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役所で働くことのやりがいは?ー元公務員が教える公務員事情

こんにちは!市役所を退職して、現在は海外で働いているトモノリです。僕自身、役所を退職しているので、嫌なことがあったり、つまらなかったから辞めたのではと思われるかもしれません。しかし、実際には環境にも恵まれ様々なことを学ばせてもらいましたし、もちろん嫌なこともありましたが、良い思い出ばかりです。

 

現在この記事を見てくれている人の中には、もしかしたら公務員を目指している、あるいは目指すかどうか迷っているという人も多いかもしれません。公務員を目指すに際し、公務員はルーティンワークが多くてつまらないとか、法規によって個人としての裁量が小さいなどやりがいがないといったことを聞いたことがあるかもしれません。もちろん、そういった部分はなきにしもあらずですが、それ以上にやりがいもあります。

 

そこで今回は、僕の体験を踏まえて、役所の仕事のやりがいについて話していきたいと思います。

 

住民からの感謝

まず一つ目にやりがいを感じる瞬間としては、真摯に住民に向き合って業務を行うことで、住民の方から感謝されたりするということです。もちろん、行政サービスの性質上、民間サービスでカバーできないような人達に向き合うため、残念ながら心に余裕のない方であったり、不満の捌け口を行政に求めてしまう方々もいらっしゃりして、良いことばかりでないことも確かです。職員に対する住民からの心無い言葉によって心が痛むことがしょっちゅうありました。

 

こんなことを書くと、公務員のネガティブなことを言ってしまっていますが、それ以上にポジティブなこともたくさんあります。

 

例えば、ある時旦那さんが亡くなり様々な手続きのため窓口にやってきたおばあちゃんがやってきました。旦那さんの死によるショックが拭えない中、さらには身寄りもおらず何も分からない状態の中で、僕自身行政手続きに関してできる限り丁寧に、真摯に対応しました。連日手続きのために来庁される中で、少しずつ落ち着きを取り戻していき、最後の日には感謝の言葉を頂きました。

 

他にも、窓口にやってきた日本語がまだ上手くない外国籍の方を英語で対応した結果、その後も何度も僕を頼って来庁してきてくれ、とても感謝されました。実際にあるアフリカ系の方は、対応終了後に一緒に記念撮影しようと言われたこともあります(写真を一緒に撮るのは、役所の歴史の中でも前代未聞レベルだとは思いますが…(笑))

 

実際、これ以外にも感謝の気持ちを伝えていただいた経験はたくさんあります。行政サービス自体が住民の生活向上に寄与するのはもちろんですが、それ以上に職員の対応次第で来庁された住民の方々はより喜びを感じてくれます。

 

法律を変えたり、制度を作ったりといった部分だけでなく、自分自身のちょっとした心掛け次第で、住民の満足度を高めることのできる部分に役所の職員のやりがいがあると思います。

 

 

職員からの感謝

次に、やりがいを感じる瞬間としては、職員同士で協力し合って業務を達成していく瞬間や、感謝の気持ちを伝えられる部分だと思います。もちろん、職員同士の仲がぎすぎすしていてそれどころじゃないという部署もあったりしますが、民間企業の営業のように個人の結果重視の職場と比べると、協力して業務を行っていくという意識が比較的強いと思います。そのような中で、他の職員が忙しければ手伝ってあげたりみんなのために業務を行う意識を持つことで、達成感の共有や、職員から感謝の気持ちを伝えてくれたりします。

 

実際に僕の場合、『自分のため、住民のため、職員のため』という3つの軸で仕事を行っていました。そのような気持ちの中で、他の人が大変な時には業務を手伝ったりしたことで、感謝されるようになりました。さらに協力する意識を持つことで、上司や先輩が『こいつなら信頼できるし、仕事を任せたい』と思えるようになり、より責任ある仕事を任されるようになります。それが自分自身の成長にもつながりました。

少し横道にそれましたが、協力して仕事を行う分、周囲のために仕事をすることで、より多くの感謝を得られることができます。それがやりがいの一つだと思います。

 

 

行政手続きに詳しくなる

3つ目のやりがいとしては、日常生活に直結する行政手続きに詳しくなるという点です。詳しくなることをやりがいというのはおかしいかもしれませんが、行政の仕事は政治や法律など社会の様々な事柄に直結しています。保険や年金、戸籍、税金、環境問題、議会、選挙やもちろん組織として人事制度など総務関係も詳しくなる機会があります。もちろん、全ての網羅はできませんが、それでも住民の方々から様々なことについて聞かれたりすることも多く、様々な部署に配属となるため、市政に関わる様々なことを自分自身学ぶことができます。

 

僕自身も、役所での業務を通じて、マイナンバー制度や、保険、年金、戸籍、住民税のことなど様々な業務を経験させてもらったおかげで、退職して後も役に立っています。また、政治や社会問題など国内情勢に関連する業務を行っていたので、日々のニュースがより身近に感じるようになりました。

 

実際、僕も役所で学んだ知識によって、親族が亡くなった際の行政手続きや、退職後の保険や年金などスムーズに行うことが出来ました。生活に密着した業務だからこそ、日常生活で使える知識を学ぶことができます。

 

会社に働くことによってもその分野に対する専門性が高まりますが、その会社の専門領域のみだけの専門性に限定されてしまうと思います。また、役所の業務は職員同士の競争ではないので、基本的に他の職員に聞けば優しく教えてくれるというのが多いので、様々なことを知る機会には恵まれていると個人的には思います(もちろん、同じことを何回も聞くのは良くないとは思いますが)。

 

最後に

以上が、個人的に考える役所でのやりがいの一例となります。本当に個人的な意見なので、もっと違うやりがいがあったり、逆に実際に入庁してみてそんなことなかったということもあるかもしれません。

 

しかし、やりがいを感じるか否かは自分自身の業務に対する取り組み方によって影響してきます。さらに、僕自身もそうでしたが、入庁して最初は分からないことが多すぎて上手く業務もこなせず辛い部分などもありやりがいどころじゃありませんでした。ただ、その後慣れてくるにつれて感謝される部分や知識的な蓄積も多くなり、楽しいと感じるようにもなりました。

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