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「損益分岐点」「操業停止点」とは?-公務員試験ミクロ経済学

あ、先輩、こんにちは...。

こんにちは、カズ。どうしたの?そんなに疲れ切った顔して。

最近ミクロ経済学の授業で「短期費用」について学んでいるのですが、覚えることたくさんありすぎて大変です。今週の授業でも「損益分岐点」と「操業停止点」という用語が出てきて、混乱しています。

二つとも似たような言葉だから最初は混乱してしまうかもね、でも、グラフでイメージしながらそれぞれの意味を区別すれば理解できるようになるよ!今日は「損益分岐点」と「操業停止点」について勉強しよう!

損益分岐点」とは?

損益分岐点」とは、「固定費用を回収出来て、損(/赤字)を発生させない生産量の境目になる価格と生産量の組み合わせ」を言います。「損(/赤字)を発生させない」とは、総売上と総費用がプラマイゼロとなる時点を言います。ミクロ経済学では総売上を、「価格P×生産量」で求めます。他方、総費用は「平均費用×生産量」で求めます。

 

以上より、価格Pが平均費用ACと同じとき、総売上と総費用がプラマイゼロになります。ただ、ミクロ経済学では、企業の利潤最大化条件は「限界費用MC=価格P(限界収入MR)」となるため、企業は「限界費用MC=価格P」となるように生産量を決定します。そのため、以下のように「損益分岐点」は、限界費用曲線MCと平均費用曲線ACの交点となります。

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損益分岐点

上記の例では、価格440円の時、限界費用MCと平均費用曲線ACが交わるので、生産量95杯、価格440円の組み合わせが「損益分岐点」となります。したがって、「損益分岐点」の条件は「限界費用MC=平均費用AC」となるときとなります。

 

 

「操業停止点」とは?

「操業停止点」とは、「生産をやめるか続行するかの価格、生産量の組み合わせ」となる点のことを言います。「損益分岐点」は赤字になるかならないかの生産量の境目でしたが、「操業停止点」では、既に赤字は確定しており、変動費用をペイできるギリギリの価格、生産量の組み合わせになります。

 

ミクロ経済学では総費用は機械設備費用やテナント料などの「固定費用FC」と人件費などの「変動費用」から成り立ちます。固定費用は生産をストップしても一定額支払うことになるため、もし最終的に赤字だとしても赤字額を少なくするために少しでも生産する方がいいことがあります。

 

例えば、下の図のように、価格、限界費用可変費用が250円、生産量が80杯の時、総売上は250×80=20,000円、総可変費用も20,000円となります。この時、平均費用曲線は平均可変費用曲線より上にあるため、固定費用分は赤字になってしまいます。

図:操業停止点 

しかし、スライド2のように価格が200円で「操業停止点」より下にあるとき、総売上は200×70=14,000円、総可変費用は260×70=18,200円となり、可変費用もペイできなくなってしまいます。また、スライド1の時には、赤字額が固定費用分だけでしたが、スライド2の場合赤字額が固定費用分プラス14,000-18,200=-4,200円となってしまい、損失が膨れ上がってしまいます。

 

つまり、「損益分岐点」から「操業停止点」までの間は、固定費用分赤字は発生するけど、変動費用分とプラスアルファはペイできるから生産した方が赤字は少なくなりお得だけど、「操業停止点」より下は変動費用分さらに赤字が出てしまい、そもそも生産しない方がいい、という範囲になります。したがって、「操業停止点」の条件は「限界費用MC=平均可変費用AVC」となるときとなります。

 

 

最後に

このように、「損益分岐点」は利益が出るか出ないかの分岐点、「操業停止点」は変動費用分の赤字が発生するかしないかの分岐点となります。闇雲にグラフを暗記するのではなく、意味を理解すると分からなくなった時に思い出せるようになります!

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