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予算の原則とは?-公務員試験財政学

こんにちは、先輩。先日「予算の5つの機能」について教えていただきましたが、その後の授業で今度は「予算の原則」についてたくさん出てきました。

こんにちは、カズ。「予算の原則」もいくつも原則があってはじめは混乱するよね。しかも、公務員試験の択一問題ではよく出てくるから尚更覚えないといけないし。

そうなんですよね…。頑張って暗記しないとです。

そうだね。それじゃあ今日は、古典派によって分類された7つの予算原則について一つひとつ見ていこうか。

予算原則とは?

予算とは、「一定期間における政府の収支計画を規定したもので、法律の形式または法律に準じた形式で議会の承認を受けたもの」を言います。予算は、国民、つまり議会が政府の行政活動をコントロールする手段として活用されるものでもあり、財政を民主的にコントロールすることを「財政民主主義」と言います。

 

この「財政民主主義」が成り立たせるためには、押さえておかなければならないポイント、つまり予算の原則を理解しておく必要があります。予算原則については多くの議論がなされていますが、公務員試験では「古典的予算原則」というものがよく出題されています。

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古典的予算原則

そこで、今回は「古典的予算原則」の7つの予算原則について一つひとつ見ていきましょう。

 

古典的予算原則

公開性の原則

一つ目は、「公開性の原則」と呼ばれる原則です。これは、予算の編成・審議などの過程は議会のみならず国民に公開されるべきという透明性に関する原則です。人によっては、アカウンタビリティ(説明責任)やトランスペアレンシー(透明性)という言葉を聞いたことがあるかもしれません。国民の税金を使って行われる行政活動の予算がどのように決まり、どのように使われるか国民に公開するべき、というのが公開性の原則となります。

 

明瞭性(/明確性)の原則

二つ目は、「明瞭性(/明確性)の原則」と呼ばれる原則です。これは一つ目の「公開性の原則」に関連して、予算の公開について、国民に分かりやすく公開するべき、という原則になります。例えば、多くの省庁があるため、省庁・機関別に予算内容を公開したり、目的別で予算内容を公開するなど、体系的に分かりやすく公開するべきとされています。

 

事前性の原則

三つ目は、「事前性の原則」になります。「事前性の原則」とは、予算が執行される前に、事前に議会の承認を得なければならないという原則です。これも当たり前だと理解できると思いますが、政策を実行する前に国民の代表である議会のチェックを経る必要があるべきという原則が「事前性の原則」になります。

 

厳密性の原則

四つ目は、「厳密性の原則」になります。「厳密性の原則」とは、予算の見積もりはできる限り正確に行うべきという原則です。実際には経済成長や今年度の新型コロナウイルスの影響など予測できない部分もあるため、完璧に正確に見積もるというのは困難ですが、予算自体だけではなく、経済の見通しをできる限り正確に予測できるようにすることも、「厳密性の原則」から求められています。

 

限定性(/拘束性)の原則

五つ目は、「限定性(/拘束性)の原則」になります。「限定性(/拘束性)の原則」とは、予算は一定の期間、目的、金額に限り与えられるべきという原則です。「限定性(/拘束性)の原則」が考慮されないと、例えば福祉に使うと決めた予算が、経済政策に流用されてしまったりしかねません。そうなると、せっかく議会の審議等を経て決定した予算の意味がなくなってしまいます。「限定性(/拘束性)の原則」があることによって、議会によるコントロールが効果を発揮します。そのため、拘束性の原則と呼ばれることもあります。

 

単一性(/統一性)の原則

六つ目は、「単一性(/統一性)の原則」になります。「単一性(/統一性)の原則」とは、予算は全ての収入と支出を1つの会計で処理すべきという原則です。これは、特定の財源を特定の支出につなげてしまうと、財政的な非効率が生まれかねないためです。例えば、たばこ税という財源が、喫煙所を整備する資金に使われている「単一性の原則」に反した状況を想像してみてください。たとえこれ以上喫煙所を整備する必要がなくとも、たばこ税による財源があれば無駄に喫煙所が作られ続けるということになってします。このように、特定の財源を特定の支出につなげることを禁止することを、「ノンアフェクタシオンの原則」と言います。

 

ただし、日本の予算は、現在3つの予算(一般会計予算、特別会計予算、政府関係機関予算)から構成されており、単一性の原則からは反しています。

 

完全性の原則

七つ目が「完全性の原則」になります。「完全性の原則」とは、予算は財政収支の全てをもれなく計上するべきという原則になります。完全性の原則は、総計予算主義の原則と呼ばれます。総計予算の対義語は、純計予算であり、純計予算とは、収入からコストを引いた差額分を計上する考え方になります。純計予算の場合、差額しか計上されていないため、具体的にどのような活動にどれだけ予算が必要になるのかなど中身が分からなくなってしまうため、総計予算が求められています。

 

 

最後に

以上が公務員試験で出題される予算の原則となります。もちろん、今回の7つの予算原則は古典派による予算原則であり、他の考え方もあるためこれだけしかないというわけではありません。しかし、公務員試験レベルであればこれくらい理解しておけば問題ないので、しっかりとマスターできるようにしましょう!

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