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短期費用Ⅴ利潤最大化条件-公務員試験のためのミクロ経済学

bestkateikyoshi.hatenablog.com

登場人物

カズ

地域活性ボランティアサークルに所属する大学1年生。経済学部に所属しているが、数学は苦手。

Photo by All Solhouettes / Adapted

先輩

カズと同じ地域活性ボランティアサークルに所属する2つ上の先輩。経済学部に所属している。留学経験があり、外国人の友人も多い。

利潤最大化条件とは?

先輩、こんにちは~。

こんにちは、カズ。以前「平均費用(AC=Average Cost)」,「平均可変費用(AVC=Average Variable Cost)」、「限界費用(MC=Marginal Cost)」について話したけど、覚えてる?

はい、何とか覚えてます(笑)!

じゃあ、今回は「平均可変曲線」、「平均可変費用曲線」、「限界費用曲線」を使って何を知ることが出来るかについて話していこう。ちなみに、これら3つの曲線は何のために用いられると思う?

え、単純に生産量に対する費用を求めるためじゃないんですか?

うーん、確かにそうだけど、ある生産量に対する平均費用や限界費用などを図式化することで、色々なことを明らかにすることが出来るようになるよ。例えば、ある価格の時に利潤が最大になる生産量を明らかにしたり、赤字になるかどうかを判断する損益分岐点(赤字になるときの生産量)を明らかにしたり、生産/販売自体をやめるべきかどうかを判断する操業停止点を明らかにするために用いられるよ。

色々な分析に活用できるのですね。

そうだね。そうしたら今回は、1つ目のある価格の時に「利潤が最大になる生産量」はどの様にグラフから読み取ることが出来るかについて話していこう!

はい。わかりました!

じゃあまず、どの様に利潤が最大になる生産量が決定するかと言うと、図1のように、「平均可変曲線」、「平均可変費用曲線」、「限界費用曲線」だけで決まるわけではなくて、価格によって最適な生産量は決まってくるよ。

f:id:bestkateikyoushi:20170320210225p:plain

図1;カレーの「平均可変曲線」、「平均可変費用曲線」、「限界費用曲線」

確かに値段が決まってないと、生産量は何個にでもできるので価格が分かっている必要がありますね。そういえば、需要と供給について学習したときのことを思い出したのですが、価格は市場で決まるので、一つの企業が勝手に決めることはできないんでしたよね。

そうだね。図1のような「平均可変曲線」、「平均可変費用曲線」、「限界費用曲線」を用いて、ある価格の時に利潤が最大になる生産量を求めることが目的なのだけど、図中のどの部分が利潤を表していると思う?

うーん。皆目見当もつかないです。

難しいからはじめはイメージできないよね。図2を見てみよう。カレー1杯の価格が500円だとしたとき、図2のように生産量は限界費用(MC)曲線の500円の時の生産量100杯になるよ。

図2;MC,ACを用いた利潤最大化

生産量を判断するときになんで限界費用曲線を使うのですか?

それについては後で話そう。とにかくまずは利潤についてみよう。生産量が100杯だと分かると、次にどれくらい費用が掛かっているかだけど、それは平均費用(AC)曲線を見て判断するよ。

生産量100個の時の1個当たりのコストが450円なので、450円×100杯で45,000円と出たんですね。

そうそう。そうすると、売上50,000円から45,000円を引くと利潤(/もうけ)は残りの5,000円になるよね。グラフで見ると、図2のように赤い四角の部分になるよ。

なるほど、グラフで視覚化できると分かり易いですね。

そうだね。利潤を最大化するということはつまり、グラフで言うと、出来る限り赤い四角の面積を大きくするということだよ。

なるほど。利潤については分かりました。それではさっきも言ったようになんで生産量を決定するときに、限界費用曲線を使うのですか?

それは、「p=MC(価格=限界費用)」が一致する生産量の時に利潤が最大になるからだよ。

ええっと、それは何でですか?

なぜそうなるかは一から説明していこう。そもそも価格pというのは企業にとってMR(Marginal Revenue/限界収入)と同じ意味を持つよ。「限界収入」とは、「生産を1つ増やすごとにどれだけ収入が増えるか」を示していて、例えば、500円のカレーの販売量(/生産量)を100杯から101杯に増やすと、価格である500円分収入が増えるよね。

なるほど。だから、「p=MR」(価格=限界収入)なのですね。

そう。そして、企業はどの様に生産量を決定するんだっけ?

企業は利潤を最大化するために生産量を決定します。

そうだね。利潤を最大化する生産量が「MR=MC」の一致する部分、即ち限界収入(=価格)と限界費用が同じ時となるけど、実際に図3を使ってグラフで見てみよう。

図3;限界費用と限界収入による利潤最大化

図3のように、限界収入は500円だから1杯生産量を増やすごとに500円収入が増えるよね。そして生産量が100杯より小さい時には、限界収入は500円より小さいから、生産量1杯増やしても価格500円から限界費用の差分利益が得られるからもっと生産量を増やそうとするよね。

はい。

でも、生産量が100杯よりも多くしてしまうと、限界収入は500円のままだけど、限界費用は500円より大きくなってしまうから生産量を増やしても損してしまうから100杯よりも多くしない方がいいよね。

そうですね。

だから生産量はこれ以上利益が増えない100杯で安定するよ。

なるほど、だから「MC=MR(=p)」が利潤最大化条件となるのですね。よく理解出来ました!ありがとうございます。

bestkateikyoshi.hatenablog.com

参考

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