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「奢侈品」「必需品」「下級財」とは?-公務員試験ミクロ経済学

こんにちは、カズ。どうしたの?そんなにたくさんチョコレート持って。

あっ、先輩、こんにちは!先輩もこのチョコレート食べますか?先日、アルバイトで多くお金を稼げて、自由に使えるお金が倍になったので、チョコレートをたくさん買いました!

なるほど。それにしても多いね。いつもよりどれだけ多く買ったの?

いつもは一か月10個と決めているのですが、今月は20個買ってしまいました。

そんなに買ったんだ。自由に使えるお金が倍になってチョコレートの数量も倍に増えたので、カズのとってそのチョコレートは奢侈品(しゃしひん)だね。

奢侈品?奢侈品って何ですか?

奢侈品っていうのは、ミクロ経済学では贅沢品ってことだよ。

え、そんなことないですよ!チョコレートなんてぜいたく品ではないですよ。

確かに普通はそうかもしれないけど、ミクロ経済学では「需要の所得弾力性」の大きさによって「奢侈品」「必需品」「下級財」に分類したりするよ。公務員試験でも出題されることがあるから今日はしっかりと理解できるようにしよう!

需要の所得弾力性とは?

「需要の所得弾力性」とは、「所得が1%変化したときに需要が何%変化するか」という指標のことを言います。例えば、所得が100万円から101万円に1%変化したときに、チョコレートの購入量が100個から101個になった時は、需要量が1%増加したことになります。これが「所得が1%変化したときにチョコレートの需要が1%変化する」という需要の所得弾力性になります。

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需要の所得弾力性公式

※Iは元の所得額、Xは元の需要量

△Iは所得の変化した額、△Xは需要の変化した量

上記のように、需要の所得弾力性は、需要の変化率から所得の変化率を割って導出することができます。

 

また、「上級財・下級財・ギッフェン財の違いとは?」というページで、上級財と下級財の違いについて紹介しましたが、上級財は「所得が増加(/減少)したときに、消費が増加(/減少)する財」のことを言います。逆に、下級財は「所得が増加(/減少)した時に、消費が減少(/増加)する財」のことを言います。従って、「需要の所得弾力性ei」が0より大きい時、所得の増加(/減少)によって消費が増加(/減少)する財であることが分かるため、その財は上級財であるといえます。逆に、「需要の所得弾力性ei」が0より小さい場合には、所得の増加(/減少)によって消費が減少(/増加)する財であることが分かるため、その財は下級財であるといえます。

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需要の所得弾力性

そして、上記のように需要の所得弾力性を用いると、上級財はさらに「奢侈品(しゃしひん)」と「必需品」の二つに分けることができます。以下、それぞれの財について詳しく見ていきたいと思います!

 

 

奢侈品(しゃしひん)とは?

「奢侈品(しゃしひん)」とは、「所得が1%増加(/減少)した時に需要量が1%以上増加(/減少)する財」を言い、上級財に分類されます。「奢侈」とは、辞書では「必要な程度や身分を越えたぜいたく」とあります。ミクロ経済学で使われる「奢侈品」も所得の増加割合以上に次需要量を増やすという点で辞書の意味で同じです。奢侈品かどうかを図で見てみると以下のようになります。

図;奢侈品(チョコレートが奢侈品の例)

例えば、所得は元々5,000円で、チョコレートとジャガイモを組み合わせて効用最大化を目指す消費者がいたとします。当初、チョコレートを10個買っていたとしますが、所得が2倍の10,000円となった際、チョコレートの需要量も倍の20個となっています。この時、以下のように需要の所得弾力性の公式に数値を当てはめると、需要の所得弾力性は1となるため、チョコレートは奢侈品と分かります。

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チョコレート(奢侈品)の需要の所得弾力性

需要・所得それぞれの変化率の分母は、元の値になるため、当初需要量10個、当初予算5,000円となります。そして分子は、変化した量のことを言うため、変化した需要量10個、変化した予算額5,000円となります。その結果、需要の所得弾力性は1となります。

 

 

必需品とは?

「必需品」とは、「所得が1%増加(/減少)した時に需要量が0%以上1%未満増加(/減少)する財」のことを言います。「必需品」も所得が増加(/減少)した際に需要量が増加(/減少)するため、「上級財」に分類されます。しかし、「奢侈品」とは異なり、所得が変化しても需要量はそれ以上の変化をしない点で異なります。

図:必需品(ジャガイモが必需品の例)

先ほどと同様に、所得が5,000円から10,000円に増加したということは、所得は2倍に増加したということになります。しかし、チョコレートの時とは異なり、ジャガイモの消費される個数は15個から25個と2倍にはならず、5/3倍増加します。

 

このように、所得の増加によって財の個数は増加しますが、所得と同じように2倍以上増加しない財を必需品と言います。

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ジャガイモ(必需品)の需要の所得弾力性)

需要の所得弾力性の公式を用いて計算すると、上記のように2/3%(0.666…%)となります。従って、ジャガイモは上級財ではありますが、奢侈品ではなく必需品であるといえます。

 

 

下級財とは?

最後に下級財とは、「所得が増加(/減少)した時に、消費が減少(/増加)する財」のことを言います。つまり、需要の所得弾力性の公式で0%より低い値の財のことを言います。

図;下級財(安いチョコが下級財の例)

1個200円のチョコレートが下級財としたとき、図で表すと上記のような変化をします。例えば、元々所得5,000円の時には10個購入されていた安いチョコレートですが、所得が2倍の10,000円に増加すると、需要量は8個に減少しています。このような財を下級財と言います。このように図や需要の所得弾力性の公式を用いて「奢侈品」「必需品」「下級財」を分類することができます。

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