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大学受験の小論文は3つのコツをおさえれば高得点を狙うことが出来る!

 

 

大学受験における小論文はコツさえつかめば安定して高得点を取ることができる!

今回は、受験生が対策を後回しにしやすい科目である小論文について話していきたいと思います。実際に小論文の試験を課している受験先はそこまで多くなく、その受験先が第一志望出ない限り、小論文とは無縁の受験生も多いと思います。そのため、小論文自体に苦手意識を持つ受験生も多く、せっかく英語や社会科目など他の科目で合格できる力があっても小論文があるからという理由で受験しないという受験生も多く見てきました。しかし、小論文は現代文の文章読解とかなり似ています。設問が答えとして何を求めているのかを理解して、それを自分の言葉で表現するだけです。現代文には正答が一つしかない一方で、小論文は正答は一つではなく、自由な発想で考えることが出来るため、むしろ個人的には小論文の方が安定して高得点を狙いやすい科目だと思います。そのため、『小論文は対策を行ったことがないし、自分で文章を書かなくちゃいけないから難しそうだ。』と慶応大学など小論文を課されている大学に入るチャンスを逃してしまうのは勿体無いと思います。

 

 

小論文の採点基準は?

受験生が小論文に対して持つイメージとして多いのが、小論文は「これまで誰も考えたことがないようなすごい意見を書かないと評価されない」ということです。確かに書いた小論文に「独自性はあるか」を採点ポイントとして設けていることもありますが、そこまで不可欠な要素ではないです。というのも、教授などの問題作成者でも思いつかないアイデアを高校生が考えるのは難しいからです。問題作成者が思いつかなったようなアイデアを書けたとしても、小論文の制限時数に入りきらない可能性や、アイデアが飛躍しすぎでかえって減点対象にされてしまう可能性があります。

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[出典]大学・短大・専門学校の進路総合情報サイト - さんぽう進学ネット

上記の小論文採点基準例を見てみてください。採点項目内に内容の発想力・独自性の項目はありますが、それ以外の殆どが自分の意見を分かりやすく論理的に述べられているか、表現方法など日本語は正しく用いることはできているかが大部分となっています。つまり、小論文は「論理的に、分かりやすく表現できているか」が高得点のカギになってきます。

 

 

小論文で安定して高得点を取るための3つのコツ

小論文で安定して高得点を取るためには事前にしっかりと準備をしておくことが重要になります。それが①設問文の読み方のルールを作る、②小論文の構成を事前に決めておく、③小論文の書き方のルールを理解するという3点です。なぜ「自分」にとっても分かりやすい文章を作ることが重要かというと、「自分」にとっても分かりやすい文章を作ることによって安定して高得点を取ることが出来るようになるからです。小論文の出題形式にも様々なものがありますが、今回は要約問題と自分の意見を自由に述べる2つのタイプの設問が出題されている慶応義塾大学経済学部の小論文過去問を用いて話していきたいと思います。

 

 

設問文の読み方のルールを作る

一つ目のコツが、設問文の読み方のルールを事前に作っておくということです。読み方のルールとは、試験が始まったらまず何を行って、次に何を行うか手順を明確にするということです。下記にはどのように小論文を書き進めていくかの手順を簡単に整理しました。

 

[小論文の書き方手順]

1,設問を確認して何を答えればよいかを確認する

2,課題文を読んで不要な文章を消していく

3,小論文の構成(※2)をもとに小論文を書き進める

 

1,設問を確認して何を答えればよいかを確認する

試験が始まったらはじめに行うことが、設問を確認して、何を聞いているのか?何を書けば良いのかを明確にすることです。設問に対して何を答えれば良いのかを明確にするなんて当たり前と感じるかもしれませんが、出来ていない受験生も多く課題文を読んであれもこれも小論文中に入れたいと思って結局正答とはかけ離れている解答を出してしまうということが多くあります。

 

これは特に課題文の内容を要約する要約型の小論文の際に有効です。例えば慶應義塾大学経済学部の小論文過去問を例に取ると、何を答えれば良いのかを明確にするというのは、課題文から見つける必要のある事柄を明確にするということです。

[課題文]

~~~

[設問A]

共和主義的政治理論の自由とは何か、リベラルな自由と対比しながら、300字以内で説明しなさい。

この例題は設問を見ると課題文から、「共和主義的政治理論の自由とは何か?」と「リベラルな自由とは何か?」、「共和主義的政治理論の自由とリベラルな自由の違い」の3点を見つけることが必要になるというのが分かると思います。

 

2,課題文を読んで不要な文章を消していく

何を答えれば良いのか明確になったら次に行うことが、課題文を読み進めて不要な情報を消していくということです。これも特に要約型の小論文の際には有効で、僕もそうでしたが、課題文など一度読んだだけでは何が一番重要な部分か捉えることはできないと思います。そして試験中何度も課題文を読み通して必要な情報を拾い集めて小論文を書いていくというのが一般的な流れだと思います。しかしこのように何度も同じ箇所を読んでしまうと時間が無駄になってしまいます。そこで、課題文中で不必要な箇所、例えば導入や具体例、反対意見、同じことの繰り返しなど、設問とは無関係の不必要な部分は下記のように消していくと再度課題文を読む際に、重要な箇所だけ見ることができます。

[課題文]

 われわれの生活を律する公共哲学の中心思想は、自由とはみずからの目的をみずから選ぶ能力にあるというものだ。政治が国民の人格を形成したり、美徳を涵養したりしようとするのは間違っている。そんなことをすれば、「道徳を法制化する」ことになりかねないからだ。政府は、政策や法律を通じて、善き生に関する特定の考えを支持してはならない。そうではなく、中立的な権利の枠組みを定め、その内部で人々が自分自身の価値観や目的を選べるようにするべきなのだ。~~

 自由についてのこうした見方は実になじみ深いため、アメリカの政治的伝統における不変の特徴のように思えるかもしれない。だが、支配的な公共哲学として、こうした見方が登場したのは最近のことであり、この半世紀ばかりのあいだに広まってきたのだ。その著しい特徴は、対立する公共哲学、つまりこの見方に徐々にとって変わられた公共哲学と比較すると最もわかりやすい。その哲学とは、ある種の共和主義的政治理論である。

 共和主義的政治理論の中核をなすのは、自由は自己統治の分かち合いに支えられているという考え方だ。この考え方自体は、リベラルな自由と矛盾するわけではない。政治への参加は、人びとが個人的目的を追求するために選ぶ手段の一つともいえるだが共和主義的政治理論によれば、自己統治を分かち合うことはそれ以上の意味があるつまり、共通善について同胞市民と議論し、政治共同体の運命を左右するということだ。ところが、共通善について深く議論するには、みずから目的を選択し、他人にもそうする権利を認めるだけでは不十分である。公的な事柄に関する知識はもちろん、帰属意識、全体への関心、運命を左右されるコミュニティとの道徳的つながりも必要なのだ。したがって、自己統治を分かち合うには国民が一定の市民道徳を持たなければ、あるいは獲得しなければならない。だとすれば、共和主義的な政治は、国民が信奉する価値観や目的に中立ではありえないことになる。共和主義的な自由の概念は、リベラルなそれとは異なり、形成的政治、つまり自己統治に必要な特性を国民のなかに培う政治を要求するのである。~~

[出典]マイケル・サンデル,鬼澤忍訳『公共哲学政治における道徳を考える』(筑摩書房,2011年)

 

課題文はこの後も続きますが、要約を行う際には、上記のように不要だと思われる部分に線を引いて消していきます。今回の場合は導入部分や、「しかし」など逆説のつなぎ言葉の前部分を消していくことで、小論文を書き進める上で必要になり得る部分を厳選していくことが出来ます。

 

3,小論文の構成(※2)をもとに小論文を書き進める

設問と課題文を読み終えたら、事前に考えてきた小論文の構成を基に、小論文を書き進めていきます。小論文の構成については次の章で詳しく話していきたいと思います。

 

小論文の構成を事前に決めておく

それでは実際に小論文を書き進めていく際のコツについて話していきたいと思います。小論文で高得点を取る際に一番重要なのは、採点者にとって分かりやす小論文を核ということです。そのためには文章の構成(流れ)を明確にした小論文を作ることがポイントになります。文章の構成(流れ)とは例えば、以下のように構成を大体の形をあらかじめ決めておくことです。

 

下記は、先ほどの慶応義塾大学経済学部2016年度小論文過去問の設問Aの「共和主義的政治理論の自由とは何か、リベラルな自由と対比しながら、300字以内で説明しなさい。」という要約型の小論文の解答の流れです。

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要約型の小論文は試験本番になっても設問を確認して、何を小論文に盛り込むかを明確にして、課題文中の言葉を用いながら小論文を書き進めていくことで、わかりやすく論理的な文章を作ることが出来るようになります。もちろん、『その年の問題によって各内容が異なるから構成を事前に考えても意味ないのでは?』と思うかもしれませんが、基本的に問題の形式は毎年同じなので、基本の構成を頭に入れておけば本番あせらず対処できるようになります。

 

要約型の以外の小論文でも考え方は同じで慶応義塾大学経済学部2016年度小論文過去問の設問Bの「たとえば地球温暖化防止対策のように、次世代のために現在のわれわれがコストを支払うことは、われわれの自由と矛盾しないのだろうか。課題文の考え方を参考にして、自己統治、道徳などに触れながら、あなたの考えを300字以内で論じなさい。」という自分の意見を論じる形式の小論文でも構成を事前にある程度考えておくことが出来ます。

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一文一文の構成を事前にある程度考えておくことで、安定して高得点を取ることが出来るようになります。もちろん、出題される問題によって柔軟に少しずつ構成を変化させる必要はありますが、小論文の構成が一つ頭に入っていると、その構成を若干変更すれば良くなるので、スムーズに書き進めることが出来るようになります。

 

小論文の書き方のルールを理解する

最後にポイントになるのが、小論文の書き方のルール、つまり表現方法や形式など細かいミスをなくすために覚えるポイントです。小論文の書き方のルール自体は様々な参考書やwebsiteにあるので、そちらを参考にしてみてください!

www.sanpou-s.net

 

 

出題されうるテーマについて事前に調べておく!

ここまでで小論文の書き方のコツについて、一番重要になってくるものは3つ紹介しました。しかし、構成を準備して書き方もある程度理解できたとなっても設問のテーマに対する知識が全くないと小論文が書き進められないということがあります。そこで、学部別に出題されやすい様々なテーマについて紹介しているサイトがあるので、下記に載せておきました。小論文は対策を始める前や、始めた直後は大変だと感じると思いますが、英語や暗記科目のように大量の暗記を要求されているわけではないので、むしろ高得点を狙いやすい科目です。小論文があるからと受験先を絞っていた方はぜひ3つのコツを参考にして対策を行ってみてください!!

 

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