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公共財とは?-公務員試験ミクロ経済学

あれ、先輩、そういえばこんなところに公園なんて以前ありましたっけ?

最近作られた区が管理している公園だよ。去年建物が取り壊されたから新たに公園になったんだよ。

そうだったんですね、知りませんでした。

結構立派な公園だね。

そうですね、でも、僕なんか公園はほとんど使わないのに、僕や僕の両親が払った税金の一部ももしかしたらこの公園の費用に回されているってことですよね?僕は公園使わないのになんか嫌だなー。公園の費用って使う人だけが支払うってことじゃだめなんですか?

面白いところに気がつくね。確かに公園のような財をミクロ経済学では「公共財」というんだけど、実際に「公共財」を使わない人も含めて負担することになるよ。公務員試験でもよく出題されるから、今日は「公共財」についてマスターしよう!

公共財とは?

「公共財」とは、「誰もが同時に使えて、お金を支払わない人を排除できないような財」のことを言います。「公共財」の例としては、道路や公園のような政府が管理しているようなものがあります。なので、一口に道路といっても高速道路など有料道路はお金を支払わないと通行できないため、「公共財」には分類されません。

 

また、どうして政府が「公共財」を提供するのか?それは公共財が「何人も同時に利用できて(非競合性)、特定の人を消費から締め出すことができない(非排除性)」という2つの性質を持っているため、民間企業と消費者に市場を任せておくと、本来必要だった供給量に比べて供給量が過少になってしまうからです。

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「非競合性」と「非排除性」とは

「非競合性」とは、「他の人がその財を使っていても、使えない状態にならない」という性質を言います。例えば公園は、敷地の大きさの限界はありますが、基本的には誰でも同時に使えます。これを「非競合性」といいます。次に「非排除性」とは、「特定の人を消費できないようにできない」という性質を言います。例えば、入場料を取る公園や動物園だと、「お金を持ってない人」を消費できないよう排除できますが、無料であればお金がない人でも入れます。これを「非競合性」といいます。そして、この2つの性質を持つ財が「公共財」と呼ばれます。

 

 

フリーライダー(タダ乗り)問題とは?

「公共財」は政府が介入しないで市場に自由に任せると本来の供給量より過少供給になってしまいます。これは「公共財」が費用を負担しない消費者でも消費できてしまうために、各消費者がお金を出し渋って費用が集まらないというフリーライター(タダ乗り)問題が起きてしまうからです。フリーライダーとは日本語に直すとタダ乗りということですが、企業が「公共財」の性質を持つ財を消費者から費用を出してもらって作ろうとする場合、以下のようなことが起こります。

 

例えば、企業がAさん、Bさんという消費者からお金を徴収して公園を建設するとします。この時に、Aさんは公園の建設のために5万円支払ってもいいと思っていて、Bさんは3万円支払ってもいいと思っていたとします。しかし、公園は自分が支払わなくても出来てしまえば、同じように公共財を利用できてしまいます。すると、お金も節約したいため、Aさんはもともとの評価額5万円より下の額で支払ったほうがお得で、Bさんも3万円より下の額で支払ったほうがお得になります。このように、普通の人であれば、建設されればお金を支払わなくても利用できる財であれば「誰かが支払ってくれるだろう」と思って、元々の評価額分支払わなくなります。

 

 

リンダール均衡とは?

その結果、企業にとっては十分にお金を集められなくなって、住民が当初求めていた規模の公園ができなくなってしまいます。これが過少供給になるメカニズムです。このように、公園みたいな公共財は「非競合性」と「非排除性」があるため、市場に任せておくと過少供給になってしまいます。このように市場にいる各消費者が財への各自の過少な評価額を表明して、過少供給になってしまうメカニズムを「リンダール均衡」と言います。

 

 

準公共財とは?

「準公共財」というのは、「非競合性」と「非排除性」どちらか片方のみを持っている財のことを言います。具体的には、何人も同時に利用できる「非競合性」のみを持つ財を「クラブ財」といい、「クラブ財」の例としてはBSとかテレビの有料放送があります。有料放送は、見るためにお金を払う必要がありますが「非排除性」という性質は持ちません。しかし、契約してしまえば、ほかの契約者が見ていても同時に見れる財なので「非競合性」という性質は持っていないということになります。

 

次に、「非競合性」のみ持つ財のことは「コモンプール財」といいます。「コモンプール財」の例としては漁業権などがあります。魚を捕るにも規制はありますが、基本的には自由にとることができる「非競合性」という性質を持っています。しかし、魚も有限なので誰かがとるとほかの人が取れなくなってしまうという「排除性」があるため、漁業権も準公共財とされています。

 

 

最後に

公共財の問題は公務員試験では最頻出です。公共財の持つ2つの性質も用語と意味を混同しないようにしっかりと覚えましょう!

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