングははりぼてのようなその場しのぎのテクニックになってしまい、応用が利かないためです。しかし、上記の手法を学ぶと、英語の一文の構造や、文章自体の構造など英語の本質的な理解ができるようになり、応用が利きます。

 

そのような観点から、上記の手法を勉強することをお勧めします!

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