早稲田法学部の英語の特色として段落ごとの要旨選択問題がある!
前回の早稲田法英語過去問対策1―全体像を把握する!―という記事の中で、早大法学部の英語の特色として、段落ごとの要旨選択問題があり、この問題の対策を意識して行うことの重要だということを話しました。そこで今回は、そもそも段落の要旨選択問題とはどの様な問題なのか、実際の過去問を見ながら、段落の要旨選択問題とはどういった問題のことを指しているのか話していきたいと思います。
段落の要旨選択問題とは?
まず、大学入試問題過去問データベースというサイトを見てみてください(登録する必要はありますが、無料で過去問を見ることが出来ます)。その中に、早稲田法学部の過去問もあるので、登録し終えたら確認していただきたいのですが、段落の要旨選択問題とは、大問1の長文読解問題の中の⑴の問題のことです。
大学入試問題過去問データベースを見るのが面倒な方にも簡単に説明すると、以下のような様式の設問です。
設問を分かり易く説明すると、①~⑧の各段落の要旨を下記のA~Mの選択肢の中からそれぞれ選べという問題になっています。ここでは2016年度の過去問を参考にしており、年度によって、段落の数や、選択肢の数が異なるので、8個の段落とA~Mの15個の選択肢と、形式が変わらないわけではありません。また、「~~」となっている部分は、後ろに英文が続くという意味で、簡単に説明するため、割愛しました。
ここで、上記の設問を見ると大きく2つのことに気が付くかと思います。1つ目は、1~8の設問の部分には、「~ the writer mainly」となっている点です。このmainlyからも分かるように、A~Mの選択肢のどれかが、ある段落の内容と合致することを言っていても、重箱の隅をつつくような細かい内容であれば、選択肢としては不適合なこともあるということです。
ただし、早稲田法学部の過去問レベルでは、言っていることは正しいけど要旨でないから不正解になるという選択肢はあまりないので、そこまで気にする必要はありません。
2つ目に気付く点としては、段落が①から⑧までなのに、選択肢がAからMと13個もあるということです。この点は非常に厄介で、使わない選択肢が5個も余分にあるため、分からない段落を消去法で解くのが難しくなってしまうということになってしまいます。選択肢の数は年度によって異なりますが、毎年余分に選択肢があることは変わりないので、注意が必要です。
最後に
それでは次回以降、段落の要旨選択問題を解くコツと、要旨選択問題になれる方法について話していきたいと思います。
早稲田法英語過去問大問1対策2―段落の要旨選択問題を攻略する!―
早稲田法英語過去問大問1対策3―段落の要旨選択問題の3つのポイントを捉える!―
早稲田法英語過去問大問1対策4―選択肢のキーワードを利用する!―
早稲田法英語過去問大問1対策5―“抽象→具体”という段落の構造を理解する―
早稲田法英語過去問大問1対策6―選択肢と本文の言い換えに注目する―
早稲田法英語過去問大問2対策7―内容把握(内容一致)問題を攻略する!―
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