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リカード・モデル-公務員試験のためのミクロ経済学

bestkateikyoshi.hatenablog.com

登場人物

カズ

地域活性ボランティアサークルに所属する大学1年生。経済学部に所属しているが、数学は苦手。

Photo by All Solhouettes / Adapted

先輩

カズと同じ地域活性ボランティアサークルに所属する2つ上の先輩。経済学部に所属している。留学経験があり、外国人の友人も多い。

リカード・モデルとは?

先輩、こんにちは!この間は国際ミクロ経済学について教えていただいてありがとうございました!

こんにちは、カズ。国際ミクロ経済学についてはしっかり理解できるようになった?

はい、以前話して下さった部分については理解できるようになりました!ただこの間話してくださった自由貿易が良いということになると、貿易される時にはアメリカみたいな高品質で安価にできる工業も農業も強いような国が全ての財を輸出してしまって他の国の産業は弱まってしまうんではないですか?

いいところに気が付くね。確かに工業も農業も強いアメリカのような国って輸出量が多い国になるとは思うんだけど、実際は日本や中国、他の多くの国がアメリカに輸出を行っていて、一つの国だけが輸出しているというわけではないよね。

そうですよね。アメリカだけで生産しようとしても全世界の需要量を全てカバーするのって労働量の限界もあるのでできないですよね。

そうそう!ミクロ経済学でも生産技術の違いや各国の労働力の限界を考慮したモデルっていうのがあるよ。

相変わらずミクロ経済学ってどんな経済活動でもカバーしてて凄いですね(笑)。

そうだね。主要な貿易理論って「リカード・モデル」と「ヘクシャー=オリーン・モデル」の2つあるんだけど、そしたら今回は「リカード・モデル」について理解できるようにしていこうか。

はい!ありがとうございます。

そしたらまず「リカード・モデル」と呼ばれる貿易理論だけど、これは2か国間の「生産技術の違い」が比較優位を決めるという貿易理論だよ。

??どういうことですか?

これだけだと難しいから、少し例を使って理解できるようにしよう。例えば図1にあるように、A国とB国が2国間で工業製品と農産物を生産して貿易しているとするよ。そして、図1の表の数字は各国がそれぞれ工業製品、農産物を作るのに必要な労働量だとしているよ。

図1;リカード・モデル

図1のように、各国2つの製品の国内価格比をはじめに求めるよ。そうすると、まずA国にとっては農産物を1個作る時の労働量で工業製品を2個作れるんだから、A国内では工業製品と農産物の価格比は1:2となって、工業製品を作った方がお得だと分かるよね。逆にB国にとっては農産物を1個作るときの労働量と工業製品を作るときの労働量も同じだからB国内では工業製品と農産物の価格比は1:1だよね。

そうですね。あれ、でもA国の方がB国に比べて工業製品を作るにも、農産物を作るにも必要な労働量が少ないということで、A国で全て生産した方がいいってことになるんじゃないですか?

確かにA国の方が両方の財とも1つ作るのに投入する労働量が少ないよね。これを経済学ではA国の方が両財とも「絶対優位」にあるというよ。ただ、だからと言ってA国で両方の財を全て生産した方が良いということにはならないよ。

えっと、どうしてですか?

なんでかと言うと、A国とB国の労働者1人当たりの賃金が同じであるとは限らないからだよ。例えば日本とベトナムとかの東南アジアで考えると、日本は労働者1人に支払う賃金が1か月20万円だとしても、ベトナムでは10万円くらいだとしたら、ベトナムでは2人労働力を投入しても、日本の1人と同じだよね。

なるほど。つまりリカード・モデルでは「絶対優位」はあまり関係ないということですね。

うん。じゃあどうやって決まるかだけど、「絶対優位」でなく「比較優位」によって生産量と貿易量が決定されるよ。

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図2;比較優位とは?

比較優位と言うのは、「自分の国にとっては一番得意」と言う意味だよ。国内で比較優位を持つ財を優先的に生産して、貿易した方が良いよね。

あ、つまり、自国で比較優位を持たない財は生産しないで、貿易によって国内に供給した方が効率的ってことですか?

そうそう。各国が比較優位のある財の生産に特化してそれのみを生産、輸出し、他の財を輸入する方が労働力を効率的に使うことが出来るってことになるよね。これを「リカードの比較生産費説」と言うよ。

確かに国内でより生産コストの低い財に特化した方が生産量は大きく増えますね。

うんうん。じゃあここでさらに「交易条件」というものを導入しよう。「交易条件」とは自国の財を1単位輸出して何単位の他の財を輸入することが出来るか?という考え方だよ。実際に両国で貿易が行われた時、この交易条件に沿って貿易が行われるということで、国際的な価格比を示しているよ。

図3;交易条件とは?

図3を見ると分かるように、A国B国それぞれの視点から考えると、交易条件が 1/2<工業製品価格/農産物価格<1の時にはそれぞれ比較優位を持つ財に特化して生産して、比較優位を持たない財については輸入で補った方がコストも低く抑えられて効率的だよね。

そうですね。

実際に問題として出題されるときにはさらに図3の1枚目のスライドのグラフに消費可能領域が記載されたりすることもあるのだけれども、まずは図3だけでもしっかり理解出来ていれば大丈夫だと思うよ。

なるほど。よく分かりました!ありがとうございます!

bestkateikyoshi.hatenablog.com

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