私大入試は事前対策が重要
こんにちは。今回は、私大受験英語第二弾として、早稲田法の英語の対策法と各問題のコツについて話していきたいと思います。基本的には、どの大学の英語の受験問題も、基礎が大事です。ここでいう基礎というのは、語彙力、文法力、読解力、速読力などです。もちろん、それらの力がしっかりと身に付いていれば大抵の問題には対処出来るようになります。
しかし、受験はその力が身に付いていたとしても紙一重の勝負になります。というのは、やはり受験本番は緊張もあり、いつも通りの実力が発揮できないことがあるためです。そこで、そのような紙一重の戦いを切り抜ける最後のピースがその学部の過去問研究を行い、傾向をつかむということです。今回は早大法の英語の問題の傾向と、どの部分に特色があり、特に対策を練る必要があるのか話していきたいと思います。
早稲田大学法学部入試英語の傾向は?
それでは、今回は早稲田大学政治経済学部の問題の傾向について話していきたいと思います。過去問を見ると分かると思いますが、近年入試問題の傾向は変わっていません。参考として、2016年度の過去問の概要を下に整理しました。
大問番号と概要 |
設問数とその中身 |
①長文読解 |
⑴段落の要旨選択(8問) ⑵内容把握(不適切な選択肢の選択)(3問) ⑶要旨選択 ⑷語句言い替え(5問) |
②長文読解 |
⑴内容把握(4問) ⑵内容把握(不適切な選択肢を4問選択) ⑶要旨選択 ⑷空欄補充(2問) ⑸発音問題 |
③文法問題 |
⑴一文の中から文法的な誤りのある選択肢の選択(3問) ※all collectという選択肢もあり |
④文法問題 |
⑴空欄補充(3問) ※不適切な選択肢の選択 |
⑤文法問題 |
⑴空欄補充(前置詞の補充)(6問) ※no wordの選択肢もアリ |
⑥短文英訳 |
⑴短い日本語訳に対して英文を作る(3問) |
⑦自由英作文 |
⑴課題に対して賛成か反対かで文章を作成 |
英語のテスト時間としては90分の中で、以上の7つの大問に効率的に取り組む必要があるため、とても大変なテストになっています。さらに、①~②の読解問題の長文はいずれも1000語近くの文章となっているため、いかに素早く解いていくかが重要です。各大問の詳細を見ていくと、大体の傾向がつかめてくると思います。
長文読解問題において、内容把握問題がメインであるのと同時に、早稲田法では、各段落の要旨選択問題など文章の概要をつかむことを重視していることが分かります。さらに、早稲田政経とは異なり、文法力も多く試されているため、如何に文法問題をとりこぼさないかがカギになってきます。
また、自由英作文も大問7にあるため、読解力だけでなく、英語を自らの力で使うこなす力も必要になってきます。
合否を分けるポイントは?
それでは、早稲田法の過去問対策としてどの部分を重点的に対策していくかですが、特に早稲田法学部対策としては特色のある要旨選択問題、自由英作文を行うことで本番でも焦らず解いていくことができます。
これはなぜかというと、文法問題や内容把握問題はどの大学でも問題として出ることが多いため、他の大学の過去問対策を同時に行っていればある程度対応できるようになる一方で、要旨選択問題などはそこまで多くの大学の問題で出るわけではないからです。
そのため、次回以降は、要旨選択問題、英作文について解き方のコツを話していきたいと思います。
早稲田法英語対策関連記事
早稲田法英語過去問対策3―段落の要旨選択問題の3つのポイントを捉える!―
早稲田法英語過去問対策5―“抽象→具体”という段落の構造を理解する―
教学社
売り上げランキング: 22,258
早稲田政経英語対策関連記事
英語長文速読法―skimming(スキミング)はまだ早い?初学者には危険な速読技術
早稲田政経英語過去問大問1~3対策②―短文並べ替え問題を攻略する!―
早稲田政経英語過去問大問1~3対策③―短文並べ替え問題コツ①シグナルを利用する!
早稲田政経英語過去問大問1~3対策④―短文並べ替え問題コツ②代名詞を見分ける!
早稲田政経英語過去問大問1~3対策⑤―短文並べ替え問題コツ③抽象と具体を判別する!
早稲田政経英語過去問大問1~3対策⑥―短文並べ替え問題を実際に解いてみる―