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短期費用Ⅳ限界費用(MC)-大学生の視点で理解するミクロ経済学

⑴記事のポイント

key words

限界費用とは

bestkateikyoshi.hatenablog.com

⑵登場人物

カズ

地域活性ボランティアサークルに所属する大学1年生。経済学部に所属しているが、数学は苦手。

Photo by All Solhouettes / Adapted

先輩

カズと同じ地域活性ボランティアサークルに所属する2つ上の先輩。経済学部に所属している。留学経験があり、外国人の友人も多い。

⑶限界費用(MC)とは?

先輩、こんにちは~。

こんにちは、カズ。今日は前回の「平均費用(AC)」,「平均可変費用(AVC)」の続きで、「限界費用(MC=Marginal Cost)」について話していこう。

はい。お願いします。

まず、復習だけど、図1は「平均費用(AC)」,「平均可変費用(AVC)」、「限界費用(MC=Marginal Cost)」を表した図だよ。

f:id:bestkateikyoushi:20170320210225p:plain

図1; AC曲線・AVC曲線・MC曲線

前回話したように、平均費用曲線と平均可変費用曲線は、生産量が増加するとはじめのうちは、生産量1つ当たりのコストは安くなってくるけど、生産量がたくさん作ろうとし過ぎると、それだけたくさん労働投入をしないといけなくなってそれだけ生産量1つ当たりのコストはまた高くなってしまうんだったよね。詳しくは以前話した短期費用Ⅲ平均費用(AC),平均可変費用(AVC)を見て思い出そう。

はい。

それじゃあ、限界費用(MC)について話していこうか。そもそも、限界費用ってどういう意味だと思う?

うーん...。意味が全く理解できないです。

そうだね。経済学を学び始めたばかりの人にとっては中々理解しにくい用語だよね。「限界費用」っていうのは、「今から生産量を1つ(1単位)増やしたときにどれだけ費用が増えるか」を示しているよ。

えっと、どういうことですか?

例えば、今100杯カレーを作ると20,000円費用が掛かるとするよね。そこから1杯作る量を増やして101杯カレーを作るとしたら20,100円費用が掛かるようになった時、増えた費用の100円が「限界費用」ということになるよ。

なるほど、生産量を1個増やした時に費用の増えた分のことを「限界費用」と言うんですね。

そうだね。実際に計算するとなるともっと難しくなるんだけど、考え方的にはこんな感じだよ。

でも、なんで「限界費用」っていうんですか?

これはね、英語のMarginal Costから和訳されているから分かりにくくなってしまっているんだけど、Marginal(マージナル)って日本語で「辺境の、縁の」という意味なんだけど、図2のようなイメージで捉えると理解しやすいかな。

図2;経済学における「限界」のイメージ

「限界」という用語1つで記事一つ分はできそうだから、説明が少ないかもしれないけど、イメージとしてはこんな感じだよ。

なるほど。

経済学における「限界」についてある程度イメージ出来るようになったと思うから、図3のグラフを使って「限界費用」について考えてみよう。

f:id:bestkateikyoushi:20170321155523p:plain

図3;限界費用(MC)

はい。なんで限界費用(MC)曲線は、途中まで右下がりで途中の生産量から右上がりになっているのですか?

これは、以前「平均費用(AC)」,「平均可変費用(AVC)」で話したように、テナント料のような「固定費用(FC=Fixed Cost)」と人件費などのような「可変費用(VC=Variable Cost)」を念頭に置いて考えることがポイントだよ。

あ、「固定費用(FC=Fixed Cost)」っていうのは、生産量に関わらず支払う必要がある費用ですよね。例えば、テナント料1か月20万円みたいな感じで。

そうだね。「固定費用」は、生産量に関わらず総額が決まっている費用だけど、それを生産量1つ当たりのコストに換算した時、生産量が多ければ多いほど、固定費用は分散されるから生産量1つ当たりのコストは安くなるよね。

はい、生産量1個だけの時は、生産量1つ当たりのコストは20万円になってしまうのに、生産量100個になれば、生産量1つ当たりのコストは20万円÷100個で、2,000円になります。

そうだね。じゃあ「可変費用」は?

可変費用」は、賃金や原材料費のように生産量1個増やすごとに増える費用です。

うん。特に生産量を増やすためには労働投入や資本投入を行う必要があるよね。そして「短期費用」を分析する場合は、「資本投入量」は一定に固定されているから生産量を増やすためには「労働投入量」を増やしていくしかないよね。

はい。ただ、はじめの段階は労働投入を投入すると生産量が増大するのに対して、生産量が増えすぎると同じように労働投入しても生産量は微増しかしなくなります。

そうだね。例えばカレー屋さんで元々5人従業員がいて、効率化のために1人従業員を増やすとカレーの販売量が100杯から130杯の増えるとするよね。だからといってさらに従業員を6人から7人に同じようにさらに1人増やしたとしても、カレー屋さんの調理器具とかに限りもあるから、手持ち無沙汰になってしまう従業員が出てきてしまって、販売量が増加しても130杯から140杯の10杯しか増えなかったらカレー1杯当たりのコストはどうなる?

カレーの販売量130杯で従業員6人の時に比べて、カレーの販売量140杯で従業員7人の時の方がカレー1杯あたりのコストが高くなってしまいます。

そうだね。5人の時の人件費の合計が50,000円だとしたら、1杯当たりのコストは50,000円÷100杯で500円になるよね。6人の時の人件費の合計が60,000円だとしたら、1杯当たりのコストは60,000円÷130杯で約460円になって安くなるけど、7人の時の人件費の合計が70,000円だとしたら、1杯当たりのコストは70,000円÷140杯でまた500円に戻って高くなっているよね。

なるほど。これをグラフで表しているのが限界費用(MC)曲線の放物線なのですね。

そうそう。さっき限界費用は生産量を1個増やした時に費用の増えた分のことを言ったように、可変費用が大きく関係しているんだ。つまり、はじめのうちは生産量を増やすために、労働投入をすると少ない労働投入で、たくさん生産できるけど、短期の分析の場合は資本投入量(機材など)が一定だと仮定しているから、労働投入を多くしても手持ち無沙汰な従業員が増えてくるため、労働投入してもあまり生産量が伸びなくなって、1生産当たりのコストが高くなってしまうんだよ。

なるほど。限界費用にはそのような意味があったんですね。よく分かりました!ありがとうございます!

bestkateikyoshi.hatenablog.com

参考

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