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英語の読解力向上のために『7つのつなぎ言葉』を覚えよう―これだけ覚える公務員試験英語勉強法

 

はじめに

以前、公務員試験英語は4つのことを意識して勉強しよう!―これだけ覚える公務員試験英語勉強法という記事で、英文の読解力向上のために意識したいこととして『英語の文構造』、『7つのつなぎ言葉(Transition words/phrases)』、『9つの修飾ルール』、『語彙力』の4つあるということを話しました。

 

高校で学んだような文法を全て学び直すとなると膨大な時間がかかってしまいます。また、高校で学んだ文法も全て必要と言うわけではなく、あまり出てこない文法も多いです。そのため、上記の4つをしっかり理解しておくことで文章を俯瞰的に見ることが出来るようになります。

 

そこで今回は4つのうちの1つである『7つのつなぎ言葉(Transition words/phrases)』について話していきたいと思います!

 

 

『つなぎ言葉』とは?

『つなぎ言葉』とは、4つのことを意識して勉強しよう!―これだけ覚える公務員試験英語勉強法でも書いたように、andやbutのような単語や句を繋げる言葉のことで、つなぎ言葉はその前後の論理構造を明確にしてくれる働きがあります。英語ではTransition words/phrases(トランジションワーズ/フレーズ)と呼ばれており、以下のように多くの英語のサイトでも重要なワード、フレーズとしてまとめられています。

www.smart-words.org

 

ただ、全て覚えるのは難しいので公務員試験の対策としてまずしっかりと覚えておきたいのは以下の『7つのグループのつなぎ言葉』です。

f:id:bestkateikyoushi:20170514112358j:plain

図1; 7つのグループのつなぎ言葉

 

 

『つなぎ言葉』はなぜ読解力向上のために重要なのか?

ではなぜ『つなぎ言葉』が必要なのか?それは、意味の取れない語句や文章があったとしても『つなぎ言葉』の意味を理解しておくことで、文章の意味を推測することが出来るようになるということです。

図2;つなぎ言葉とは?

語彙力を高めて完璧にすることはもちろん重要なのですが、それでも試験本番でど忘れしてしまうことや、単語帳にも載っていないような難解な語句が出てきたりすることもあります。僕も以前はそうだったのですが、一つでも語句が分からなくなると、そこで止まってしまってそのあとの文章の意味が全く取れなくなってしまうことがありました。そうなると、時間との勝負でもある公務員試験ではかなり勿体無いことになってしまいます。しかし、つなぎ言葉を理解しておくことで、分からない語句があったとしても、「このつなぎ言葉が前後にあるから、ここの意味はこうなるな。」とある程度推測できるようになります。

 

 

『7つのつなぎ言葉』を理解する

それでは、具体的にそれぞれ7つのグループのつなぎ言葉について話していきたいと思います。各グループに属する一つ一つのつなぎ言葉を出来る限り丁寧解説していけるのがベストだと思いますが、膨大な量なので今回は各グループの中でも代表的なつなぎ言葉の解説と、代表的なつなぎ言葉を列記していきたいと思います。

 

逆接サイン

逆接サイン」とは、「逆接サイン」のつなぎ言葉の前後で、意味が逆になるということを示すサインです。代表的なつなぎ言葉としてはbut(しかし)やdespite(にも関わらず)、although(だけれども)などがあります。つなぎ言葉の前後で逆の意味になるため、前後片方の意味が分からなくとも、もう片方の意味が取れれば意味が推測できるようになります。

 

A but B

AしかしB

A, yet B

AしかしB

although A, B

Aだけれども、B

A. However B

A、しかしB

A. Nevertheless B

Aにもかかわらず、B

despite A, B

Aにもかかわらず、B

in spite of A, B

Aにもかかわらず、B

even if[/though] A, B

たとえAだとしてもB

A. Instead B

A、それどころかB

A on the contrary B

A、それどころかB

A still B

A、それでも[それにもかかわらず]B

A all the same B

AにもかかわらずやはりB

 

また、問題を解く上での「逆接サイン」はとても有効です。文章の中で「逆接サイン」の後ろの部分は筆者が「言いたいこと」になってきます。例えば日本語でも、「私たちは貧しかったが、それでも幸せだった。」と言う時には貧しいことを強調したいわけではなく、幸せだということを強調したいという意図が見えてきます。

 

このように、「逆接サイン」の後ろの部分は筆者の「言いたいこと」になることが多いため、問題を解くうえで重要なキーになってくることが多いです。

 

 

具体例サイン

2つ目の「具体例サイン」とは、「具体例サイン」の前後で抽象的な事柄について具体例を挙げることで分かり易くすることを示すサインです。例えばfor example(例えば)やlike(~のような)など具体例を挙げることを明らかにするサインです。

 

A for example B

AたとえばB

A for instance B

AたとえばB

A e.g. B

AたとえばB

A such as B

A たとえばB/BのようなA

A like B

BのようなA

A say B

AたとえばB

 

「具体例サイン」も文章を読み解くうえで重要なサインになってきます。一般的には、抽象的な事柄より具体的な事柄の方が理解しやすいと思います。具体例サインの前後で抽象的な事柄の意味が分からなくとも、具体例を理解することで筆者が何を伝えたいのかを理解することが出来るようになります。

 

言い換えサイン

3つ目の「言い換えサイン」とは、抽象的な事柄を分かり易く言い換えると伝えるためのサインです。例えばin other words(言い換えると)や、namely(すなわち)などのつなぎ言葉が「言い換えサイン」としてあります。

 

A,B

AつまりB

A ― B

AつまりB

A that is B

AつまりB

A in other words B

A言い換えるとB

A : B

AつまりB

A that is to say B

AすなわちB

A namely B

AすなわちB

 

「言い換えサイン」は僕が特に重宝しているサインで、なぜかというと、「言い換えサイン」の前後は分かり易く言い換えているだけで同じ意図のことを言っているため、片方を見る手間を省くことが出来るからです。例えば、以下のように

 

the mind uses two separate cognitive systems—one for quick, intuitive decisions and another that makes slower, more reasoned choices. These can conflict, which is ~

「~2つの認知システム―つまり、一つは素早い直感的な決定のためのシステム、もう一つはゆっくりと深く考えた決定を行うシステム。~~」

 

今回の例文では「A-B」(AつまりB)というつなぎ言葉が用いられています。このような文章が本文中にあるとした場合、問題を解くうえで重要ではなければ、僕の場合は「A-B」のBの部分は読まないで飛ばしたりします。また、Aの抽象的な部分があまり分からない場合は「A-B」のBの部分を読んでAで何を言っているのかを推測します。

 

追加サイン

4つ目の「追加サイン」とは、同じような事柄を追加することを示すサインです。例えば、also(~もまた)や、besides(さらに)などのつなぎ言葉があります。

 

A. also B

A。Bもまた

besides ~

さらに~

moreover ~

さらに~

in addition ~

さらに~

in addition to A

Aに加えて

not only A but also B

AだけでなくBも

B as well as A

AだけでなくBも

A further more B

AさらにB

A what is more B

Aその上B

 

追加サインもその前後の片方の意味がとれなくとも、もう片方の意味が分かれば、同じような意味が来ているのかということが分かるようになります。

 

原因結果サイン

5つ目の「原因結果サイン」とは、つなぎ言葉の前後で原因と結果を示す事柄があるということを示すサインです。代表的なものとしてはbecause(例えば)や、lead to(によって~ということとなる)と言ったものがあります。

 

A mean B

AによってBということになる

A lead to B

AによってBということになる

A cause B

AによってBということになる

because A B

AだからB

since

AだからB

as

AだからB

because of A, B

AのためにB

on account of A, B

AのためにB

thanks to A, B

AのおかげでB

B, for A

B、というのはA

due to A, B

AのためにB

owing to A, B

AのためにB

A. as a result B

A、その結果B

A. therefore A

A、それゆえにB

A bring about B

AによってBということになる

A result in B

AによってBということになる

B result from A

BはAから生じる

A. That is why B

A、そういうわけでB

B. That is because B

B、それはなぜならA

~, so that ‥

~、その結果‥

so ~ that ‥

とても~なので‥

such ~ that ‥

とても~なので‥

 

「原因結果サイン」のつなぎ言葉の前後も問題を解くうえで重要なポイントとなることが多いので、このサインが出てきた部分は注目してみるといいです。

 

対比サイン

6つ目の「対比サイン」は前後で2つの事柄が対比されていることを示すサインです。「逆接サイン」と似ていますが、あまり違いは気にする必要はないとは思います。「対比サイン」の代表例としては、while(だが一方で)やon the other hand(他方で)などがあります。

 

while A, B/A while B

Aだが一方でB

A on the other hand B

A他方でB

A whereas B/where as A, B

Aだが一方でB

A in[by] contrast B

A、対照的にB

in contrast with[to] A, B

Aと比べてB

 

列挙サイン

最後の「列挙サイン」とは、同じような事柄を列挙していることを示すつなぎ言葉です。例えば、first,secondなどがあります。

 

[1つ目]

first

一つ目に

firstly

一つ目に

in the first place

一つ目に

first of all

一つ目に

to begin with

一つ目に

[2つ目]

second

二つ目に

secondly

二つ目に

in the second place

二つ目に

then

二つ目に

[3つ目]

third

三つ目に

thirdly

三つ目に

in the third place

三つ目に

[最後]

finally

最後に

lastly

最後に

 

「列挙サイン」は文章の中でどこからどこまでが同列の事柄かを明らかにするつなぎ言葉のため、長い文章になればなるほど有効です。

 

 Sykes and Matza outlined five common neutralising excuses. First, there is denial of responsibility, in which the actor was forced by circumstances (“I couldn’t stop my bike at the red light, it was icy”). Second comes denial of injury (“no one was hurt”). Third, denial of the victim (“they deserved it”). Fourth is “condemnation of the condemners”: those who condemn the lawbreaking act are accused of themselves being corrupt or selfish (“well, the music industry would say that, wouldn’t they?”). Fifth, and finally, you appeal to higher values than those embodied in the law—“music should be free to all.” But are such excuses ever philosophically sound? (Prospect Magazineより引用)

 

例えば、上記の文章は長くて一見分かりにくいですが、列挙サインに目印をつけることでどこからどこまでが列挙されている事柄で同じような事柄が話されているのか、次の話題に行くのがどこからなのかが明確になり、文章を読みやすくなります。

 

 

どの様に勉強するの?

つなぎ言葉だけを題材とした参考書などもないため、公務員試験対策用に過去問や参考書を使って、つなぎ言葉を意識しながら問題を解いていくといいと思います。

つなぎ言葉演習対策用参考書

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