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価格の硬直性-公務員試験のためのミクロ経済学

bestkateikyoshi.hatenablog.com

登場人物

カズ

地域活性ボランティアサークルに所属する大学1年生。経済学部に所属しているが、数学は苦手。

Photo by All Solhouettes / Adapted

先輩

カズと同じ地域活性ボランティアサークルに所属する2つ上の先輩。経済学部に所属している。留学経験があり、外国人の友人も多い。

価格の硬直性とは?

先輩、こんにちは...。

こんにちは、カズ。どうしたの?今日はなんか疲れているようだけど。

はい。最近ミクロ経済学の中間テストのための勉強をいつもしていて、夜遅くまで大変です。

そうなんだ。今はどの部分を復習しているの?

そうですね。今はワルラス的価格調整過程とか均衡の安定性などについて復習しています。

まだミクロ経済学の初めの部分だね。まだまだ復習しないといけなそうだね。

はい。ただ需要と供給の関係で「価格」と「生産量」が均衡するって話でしたけど、実際の生活の中でレストランとかはそう簡単に価格を変えたりしませんよね。だから価格調整の勉強をしていてもやっぱり少し上手く理解できないです...。

そうか。確かに日々の生活の中ですぐに価格が変わるってことはあまりないかもしれないから、分かりにくいかもしれないね。

やっぱりミクロ経済学って難しいですね...。

そうだね。でも、ミクロ経済学という学問のなかにも色々な考え方があって、さらに実際の生活に即した価格調整の考え方もあって、「価格の硬直性」という考え方もあるよ。

「価格の硬直性」ですか?価格がかたまっているってことですか?(笑)

かたまっているっていうことではないよ(笑)。「価格の硬直性」っていうのは、価格がなかなか変化しないことを指すよ。「価格の硬直性」のなかにも色々な考え方があるんだけど、代表的なものとしては「メニューコスト理論」、「屈折需要曲線」、「フルコスト原理」があるよ。

なんか難しそうな名前の考え方ですね。

そうだね。でも、それぞれそんなに難しくないから一つひとつ見ていこう。

はい。

まず一つ目の「メニューコスト理論」っていうのは、レストランとかの料理のメニュー表があるよね。でも、レストランは原材料の価格が変わったとしてもいちいちメニュー表に書いてある価格を書き直したりしたりしないよね。

そうですね。原材料の仕入れ価格が毎日変わったとしてもメニュー表を変えたりするのは面倒ですし、メニュー表をいちいち変えたりすることなんてしないですもんね。

うん。僅かな原材料の変化であれば価格を変えたりしないというのが「メニューコスト理論」だよ。

すごく現実に即した考え方ですね。

そうだね。次の「屈折需要曲線」とは、図1のグラフのような需要曲線のことで、はじめに自社が元々の価格から値下げをしたときには、他の企業も自分達のシェアを守るために対抗して値下げするよね。

図1;屈折需要曲線

そうすると、自社以外の製品も同じように安くなるから、結局他の企業と変わらないってことになるよね。こうなると、自社の供給量はそこまで伸びなくなってしまうよね。 

そうですね。もし他の企業も製品が安くなったらそれぞれのシェアはあまり変化しないですね。

そうそう。逆に自社が価格を高くしたらどうなると思う?

他の企業も価格を高くするのですか?

いいや、ある企業が価格を高くしたときには他の企業は高くしないよ。それは、他の企業にとってライバル企業が製品の価格を高くしたら、自分達は価格を今まで通り同じに維持していたとしてもシェアは高くなるよね。

あ、そうですね。もともと100円だったリンゴをある企業が120円にしたら、100円のままの企業のを買う様になりますよね。

そうだね。じゃあなんでこの「屈折需要曲線」が価格の硬直性に分類されるかについてだけど、図2を見てみよう。

図2;屈折需要曲線②

以前不完全競争市場のMR(限界収入)曲線で、「MR=MC(限界収入=限界費用)」となる点で生産量が決まるって話をしたよね。屈折需要曲線でも同様のことが言えるのだけど、限界収入(MR)曲線は需要曲線の2倍の傾きになるから、図2のスライド一枚目のようになるよ。

屈折需要曲線が途中で傾きが変わるように、屈折需要曲線の限界収入(MR)曲線も傾きが変わっているんですね。

そうだね。図2のように限界費用(MC)曲線が限界収入曲線の不連続な部分にあるときには、限界費用曲線が少し上下にシフトしても不連続な部分にあるままだから、生産量も価格も変わらないよね。

なるほど。だから価格の硬直性に分類されるんですね。

そうそう。それじゃあ最後に「フルコスト原理」だけど、これはすごく単純で、企業が「平均費用の上に一定の利潤を上乗せしたモノを価格として決定している」という仮定して価格調整がされているという考え方だよ。

はい。

例えば、「500個生産した時に1個500円費用がかかる製品の価格を550円に設定する」と言った感じに企業の生産時の費用をもとに価格を決定しているから、価格が市場の動向に左右されていないよね。

なるほど。市場の動向に左右されないから価格が硬直しているということなのですね。

そうそう。このように代表的な「価格の硬直性」の理論は3つあって、時々出てくるから頭の隅に置いておくといいよ!

なるほど。ミクロ経済学でもこういった理論があるんですね!ありがとうございました!

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参考

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