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ヘクシャー=オリーン・モデルとは?-公務員試験ミクロ経済学

先輩、こんにちは!今質問してもいいですか?

こんにちは、カズ。大丈夫だよ~、どんな質問?

ありがとうございます。実は、昨日のミクロ経済学の授業で、「ヘクシャー=オリーン・モデル」というものがでて、先週の授業でやった「リカード・モデル」と違いが分かりません…。何が違うんですか?

>「リカード・モデル」というのは、2か国間の貿易において、「生産技術の違い」が比較優位を決めて、2つ財があるとしたら、各国比較優位を持つ財に特化して生産して、比較優位を持たない財は輸入によって需要を満たすという話だったけど、「ヘクシャー=オリーン・モデル」はいくつか「リカード・モデル」との違いがあるよ。公務員試験でも時々出てくるからしっかり違いを理解できるようにしよう!

ヘクシャー=オリーン・モデルとは?

「ヘクシャー=オリーン・モデル」というのは、元々その国にある生産要素(=賦存要素;ふそんようそ)の違いが比較優位を決めると考える貿易理論になります。また、「リカード・モデル」では貿易する財は1つの財に完全特化していましたが、「ヘクシャー=オリーン・モデル」では1つの財に完全に特化して生産・輸出するのではなく、財の生産量に偏りはありますが、2つの財を両方とも国内で生産するという不完全特化型の貿易理論になります。

 

まず賦存要素ですが、リカード・モデルでは生産要素は労働力だけと仮定していましたが、ヘクシャー=オリーン・モデルでは労働と資本の2つによって生産できると考えます。ミクロ経済学で勉強する企業の生産関数でもそうですが、労働投入量だけを多くしても資本投入量が同じままだと、財の生産量はそんなに多く増加しません。「ヘクシャー=オリーン・モデル」はより現実に即したモデルとなっているのがわかると思います。

図:労働投入量と資本投入量の2要素の時の生産量 

上記のように、労働と資本のバランスをとりながら投入することで生産量を効率的に増加させることが出来ます。そして、ヘクシャー=オリーン・モデルでは、資本集約的な財と労働集約的な財の2つの財があると仮定しており、各国に存在している生産要素の元々の量(賦存要素)が異なるために貿易が行われるとされます。

 

ここで出てきた、資本集約的な財、労働集約的な財ですが、まず資本集約的な財というのは、自動車や半導体を用いた電子機器類のような財で、生産において労働を投入するよりも比率として資本を多く投入する種類の財のことです。自動車工場など機械(=資本)が多く必要になることからも分かると思います。逆に労働集約的な財というのは、農産品や繊維製品のように機械資本よりも労働力が比率として多く投入する必要のある種類の財のことです。労働集約的な財は開発途上国で盛んに生産される傾向にあります。

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ヘクシャー=オリーン・モデルとは

ヘクシャー=オリーン・モデルでは「各国は自国に相対的に多く存在する生産要素を集中的に用いる財の生産に不完全特化し、それを輸出する」という考え方になります。

図:ヘクシャー=オリーン・モデル 

スライド1のように、もともと貿易を行っていない場合のA国の生産量は、生産領域曲線内の左側で生産量を決定することが出来ます。生産領域内で最大限効用を高めるとすると、生産領域曲線の境目で、さらに交易条件が接する部分である(資本集約的な財、労働集約的な財)=(X1、Y1)が貿易を行わないときの効用最大となる生産量の組み合わせとなります。

 

これをさらに貿易を行うことで国際的な価格比がスライド1のように変化します。比較優位を持つ財を輸入し、比較優位を持たない財を輸出することでバランスよく国内で生産できるようになるため、効用を高めることが出来るようになります。

 

 

リプチンスキーの定理・サミュエルソンの定理とは?

最後に、ヘクシャー=オリーン・モデルに付随して、2つの定理があるので、用語とどういうものかだけでも理解できるように下記に整理しました。

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リプチンスキーの定理・サミュエルソンの定理

この2つの定理は計算とかで出題されることはあまりないから、イメージだけでもしっかり覚えれば公務員試験では問題ないと思います!

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