⑴暗記すること自体も重要だけど..。
家庭教師が教える範囲として一般的には、演習問題で間違えた部分などだと思います。学校で学習した5W1Hのような疑問文は生徒も少し理解している場合が多く、これによって逆に、家庭教師としてはただ暗記させるだけという風になってしまうことが多く、疑問文の論理的な作り方を指導できていないということが多いと思います。
今回は5W1Hに代表されるような疑問文の筋道立った作り方の指導方法を説明していきたいと思います。
⑵指導のポイント
1,疑問文になる前の元の肯定文を作る練習をしてもらう
2,肯定文からYes/No疑問文を作る練習をしてもらう
3,Yes/No疑問文から5W1H疑問文を作る練習をしてもらう
⑶疑問文より先に肯定文を作る練習をさせる
まず始めに生徒に行ってもらうことは、疑問文の前の肯定文を作ってもらうことです。例えば、以下のような問題があったとします。
問1)次の日本語を英語にして文章を完成させよ、
「彼はスーパーマーケットで何を買ったのですか?」
まず、生徒と一緒にやることは、この疑問文の答えを想像することです。そして、例えば、生徒が、「彼はスーパーマーケットでフルーツをいくらか買った」と言ったとしましょう。そうしたら、この肯定文はどの様に並び替えて作るのか問題を出してください。すると、この問題の答えは、以下のようになります。
★He bought some fruits in the supermarket.
⑷肯定文からYes/No疑問文を作る練習をさせる
次は、⑶の最後に作った肯定文をYes/No疑問文にしてもらいます。すると、過去形の疑問文なので、以下のようになります。
★Did he buy any fruits in the supermarket?
もちろん、疑問文でsomeがanyになるなど難しい点もありますが、そこは問題を解いている際に、あまり多く触れずにこうなるよ程度で教えてあげればいいと思います。
⑸疑問詞を登場させて疑問文を完成させる
最後にようやく、疑問詞を登場させます。元々⑶で肯定文を作った時、some fruitsと想像で付け加えた部分がありました。そして、今回の問題では、その部分が「何」と聞きたいから疑問文を作れと言うことでした。そのため、まずは、⑷で作ったany fruitsの部分を「何」にあたるWhatに入れ替えます。
★Did he buy any fruits in the supermarket?
↓
★Did he buy What in the supermarket?
そして、最後に、この疑問詞Whatを一番前におけば、完成となります。
★What did he buy in the supermarket?
⑹1つずつ手順を踏んで理解させていくことが重要
こんなことしなくてもと思う方も多いかもしれません。しかし、自分のことで照らし合わせて考えてみてください。何か新しいことに取り組むとき、手順を細分化して頭の中で整理しやすくして覚えながら何度も頭に染み付かせていくと思います。これと同じで、中学生にとって、疑問詞など英語ははじめてのことで何からどうやればいいのか分からないことが多いのです。それによって、時間が経つと結局忘れてしまうということが多くなってしまうのです。1対1で指導できる環境だからこそ、一つ一つプロセスを踏んで覚えられるようにしていくことが重要だと思います。