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情報の非対称性-「逆選択」「モラルハザード」とは?-公務員試験ミクロ経済学

こんにちは、カズ。あれ、どうしたの?なんかイライラしている感じだね。

あ、こんにちは、先輩。聞いてくださいよ!この間電気屋さんで「最安値」って書いてあるPCを買ったんですけど、買った直後にネットサーフィンしていたら、たまたま同じPCを見つけて、もっと安くなってました。

そうだったんだ、たぶん近隣では最安値だったのかもしれないけど、事前にもっと知ってればネット通販で買ったりとか出来たのになんか勿体無い気分になるよね。

そうですよね。なんかお店の人に騙された気分です。まぁしょうがないと思うしかないんですけど。

そうだね、今回は社会勉強だったと思うしかないね。基本的には売り手と買い手だったら売り手の方が商品について詳しいから、今回のカズに起こったケースって結構起こり得るよね。こういったような売り手と買い手の商品に対する知識量(=情報量)が異なることを経済学では「情報の非対称性」と言うよ。

「情報の非対称性」ですか?なんだか難しそうな言葉ですね…。

そうそう、でも公務員試験でも時々出てくるからしっかりとマスターできるようにしよう!

情報の非対称性とは?

「情報の非対称性」とは、売り手と買い手の間で取引される財に対する情報が少なくとも一つ以上共有されていない状態のことを指します。売り手が多く情報を持っているだけでなく、例えば買い手が本当はお金がないんだけどお金を持っているようにふるまうのも情報の非対称性の1つとなります。

 

 

逆選択とは?

情報の非対称性が起こる原因はたくさんあります。その一つが「逆選択」と呼ばれるものになり、経済学でもよく出てくる用語です。「逆選択」の意味を文字通り読むと、「逆に選択する」ということになります。これは、良い選択肢を選ばず、悪い方を選択してしまうという感じです。「逆選択」というのは、取引開始前に起こり得る情報の非対称性のことをいい、例として中古車販売市場でのやり取りがあります。

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逆選択とは

 

例えば中古車販売市場は、中古車によって状態が違うから品質が異なってきてしまいます。しかし、普通細かい違いなんて買い手にはあまり分かりません。しかし、売り手もたくさん売りたいので、売る際に良くない情報は隠してしまうことがある可能性があります。そうすると、普通は買い手側が疑心暗鬼になってしまいます。売り手の言われるままにあまり良くない中古車を購入したり、売り手にとって都合の悪いことを隠していると分かっていると、値段の高い中古車はリスクがあって買いにくいため、安い中古車を買う様になってしまいます。このように、本来は品質の良い財が市場でやり取りされるはずなのに、良い財は売れ残って比較的粗悪な財が売買されてしまいます。これを情報の非対称性の「逆選択」と言います。

 

 

モラルハザードとは?

逆選択」のほかには、「モラルハザード」と呼ばれる問題があります。これは取引開始後に起こり得る情報の非対称性のことで、例として挙げられるものとして、保険契約があります。

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モラルハザードとは

モラルハザード」というのは、取引の結果、買い手の行動が悪い方向に変わってしまうことを言います。例えば、自動車保険の加入を例にすると、自動車保険に加入する前は事故を起こさないように慎重だった人が、加入したことによって事故を起こしても金銭的な負担が軽減されるという安心感から運転が荒っぽくなってしまうという問題があります。

 

売り手(保険会社)にとっては元々事故に対して慎重に行動してくれる人という認識で保険料を算定していたのに、保険加入後は運転が荒っぽくなってしまうことで事故を起こしやすくなる人になってしまうと保険会社が支払う保険金が増大して会社が立ち行かなくなってしまいます。このように、加入前と加入後で加入者の行動が変化してしまい予測できなくなってしまうから情報の非対称性ということになります。

 

 

最後に

現実で「逆選択」とか「モラルハザード」とかの情報の非対称性の問題が起こったときの情報の非対称性に対する具体的な対処法はたくさんあって、『「逆選択」と「モラル・ハザード」:篠崎彰彦教授のインフォメーション・エコノミー(6)』によると、「シグナリング」と呼ばれる品質保証やブランド・標準化、学歴などの資格などがあります。具体例として、先ほどの自動車保険の例を使って対処法を話すと、保険金の請求回数が多い人は保険料を引き上げたり、ゴールド免許の人は保険料を安くしたりなど差別化を行うことによって、同じ自動車保険でも事故を起こさないインセンティブを与えることによってモラルハザードを引き起こさせないような施策を行ったりすることができます。保険は色々な内容が付帯していてややこしいなですが、モラルハザードを引き起こさせないための戦略でもあったりするのです。

 

[参考]

篠﨑彰彦「「逆選択」と「モラル・ハザード」:篠崎彰彦教授のインフォメーション・エコノミー(6)IT+ビジネス

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