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供給の価格弾力性-公務員試験のためのミクロ経済学

bestkateikyoshi.hatenablog.com

登場人物

カズ

地域活性ボランティアサークルに所属する大学1年生。経済学部に所属しているが、数学は苦手。

Photo by All Solhouettes / Adapted

先輩

カズと同じ地域活性ボランティアサークルに所属する2つ上の先輩。経済学部に所属している。留学経験があり、外国人の友人も多い。

供給の価格弾力性とは?

あっ、先輩、こんにちは!

こんにちは、カズ。今日は供給の価格弾力性について話そうか。供給の価格弾力性は前回話した需要の価格弾力性と似ているけど、少し違っている部分があって混乱しやすいからしっかり概念をイメージ出来るようにしよう。

はい。お願いします。

前回は、需要の価格弾力性とはどういう意味かと、ケーキと専門書の例を使って需要の価格弾力性の違いについて話したよね。

はい。需要の価格弾力性とは、「価格が1%変化した時に需要量が何%変化するか」を表していて、財によって元の価格が異なれば需要の価格弾力性が異なるという話をしました。

うん。しっかり理解出来ているね。そして、需要の価格弾力性を求める公式は以下のような式になったんだよね。

需要の価格弾力性計算方法

f:id:bestkateikyoushi:20170306114428p:plain

△Q/△Pは需要曲線y=ax+bの傾きaの逆数

 P,Qは元々の(基準となる)価格と数量

はい。そうでした。

じゃあ、今回は供給の価格弾力性について話していくんだけど、供給の価格弾力性とは「価格が1%変化したとき、供給量は何%変化するか」を表しているよ。

需要の価格弾力性と似てますね。

うん。ただ、需要の価格弾力性は価格が下がったら需要量は増加するよね?安くなると多くの消費者が買ってくれるから。でも、供給についてはどうかな?

価格が安くなったら企業は売る気がなくなってしまうので、供給量は下がると思います。

そう。ということは、供給の価格弾力性は価格が下がると供給量も下がると言った感じで、需要の価格弾力性とは少し異なるんだ。そして、供給の価格弾力性は以下のような公式を使って求めることが出来るよ。

供給の価格弾力性計算方法

f:id:bestkateikyoushi:20170306154733p:plain

△Q/△Pは需要曲線y=ax+bの傾きaの逆数

 P,Qは元々の(基準となる)価格と数量

需要の価格弾力性の公式と似ているけど、×(-1)はないですね。

そうだね。価格が上がれば供給量も増えるために-1を掛けなくても正の価格弾力性になるから必要がないんだよ。まぁ、言葉だけで説明しても分かりにくいから実際に例を使って考えてみよう。

はい。

まず、図1を見てみよう。元々の1個2000円のケーキがあるとして、この時供給量はどれくらい?

f:id:bestkateikyoushi:20170306154525p:plain

図1;ケーキの供給の価格弾力性

価格が2000円の時は、供給量は300個です。

そうだね。例えば、この供給曲線がy=5x+500だとするよね。すると、供給の価格弾力性は何%になる?

元の価格が2000円の時の供給の価格弾力性

f:id:bestkateikyoushi:20170306154949p:plain

△Q/△Pは供給曲線の傾き5の逆数のことなので、1/5を入れると上記のような計算になり、供給の価格弾力性は4/3%になります。

そうだね。価格が2000円の時の元々の供給量は300個だったから、300個×4/3÷100=4個ということになっているよね。

つまり、今回の場合の供給の価格弾力性が4/3%というのは、価格が1%(20円)下がる(/上がる)と需要量が4個減少(/増加)するというのと同じですか?

そうそう。%で表されていると分かりにくいけど、実際の数字で表すと分かり易いよね。

そうですね。

図の供給曲線を見ると分かるように、供給曲線って基本的には右上がりの曲線だよね。

はい。

つまり、「価格が上がれば供給量も上がる」というように、価格の変化率がプラス(/マイナス)であれば、供給量の変化率もプラス(/マイナス)になるから、需要の価格弾力性の公式のように(-1)を掛ける必要がないんだよ。

うーん、何となくわかってきました。

そうか。まぁ、少しずつ理解していけば良いと思うよ。価格弾力性はミクロ経済学で他に覚える分野と関連が小さいから、価格弾力性を覚えてないと他が分からなくなるということはないから。

そうなんですか、良かったです。

ちなみに、需要の価格弾力性では「同じ財でも元の価格が異なると需要の価格弾力性が異なる」という話はしたよね。

はい。

供給の価格弾力性でも同じことが言えて、同じ財でも元の価格が異なると供給の価格弾力性は異なってくるよ。図2を見てみよう。

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図2;ケーキの価格1000円の時の供給の価格弾力性

元の価格が1000円の時の供給の価格弾力性

 

元の価格が1000円の時は供給の価格弾力性が2%になりました。 

そうだね。元の価格が1000円の時の供給量は100個だったから100個の2%は2個になるよね。つまり、1%(10円)の価格増加(/減少)で供給量は2個増加(/減少)するね。

はい。元々の価格が高い方が1%の変化によって変化する供給量が大きくなりますね。

うん。供給曲線が直線の場合は、一定の価格で供給量が増減していくから、元の価格が高ければ1%も大きくなるよね。だから、価格が高いと供給量の変化量も大きくなるんだよ。

なるほど。価格の弾力性って難しく感じるけどイメージすると案外理解出来ました。ありがとうございます!

bestkateikyoshi.hatenablog.com

参考

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