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物価指数-パーシェ指数とラスパイレス指数の違い-公務員試験マクロ経済学

こんにちは、先輩。ちょっと今マクロ経済学の勉強をしているのですが、AD-AS分析などでよく物価水準Pが出てきますよね。でも、物価水準ってどういう意味なのでしょうか?

こんにちは、カズ。マクロ経済学で使われる物価水準Pは、物価指数のことになるよ。確かに、具体的に何と聞かれると、分かりにくいかもしれないね。

そうなんですよね…。

実は、公務員試験でも時々、物価指数を計算によって求めさせられる問題が出題されることがあるから、今日は計算方法も含めてマスターできるようにしようか。

物価指数とは?

物価指数は、マクロ経済学では、物価水準Pのことを表します。実質マネーサプライM/Pや、実質賃金率w/PなどAD-AS分析を行う際に出てくることがあります。物価水準Pを用いる理由としては、名目マネーサプライMや名目賃金率wなどの名目値を、実質値に変えるためです。

 

例えば、同じ1万円札であっても、お米の値段が1,000円なのか、それとも5,000円なのかで1万円札の価値は変わってきます。もちろん、お米の値段が1,000円の社会の方が、1万円の価値は高くなりますよね。1万円でお米を10回分購入できるので。

 

物価指数とは、このような期間、地域ごとのお金の価値を、指数を用いて比較できるようにするための道具になります。

 

 

GDP(GNP)デフレーターとは?

実際に期間・地域ごとの国民所得を比べるために用いられるものが、GDP(GNP)デフレーターになります。まず、ある年(基準年)の物価を1とします。次に、比較したい年(比較年)の物価を調べてみます。例えば、分かりやすく理解できるようにするために、チョコレートだけしかない地域を考えてみます。基準年のチョコレートの値段が100円、比較年のチョコレートの値段が150円だったとすると、この時のGDPデフレーターは150/100=1.5となります。

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GDP(GNP)デフレーター

上記のように、基準年のGDP15億円と、比較年のGDP15億円の実質値を比較したいとき、基準年に対する比較年の実質GDPは10億円になります。つまり、同じ15億円という額面金額でも、比較年の方が実質的な価値は低いことになります。

 

 

パーシェ指数とラスパイレス指数

ここまででGDPデフレーターとはどういうものかについてある程度理解できたと思います。ここからは、たくさんの財がある現実社会で、どのように物価指数が決まるのかについて見ていきたいと思います。

 

先ほどのチョコレート1財のみを使ったGDPデフレーターの導出では、あってもなくても結果は同じになるため省略しましたが、実際に多くの財を用いてGDPデフレーターを導出する際には、下記のように各財の価格×財の数量の和を用います。

 

GDPデフレーターの求め方

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上記において、は比較年における物価、は基準年における物価を表しています。ここで、上記の求め方を見てもらうと「財の数量って、いつの時点の財の数量のこと?」という疑問がうかぶと思います。

 

計算の際に用いる財の数量について、比較年の数量で計算するのがパーシェ方式、基準年の数量で計算するのがラスパイレス方式となります。比較年における財の数量をQ₁、基準年の財の数量をQ₀としたとき、パーシェ指数、ラスパイレス指数は以下のように求めることができます。

パーシェ方式によるGDPデフレーターの求め方

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ラスパイレス方式によるGDPデフレーターの求め方

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上記を見て分かるように、Q₁とQ₀とが異なるだけです。これが公務員試験で出題される物価指数の求め方となります。

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