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国際法ってそもそも何なの?-国際法を分かりやすく

先週から国際法の講義が始まったのですが、憲法など他の法律系科目と考え方が違うので、なかなか理解できません…。助けてください、先輩…。

憲法民法など法律科目は全て難しいと思うけど、その中でも特に国際法は理解するのが難しい分野だよね。そうしたら今回はまず、国際法について初歩の初歩について理解できるようにしよう。

国際法とは?

そもそも「国際法」とは何でしょうか?「国際」とあるように、日本国内だけではなく、世界全体に関係する法律であることはなんとなくイメージできると思いますが、「憲法」や「民法」のように、「国際法」という一つの法規範があるわけではありません。「条約」や「国際慣習法」など法源であったり、裁判所の判決や学説、ある国の行為など様々なものが「国際法」として国同士(場合によっては国対私人など)の争いを調停するための判断基準、即ち「国際法」となります。

 

皆さんも「ラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)」と呼ばれる条約は聞いたことがあるかもしれません。国際法の一つである条約は、憲法民法のように条約に加盟している国が「これはしてもいいですよ」「これはしてはだめですよ」というルールを定めたものであり、もしある加盟国がルールに反することをしてしまった場合の裁判の判決の基準にもなります。

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湿地の様子

しかし、国際社会の中では国ごとに利害があるため、全ての国が全ての条約に加盟しているとは限りません。「じゃあ条約に加盟していない国は何でも好き放題できるの?」と思うかもしれませんが、古くからの慣習などみんながルールだと考えている不文の法規である「国際慣習法」によって規律されている分野も多くあります。不文のルールである「国際慣習法」すらもない分野の争いの場合、主要各国の国内法であったり、これまでの国家の行為、学説など色々な法源が判決の拠り所となります。

 

 

国際法は難しい?国際法を学ぶメリットは?

以上からも分かるように、国際法とは国際社会における主に国同士の争いを規律する法のことを言い、様々な法源から成り立っていると言えます。海洋や戦争、人権など国際社会の様々な問題に関する条約や慣習法、判例を理解する必要があり、しっかりとマスターしようとするとかなり時間がかかる学問でもあると思います。

 

一方で、グローバル化の進むこの社会において、国際法を知っているということは、大きな武器になります。例えば、「集団的自衛権とは何なのか?」「竹島問題はどうやって解決させるの?」など日々のニュースで見る問題の背景や争点も理解することもできます。

 

 

最後に

いかがでしたでしょうか?僕自身国際法を学んだ身として、そもそも法律系の専門ではないので、勉強を始めた当初は全く意味が分からない…。というレベルでした。しかし、学んでいくにつれて国際法の面白さ、必要性について少しずつ分かるようになってきました。法律科目が専門ではない人間として、今後も国際法について分かりやすくお話ししていきたいと思います。

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