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需要の価格弾力性Ⅱ-公務員試験のためのミクロ経済学

bestkateikyoshi.hatenablog.com

登場人物

カズ

地域活性ボランティアサークルに所属する大学1年生。経済学部に所属しているが、数学は苦手。

Photo by All Solhouettes / Adapted

先輩

カズと同じ地域活性ボランティアサークルに所属する2つ上の先輩。経済学部に所属している。留学経験があり、外国人の友人も多い。

なぜ同じ財でも元の価格によって需要の価格弾力性が異なるのか?

あっ、先輩、こんにちは!

こんにちは、カズ。今日は前回話した需要の価格弾力性についての続きについて話そうか。

お願いします。

前回は、需要の価格弾力性とはどういう意味かと、ケーキと専門書の例を使って需要の価格弾力性の違いについて話したよね。

はい。確か、需要の価格弾力性とは「価格が1%変化した時に需要量が何%変化するか」を表していて、財によって同じ1%価格が下がった時でも需要の増加量が異なるって話をしました。

そうだね。前回の話の中で、同じ財であっても元の価格が異なれば需要の価格弾力性は異なるということを話したよね。

そうですね。なんで同じ財でも元の価格が違っていると需要の価格弾力性が異なってくるのかわけがわかりませんでした。

うん。はじめはなかなか理解するのが難しい部分だよね。私も1年生の頃は全くわからなくてミクロ経済学が嫌いになりそうになった(笑)。

でも今は理解出来ているんですよね?

まぁそうだね。同じ財でも元の価格が異なれば需要の価格弾力性は異なるというのも難しく考える必要はなくて、簡単な例を使って考えると案外イメージしやすいよ。

本当ですか(笑)?

疑わないで(笑)。今話すので。例えば、前回話したケーキの需要の価格弾力性を見てみよう。(※需要の価格弾力性の計算方法)

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図1;元の価格が2000円の時の需要の価格弾力性

元の価格が2000円の時の需要の価格弾力性

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元の価格が2000円の時、需要の価格弾力性は4%になりましたね。

そうだね。それじゃあ、もし元の価格が1500円だった時には需要の価格弾力性はいくつになると思う?

ええっと、公式の△Q/△Pの部分(需要曲線の傾きの逆数-1/5)は同じで、Pに1500円、Qに200個を入れて計算すればいいんですよね?

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図2;元の価格が1500円の時の需要の価格弾力性

元の価格が1500円の時の需要の価格弾力性

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元の価格が1500円の時の需要の価格弾力性は3/2%になりました。

そうだね。つまり、これは1500円から価格が1%(15円)下がった時に、需要量は3/2%増加するってことだよね。

そうですね。価格が1500円の時のもとの需要量は200個だったので、200個の3/2%(=1.5%)は、200(個)×1.5÷100=3(個)となります。

そう。つまり、元の価格が1500円の時は価格が1%下がったら3(個)需要が増加するってことだね。

なるほど。あれ、でも同じケーキの需要曲線なのにやっぱり元の価格が異なると需要の価格弾力性が違ってきましたね。なんでですか?

うん、これは「元の価格から1%下がった時」という需要の価格弾力性の定義に深く関連してくるんだ。「元の価格から1%」ってことは、元の価格が異なると1%も異なってくるよね。

そうですね。例えば、元の価格が2000円の時は1%が20円で、元の価格が1500円の時は1%が15円になります。

そうそう。でも別に元の価格が1500円の時でも20円下がった時需要量が4個増えるのは同じだよね。

はい。需要曲線は同じなので、増加量は一定です。

そう、つまり、一定の価格の値引きに対する需要量の増加量はいつでも同じなんだけど、それを「元の価格から1%下がった時」とすると、元の価格は2000円だったり1500円だったりと異なるから、1%も20円や15円と異なってきてしまうんだ。

なるほど。だから、需要の価格弾力性の値は同じ財でも元の価格によって異なってきてしまうんですね。

そうそう。ちなみに注意してほしいのは、直角双曲線と呼ばれる曲線が需要曲線のときなどは、今話したように需要の価格弾力性は元の価格によって変わらず、元の価格がどの価格でも需要の価格弾力性は1になるので注意かな。

覚えることが多くて面倒ですね(泣)。

でも、いつも需要の価格弾力性は1ってことはそれ以上問題の出しようがないので、需要曲線が直線の時に方が出題されやすいから、基本は直線の例を覚えておくといいと思うよ。

なるほど。

じゃあ最後に実際に自分で需要の価格弾力性を求めてみようか。さっきのケーキの需要曲線を使って、元の価格が1000円の時の需要の価格弾力性を求めてみよう。

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図3;元の価格が1000円の時の需要の価格弾力性

元の価格が1000円の時の需要の価格弾力性

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できました。こんな感じですか?元の価格が1000円の時の需要の価格弾力性は2/3%になりました!

つまり、価格が1000円の時のもとの需要量は300個だったから、300×2/3÷100(0.666%)で1%の価格減少(10円の減少)2個需要量が増加するということになるね!これで需要の価格弾力性はある程度理解出来たね。今度は供給の価格弾力性について時間があるとき話そう!

はい!よろしくお願いします!

bestkateikyoshi.hatenablog.com

参考

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