小論文全体の構成を意識して書く!-9割目指そう、公務員試験小論文!
はじめに
こんにちは。以前小論文の概要や12個の頻出テーマ、高得点を取るための2つのコツについて話して来ました。そこで今回は実際に小論文で高得点を取るための2つのコツの1つである「小論文全体の構成」の作り方について話していきたいと思います!
小論文全体の構成を意識することが得点のコツ!
まず「小論文全体の構成」を意識するということですが、以前も話したように「小論文全体の構成」するということは、小論文全体の文章の流れを自分にとっても採点官にとっても分かりやすく論理立てることです。小論文のように何か物事を相手に伝える際には、ぐちゃぐちゃと頭の中にある様々なアイデアを論理立てて説明する必要があります。もちろん、ぐちゃぐちゃなまま自分の意見を小論文に書いても採点官が理解出来なければ高得点は望めません。そのため、事前に構成を準備しておくことでテーマに対するアイデアを考えやすくなります。
参考書によっては色々な文章の構成の仕方があり、参考書によっては使い分けなさいと説明しているものもありますが、個人的には上に書いた三段論法のみを使って小論文を書くのがいいと思います。僕も実際に公務員試験を受験している当時は三段論法のみしか使わなかったですが、どのようなテーマの問題が出題されても対応することが出来ました。
では序論・本論・結論とどの様なことを書くかですが、序論では、「与えられたテーマの重要性」を説明します。ここでは、与えられたテーマをなぜ議論する必要があるのか、なぜ公務員が対応する必要があるのかの背景について話します。
そして次の本論では、テーマに対する具体的な解決策や問題点など自分の意見を3つ書きます。なぜ3つ意見を書くことを提案するのかというと、小論文試験の字数は一般的に1200字ほどで、一段落200~300字ほどで書き上げるとして、序論(1段落)→本論(3段落)→結論(1段落)の5つ段落があるとすると丁度1200字周辺に収めることができるからです。
また、本論での3つの意見をどの様に考えるかですが、3つの視点からの意見や施策を考えていくことでアイデアを出しやすくなります。例えば、子どもの貧困を是正するための施策を考えなさいというテーマが出てきた時に、地元企業との連携、地元住民との連携、行政内での課同士の連携など3つの視点を事前に考えておくとアイデアを整理しやすくなります。
最後の結論では、本論までのまとめと、公務員になるうえでの抱負を話すことで、しまりのある小論文を作ることが出来ます。例えば、「今回挙げた3つの解決策以外にも、多くの解決策が存在し、検討の余地がある。僕も○○市の公務員として働き始めた時には、住民一人ひとりと向き合い、親身になって施策に取り組んでいきたい。」のように本論に記した意見以外のアイデアの可能性と、公務員になるうえでの抱負を書くことで小論文を綺麗にまとめることが出来ます。
なぜ小論文全体の構成を事前に準備すると高得点を取れるようになるの?
それではなぜ小論文全体の構成を事前に準備することで高得点を取ることができるようになるかですが、それには大きく2つの理由があります。
一つは先ほども話したように採点官が理解しやすい構成で書くことができるためですが、もう一つは試験当日にスムーズに小論文を書き進めるためにとても有効だからです。
試験当日をイメージしてみてください。かなりの緊張感がある中で、自分にとってはなじみのないテーマや難しいテーマが出てくると、頭が真っ白になってしまうと思います。しかし何とか書き進めていかなければならないと思います。そんな時、三段論法が頭にあれば、序論で何を書くか、本論ではどの様なことを書かなければならないのか、結論はどうするかなど手がかりがあることで頭が真っ白な状態でも一つずつ書き進めることが出来るようになります。
僕も実際にはじめての小論文の試験では緊張して試験開始直後は頭が真っ白になってしまいました。しかし、小論文の全体像をしっかりと俯瞰して序論、本論、結論の内容を少しずつ整理して書き進めることが出来たため、時間内に書き終えることが出来ました。
具体例を見てみよう
それでは次に、「序論→本論→結論」の三段論法を実際に使った小論文の例を見ていきます。下記の具体例は僕が以前受けた小論文の模試で実際に採点を受けたもので、試験中に考えて書いたものなので事実と異なる場合もありますが、それでもある程度点数は高いので、参考になればと思います。特に先ほど話した三段論法を意識してみてみてください!(誤字脱字は修正してあります。)子どもの貧困が起こる原因と行政の対策というテーマであったと思います。
最後に
小論文の全体像を頭の中で描きながら試験に臨むことでよりスムーズに、分かりやすい文章を書くことが出来るようになります!ぜひ参考にしてみてください!
[参考文献]