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有効需要の原理とは?-公務員試験マクロ経済学

あ、こんにちは、先輩...。

こんにちは、カズ。どうしたの?表情が暗いけど。

えっと、実はこの間マクロ経済学の講義で「有効需要の原理」というのを習ったんですが、有効な需要の原理って用語から意味がよく分からないです...。それなのに明日小テストがあってどうしようかと考えてました。

なるほど...。確かに「有効需要の原理」って言葉だけでは分かりにくいよね。ただ、公務員試験では頻出の範囲だし、これから深く経済学を勉強していく際の土台となる考え方になるから今日はしっかり理解できるようにしよう!

有効需要の原理とは?

有効需要の原理」というのは、需要量に合わせて供給(生産量)が即座に調整されるという考え方になります。そもそも、「有効需要の原理」はケインズ経済学の立場からの考え方で、別の学派の考え方を基にすると「有効需要の原理」が当てはまらないこともありますが、公務員試験では、特に言及がなければケインズ経済学の「有効需要の原理」が当てはまる前提で話が進みます。

 

例えばある国の国民たちがチョコレートを一か月に100個分欲しいと思っているとします。それを知ったチョコレート会社は一か月に何個製造販売するかというと、消費者が欲しいと思っている量に合わせて100個生産販売します。なぜなら100個作れば在庫も無駄なコストもかからず利益を最大にすることができるからです。

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有効需要の原理」とは?

 

 

三面等価の原則とは?

有効需要の原理」を考えていくときに、「三面等価の原則」の考え方も重要になってきます。三面等価の原則というのは、一国全体の国民所得は、「生産面」「分配面」「支出面」の3つの側面から見ることができ、「生産面からみた国民所得」=「分配面から見た国民所得」=「支出面から見た国民所得」というイコールの関係になるという原則を言います。詳しくは『三面等価の原則とは?』というページで説明しているので、そちらを参照してみて下さい!

 

実際に「三面等価の原則」から「有効需要の原理」をどのように見ていくかですが、三面等価の原則の等式(「生産面からみた国民所得」=「分配面から見た国民所得」=「支出面から見た国民所得」)を用いることによって「有効需要の原理」を理解できるようになります。

 

有効需要の原理」では、需要量に合わせて供給量もイコールになると話しましたが、「需要量=供給量」は三面等価の原則では「支出面から見た国民所得=生産面から見た国民所得」になります。

図;三面等価の原則とは?

 

 

在庫投資とは?

受験生の中には、「現実には在庫もあって、いつも需要量と供給量が一致するなんてことないんじゃないか?」と思うかもしれません。確かにその通りで、経済学では在庫もありうると想定しています。しかし三面等価の原則では、「支出面から見た国民所得」の中に企業が次期への投資として在庫を買い取ったと考えるため、統計上は「需要量=供給量」の「有効需要の原理」が成立します。

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在庫がある場合の有効需要の原理

上記のように在庫が出た場合は、次期のための投資として自社で支出すると考えるため統計上は「有効需要の原理」が成立するようになっています。

 

 

45度線分析とは?

公務員試験では有効需要の原理をもとにした、45度線分析というものが出てきます。45度線とは縦軸が需要量(需要額)Yd、供給量(供給額)Ys、横軸に国民所得Yを取る下記の図において、45度の直線のことを指します。

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45度線分析

この45度線は何を示しているかと言うと、一国内における供給量(供給額)を表しており、供給曲線とも呼ばれます。「有効需要の原理」の考え方を基にすると、需要量に合わせて供給量は決定されるため、いつでも「需要量=供給量」となります。そして、国民所得Yも「国民所得Y=供給量=需要量」となるため、角度が45度の直線となります。そのため例えば、縦軸の需要額、供給量が100の時に横軸の国民所得も100で一致し100となるため45度の直線になっています。

 

一方で、需要量を表す需要曲線は、45度線ではなく、以下のように原点(0)からスタートしていません。需要量というのは、「支出面から見た国民所得」のことであり、消費や民間投資、政府支出、貿易収支から成り立っています。もし国民所得が0の時の時でも、消費者は生きていくために何かを食べたりしないといけません。つまり、国民所得が0でも需要はいくらかあるため、需要曲線は原点からスタートしていないのです。

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需要量を表す直線

上記に書いてあるように、マクロ経済学の45度線分析において需要曲線はYd=C+I+G(消費額+投資額+政府支出額)となっていて、消費は国民所得が0でも、最低限の食事など消費は必要なため、国民所得の大きさに左右されない「基礎消費C₀」というものを考えていてグラフが作られています。

 

需要曲線と供給曲線(45度線)を同じグラフに入れた図が以下のようなグラフになります。

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均衡国民所得水準

図中の2つの直線の交点Y*は均衡国民所得水準と言い、財のやり取りを行う財市場を均衡させるような国民所得のことを言います。このように、公務員試験で主に想定される国民所得Yの決定のされ方は、まず需要が決定されてそれに応じて供給も変化し、国民所得Yが決定されるというプロセスを取ります。これを「有効需要の原理」と言い、45度線分析を使って見れるようになることが問題を解く上での重要になってきます!

 

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