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英語の読解力向上のために『9つの修飾ルール』を覚えよう―これだけ覚える公務員試験英語勉強法

 

 

 

はじめに

以前、公務員試験英語は4つのことを意識して勉強しよう!―これだけ覚える公務員試験英語勉強法という記事で、英文の読解力向上のために意識したいこととして『英語の文構造』、『7つのつなぎ言葉(Transition words/phrases)』、『9つの修飾ルール』、『語彙力』の4つあるということを話しました。

 

また以前スラスラと英語が読める人はどう読んでいるのか?という記事でも話したように、速読が出来る人は一文一文を読んでいくうえで文型を意識し(あるいは無意識的にでも)、各名詞の修飾語句をしっかりと見ることができているため速読が出来るということを話しました。

 

その際、『修飾ルール』をしっかり理解していることで場当たり的にではなく、論理的に文章を読めるようになります。そこで今回は『9つの修飾ルール』について話していきたいと思います!

 

 

『修飾ルール』とは?

まずそもそも『修飾』とは何かですが、辞書を見ると、「ある語句が他の語句にかかってその意味を詳しくしたり限定する」品詞となっています。例えば、「美しい人」の「美しい」は「人」を詳しく説明している修飾語です。また、「駅で待っている人」の「駅で待っている」も「人」という抽象的な語句を限定している修飾語です。

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図1;修飾とは?

修飾語とは「カッコイイ」や「美しい」などの形容詞や「本当に」などの副詞のことだというのは聞いたことがあるかもしれません。ただ、それ以外にも「ピアノを弾いている人」の「ピアノを弾いている」も「人」を詳しく説明する「修飾語」となります。

 

そして、今回話す『9つの修飾ルール』とは、「ピアノを弾いている」のような語句を修飾するときの英語の決まりのことです。日本語の場合修飾語は基本的に全て詳しく説明する語句(例えば「駅で待っている人」の「人」)の前に修飾語を置きます。しかし英語の場合修飾語が1語以上で長い場合後ろから修飾する後置修飾のルールが適応されます。

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図2;後置修飾のルール

図2のようにS=主語やO=目的語などの名詞を詳しく説明する際、詳しく説明したい名詞の後ろから修飾することが多いです。日本語の修飾ルールとは大きく異なるため、なかなかイメージしにくいですが、英語の文構造と図2のイメージ図を頭に置いておくことで、長い一文でも体系的に日本に訳すことが出来るようになります。

 

 

『修飾ルール』はなぜ読解力向上のために重要なのか?

それではなぜこの後ろから語句を詳しく説明する『修飾ルール』を理解しておく必要があるのかですが、英語の文構造である主語や動詞、目的語、補語を意識して読解していく際にどれが『修飾ルール』なのか分けて考えていくことができ、スムーズに読解できるようになるため、重要になってきます。

 

 Several psychologists, including Daniel Kahneman, who was awarded the Nobel prize in economics in 2002 for his work on how people make decisions, think that the mind uses two separate cognitive systems—one for quick, intuitive decisions and another that makes slower, more reasoned choices.

(赤がS=主語、青がV=動詞、緑がO=目的語)

[出典]The Economist(2014), When moral dilemmas are posed in a foreign language, people become more coolly utilitarian

 

例えば上記の例文ですが、一文が長いためどれが主語で、どれが動詞なのか分かりにくくなってしまっています。しかし、基本5文型と後ろからの修飾を分けて整理することで、上手く読解することが出来るようになります。

 

具体的にどう訳すかですが、まず一文の中でどれが基本5文型でどれが後置修飾なのかを整理します。その時、後置修飾部分はカッコでくくると見やすくなります。

 

次に基本5文型の「主語➜目的語(又は補語)➜動詞」という順序で訳していくのですが、その際、それぞれの名詞の後置修飾を先に訳しながら文章を読んでいくと、より自然な日本語になるため理解しやすくなります。

 

今回の例文で言うと、主語+後置修飾の部分は「人々はどの様に決定をするかという研究によって2002年にノーベル経済学賞を受賞した、ダニエル・カーネマンを含む数人の心理学者は、」と訳すことができ、目的語+後置修飾の部分は「一つは素早く直感的な決定を行い、もう一つはよりゆっくりと、理性的な決定を行う2つの認知体系を心は使っているということ」と訳すことが出来ます。もちろん、難しい単語もあるとは思いますが、修飾ルールを理解しておくことで、自然な日本語への訳し方が体系的に理解できるようになります。

 

『9つの修飾ルール』を理解する

それでは実際に後ろから語句を修飾する『9つの修飾ルール』とはどういうモノがあるのか話していきたいと思います。なお今回は全て主語の後ろに修飾語がある例文ですが、目的語の後や、主語以外の名詞にも下記の9つの修飾ルールが適応されることがあるため、注意が必要です。

 

それぞれのルールは基本的に中学で習う文法で、今回は詳しく説明はしないので、以下の参考書に大体は載っているので、詳しく学び直したい方は下記の参考書を見てみてください!

 

⑴ S (前置詞 ‥) V ‥

一つ目の修飾ルールは、名詞の後ろに前置詞があるケースです。このケースの場合、前置詞が一文のはじめや最後にあるときには、副詞としての前置詞のこともありますが、主語の後ろなど名詞の後ろにある場合は名詞の後置修飾として使われます。

 

例) The man in the room is my husband.

  「部屋にいる男性は私の夫です。」

⑵ S (to do ‥) V ‥

二つ目の修飾ルールは、不定詞の形容詞的用法が名詞の後ろにあるケースです。不定詞は中学校で名詞的用法や副詞的用法など勉強したのを覚えている方もいると思いますが、不定詞の形容詞的用法は名詞の後ろにあることが多いです。

 

例) The woman to help me was very beautiful.

  「私を助けてくれた女性はとても美しかった。」

⑶ S (doing ‥) V ‥

三つ目の修飾ルールは、中学校英語では現在分詞と呼ばれる後置修飾です。名詞の後ろに動詞のing形がおかれ「~している」と訳されます。見分け方としては動詞のing形の前にbe動詞がなければ現在分詞になることが多いので、be動詞があるかないかを確認してみてください。

 

例) The dog running over there has a long tail.

  「向こうを走っている犬は長いしっぽを持っている。」

⑷ S (done ‥) V ‥

四つ目の修飾ルールは、中学校英語では過去分詞と呼ばれる後置修飾です。名詞の後ろに動詞の過去分詞形(ほとんどの場合ed形)が置かれ、「~された」と訳されます。

 

例) The car used by him was very expensive.

  「彼によって使われた車はとても高価だった。」

⑸ S (who/which ‥) V ‥

五つ目の修飾ルールは、関係詞と呼ばれる後置修飾です。who/whichを伴います。

 

例) The girl who lives next door comes home late.

  「隣に住んでいる少女は帰りが遅い。」

⑹ S (S’ V’ ‥) V ‥

六つ目の修飾ルールは、関係詞の省略形/同格節の省略形です。

 

例) The boy she brought with her was very handsome.

  「彼女と一緒にいた少年はとてもハンサムだった。」

⑺ S (that ‥) V ‥(不完全型)&lh2>

七つ目の修飾ルールは、関係詞のthatを用いる後置修飾です。

 

例) The fact that she told me is very important.

  「彼女が私に言った事実はとても重要だ。」

⑻ S (that ‥) V ‥(完全型)

八つ目の修飾ルールは、6つ目の同格節の省略しないケースです。また、7つ目とは何が異なるかと言うと、that以下の文章が完全になっているという点です。ただ、読解を行う際にはそこまで細かく見る必要はないとは思うので、名詞の後ろにthatが出て来たら後置修飾だということを意識するということだけは理解しておいてください!

 

例) The fact that she loves me surprised him.

  「彼女が私を愛しているという事実は彼を驚かせた。」

⑼ S, ( ~ ), V ‥

最後の修飾ルールは、「,」がある後置修飾です。以前話したつなぎ言葉の言い換えサインのうちの1つで、これも後ろからの修飾ルールの1つになります。

 

例) John, the author of this book, is famous.

  「この本の著者であるジョンは有名です。」

 

どの様に勉強するのか?

最後にどの様に勉強するかですが、「9つの修飾ルール」のそれぞれの文法を忘れてしまった場合はまずは以下の文法の復習用の参考書を見てどういったものかを思い出す作業をしてみてください。大学受験とは違って難しい文法ではなく、中学で学習した文法用の参考書を通学通勤の電車の中などで簡単にでいいので確認しつつ、実際の過去問を用いて対策を練るようにしてみて下さい!

[修飾ルール演習対策用参考書]

 

ある程度理解できるようになったら実際に公務員試験の過去問などを使いながら修飾ルールを使いこなせるように演習を行ってみてください!

僕の場合がそうだったのですが、この修飾ルールを理解出来たことで本当に文章がスラスラと読めるようになりました。絶対に覚えておいて損はないルールなので何度も繰り返して自分の知識になるようにしてみてください!

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