分かりにくいを分かりやすいに

受験生や塾講師、家庭教師、資格試験を控えた社会人に向けて情報発信を行うサイトです。

Tutoring For EveryOne

元家庭教師で現職公務員による分かりやすさを追求した全ての学ぶ人のためのサイト

【スポンサーリンク】

企業の最適生産規模とは?-公務員試験のためのミクロ経済学

bestkateikyoshi.hatenablog.com

登場人物

カズ

地域活性ボランティアサークルに所属する大学1年生。経済学部に所属しているが、数学は苦手。

Photo by All Solhouettes / Adapted

先輩

カズと同じ地域活性ボランティアサークルに所属する2つ上の先輩。経済学部に所属している。留学経験があり、外国人の友人も多い。

企業の最適生産規模とは?

先輩、お疲れ様です。今日もミーティング疲れましたね。

そうだね、カズ。

そういえば、ミーティング中に地域活性化のために、地元の日本酒を大学祭で販売するって話が出てましたよね?

うん。

そして、大学祭当日でどれくらいの量を販売するかで議論になっていましたけど、ミクロ経済学的には、最適な販売量(/生産量)ってどの様に決まるのですか?

経営学とかでは想定される需要量を分析して販売量を決めたりするのだと思うけど、ミクロ経済学的に一番簡単なモデルで、さっき話した「生産関数(/等量曲線)」と「費用方程式(/等費用線)」を使って最適な生産量を求めるという方法があるよ。

そういえば、以前話しましたね。

詳しくは上の記事を見て確認してほしいんだけど、簡単に復習すると生産関数で出てきた「等量曲線」では、企業が財を生産する際には「労働投入量(L)」と「資本投入量(K)」が必要だと仮定して、同じ等量曲線上の「労働投入量(L)」と「資本投入量(K)」の組み合わせの時は生産量が同じだということを示していたよね。

図1; 等量曲線のシフト

確か、「労働投入量5人、資本投入量10台」の組み合わせや、「労働投入量10人、資本投入量5台」の組み合わせの時に比べて右側の等量曲線上にある、「労働投入量10人、資本投入量15台」の組み合わせの時の方が、生産量は高いことを示していて、企業は出来る限り生産量を増やして利潤を多くしたいので、等量曲線が右上にある方がいいということでしたね。

そうそう。ただ、企業が生産する時には、生産量だけでなく、生産に対する費用も考えなくちゃいけなかったよね。

はい。それが確か費用方程式で求めた「等費用線」でしたね。

f:id:bestkateikyoushi:20170318100506p:plain

図2;等費用線

そうだね。そしてこの等費用線は、以下の費用方程式の公式で求めることが出来るというところまで話して前回は終わったよね。

f:id:bestkateikyoushi:20170318100522p:plain

図3;費用方程式の公式

TC;Total Cost(総費用)のこと。

 r;設問では要素価格と言われることが多いが、利子率と言われることも。

はい。そうでした。

ミクロ経済学では、その企業にとって最適な生産量を求める手段の1つとして、上記の「等費用線」(費用方程式)と「等量曲線」(生産関数)を使うよ。じゃあここで質問だけど、「最適な生産量」ってそもそも何なんだっけ?

ええと企業にとっての最適な生産量とは、「利潤(/もうけ)が最も大きくなる生産量」でした。

そうだね。そして結論から言うと、このような最適生産量になる労働投入量と資本投入量の組み合わせになるのが、図4のような「等費用線」と「等量曲線」が接する点の組み合わせになるよ。

f:id:bestkateikyoushi:20170318111634p:plain

図4;企業の最適生産量①

なぜそうなるかというと、等費用線は予算制約線と似ていて、等費用線より左側が、予算の中で実行可能な労働投入量と資本投入量の組み合わせなのだけど、その中で一番生産量が大きくなる組み合わせというのが、図4のような「等費用線」と「等量曲線」が接する点の組み合わせになるから、最適生産量は図4のようになるよ。

図5;企業の最適生産量②

図5のように、企業が使える予算に対して生産量がどれほどだと費用を効率的に使って生産できるかという考え方だから、等費用線は固定してあるよ。消費者理論でも話したように、等費用線より右側の労働投入量と資本投入量の組み合わせは、企業が使える予算に比べて割高なため実行不可能だから、等量曲線はこれ以上右側に行くことがなくなるよ。

なるほど。消費者理論でやった効用最大化と考え方は同じですね。

そうだね。ミクロ経済学って基礎理論は、消費者理論、生産者理論とか分かれていても、根底にある分析手法は同じ立ったりすることが多いから、混同しないようにできればかなり理解しやすくなると思うよ!

そうですね。僕もミクロ経済学をマスターできるよう精進します!

bestkateikyoshi.hatenablog.com

参考

【スポンサーリンク】