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公務員(地方自治体)の仕事内容は?ー元公務員が教える公務員事情

こんにちは!市役所を退職して、現在は海外で働いているトモノリです。この記事を見てくださっているということは、おそらく公務員試験の面接に向けて、役所の職員の業務ってどんなものなのかなとか、そもそも役所の職員って何やってるのと思ってwebページを開いてくれたのだと思います。

 

もちろん、僕も全ての部署を経験しているわけではないので、詳細な部分での業務内容はわかりませんが、役所の中で業務を行ってきた中である程度のことは知っています。

 

そこで今回は、市役所の業務について全体的に言えることとして、公務員の面接試験を見据えた形で話していきたいと思います。(各部署の具体的な業務内容については、今回は載せきれないので、行政のHPの先輩紹介などを見てください!)

 

ほとんどの部署で市民との窓口対応がある!

まず一つ目に伝えたいこととして、全てではないですが、多くの部署で市民の方々とのコミュニケーション、つまり市民対応があるという点です。どんなに有望な人でも新卒であれば特に、窓口業務を行うような部署に配属されます。僕も市民対応を行うのは市民課だけだと勘違いしていたのですが、保険課や年金課、市民税課、環境関連の部署など多くの部署で毎日多くの市民を対応しています。

 

また、将来的に課長や部長など管理する側になればルーティンワーク的な市民対応はなくなりますが、全ての職員が管理職となることはないので、職員によっては年次が高くなっても窓口対応を行っています。

 

そのため、もし市民対応などが苦手で、政策業務のみをやるために入庁したいと思っているのなら、市民対応を頑張って克服するか、市役所に入庁しない方がいいと思います。

 

多くの部署で窓口対応をするので、例えば飲食店などでアルバイト経験がある場合は、志望動機や強み、今までの経験を伝える際に、接客経験と市役所の窓口対応業務を結び付けていくと、窓口対応業務を任せても問題ないと感じてくれると思います(実際、僕も飲食店でアルバイト経験があるかどうか面接のときに聞かれました)。

 

 

業務のほとんどが法律など規則によって定められており、自由に変更するのが難しい

公務員の仕事は、皆さんご存知の通り法律によって定められています。僕も公務員になる前には、法律に基づいて業務を行うということ自体は何となくイメージはしていましたが、実際に仕事をしてみると、公務員の仕事の手順は縛られているということをより実感しました。

 

基本的に、公務員の仕事は、抽象的な法律(条例など)をもとに、具体的な業務手順などの規則が作られ、それに基づき業務を全ての職員が行っています。確かに規則の解釈の仕方によって、職員により考え方など異なる部分があることにはあるのですが、全ての住民に公平に行政サービスを提供するために、業務が統一されています。

 

このような業務の行われ方は、不正を許さないという観点からはいいことですが、いかんせん不正を許さないように職員同士のダブルチェックなど外部から見るとかなり非効率的だと感じる部分が多いことがあります。

 

僕も以前、この業務は非効率的だから変えたいと考えたことがありましたが、上司などに理由を聞くと、以前~という不正を行おうとした住民がいたからその対処のために変えざるをえなくなったということを聞き、効率性と住民の個人情報の保護のバランスをいかにしてとるかという行政の仕事の難しさを実感しました。

 

ただ、面接などで上司から言われたことだけをやるといっても主体性のない人間だと思われ、評価も低くなってしまいます。そこで例えば、窓口で住民の待ち時間が長くなっても丁寧に対応できるという部分をアピールしたりするといいと思います。

 

 

繫忙期には残業がある部署がある!

夜遅くまで市役所の電気がついているのを見てなんでだろうと思ったことがある人もいると思います。実際、僕も入庁するまでは、「市役所の仕事なんて難しくないんだろうから、もっと効率的にやればいいのに」と思っていました。もちろん、就業時間になればすぐに終わる部署や、忙しい部署でも繁忙期でなければすぐ帰れる部署もあります。

 

しかし、実際に僕も入庁して、なぜ残業になってしまうのかが理解できました。色々な要因があるにはあるのですが、その一つとして、就業時間中、すなわち開庁している間は住民がひっきりなしにきてその対応に追われるため、書類作業などを就業中に出来ないという理由があります。もちろん、住民対応も業務の一つであるので等閑にはするべきではないですが、大したことでなくても話が長くなる住民もいて、待っている人も多くなるという悪循環に陥ります。そうなると、開庁時間終了後に、ルーティンワークなども含めて行わなければならない仕事を残業として行わなければならなくなってしまいます。

 

また、市役所の業務は、一見非効率的な業務になっていたりしています。僕も働いているときには、「このやり方、非効率的なんじゃないか?」と思うこともありました。しかし、物事には理由があります。多くの一般の方々への対応としては非効率的であっても、よりプライオリティ(優先度)の高い個人情報の保護などを悪い人間から守るために(つまり、一部の悪い人から個人情報を守るために)、職員同士でダブルチェックをしたり時間を十分にかけて業務を行ったりしています。

 

 

最後に

今回は、役所全般的にもっと色々と具体的な業務について話したいことはたくさんありますが、全体像だけになってしまい申し訳ないです。但し、役所の業務については住民とコミュニケーションをとるのが一番の仕事となります。ちなみに、僕は役所の仕事が嫌で辞めたというわけではありません。周りの方々にもめぐまれていましたし、やりがいのある仕事だったとも思います。役所の職員を目指している方はぜひ頑張ってください!

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