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財市場とIS曲線-公務員試験マクロ経済学

こんにちは、先輩...。

こんにちは、カズ。あれ、どうしたの?疲れ気味な感じだけど。

そうですね。ちょっと最近、今度旅行に行くためにお金を貯めていて食費を切り詰めているのであまり食べてないです...(笑)。

そうか...食事はしっかりと取った方がいいと思うけど...。

あれ、そういえばマクロ経済学では人々が消費すればするほど国民所得が増加するんでしたよね?僕みたいな節約家がいると一国全体の国民所得って増加しないっていうことですかね?

そうだね。マクロ経済学では、旅行とかサービスやお土産など財のやり取りを行う市場を財市場といって、公務員試験では必須の範囲になるよ。この財市場を分析する時にIS曲線と呼ばれる図を用いたりするから、今回はそれらについて学んでいこう。

財市場と貨幣市場とは?

まずマクロ経済学では、一国の財やサービス、お金のやり取りを行う場所として、大きく2つの市場があります。一つ目が、財やサービスのやり取りを行う財市場になります。財市場は、皆さんが例えばご飯を買ったり教科書を買ったり旅行に行ったりするときにお金を支払ったりするやり取りを行っている市場のことで、これはイメージしやすいと思います。

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財市場と貨幣市場

次に二つ目の市場が、貨幣自体のやり取りを行う貨幣市場です。貨幣市場ではお金自体のやり取りを行うのですが、これは少しイメージしにくいかもしれません。しかし、貨幣は自然に発生するものではなく、中央銀行(日本なら日銀)が紙幣・硬貨を発行しています。中央銀行が発行したお金が民間銀行に流れ、民間銀行から一般の人々に流通します。このような貨幣のやり取りを見るのが貨幣市場となります。

 

 

財市場とは?

マクロ経済学では大きく2つの市場があると理解してもらったところで、財市場について少し詳しく見ていきたいと思います。経済学では前提として「需要と供給」のルールが市場に当てはまり、財市場でも「需要と供給」のルールが当てはまります。財市場における「需要」とは、人々の消費C、民間企業等の投資I、政府支出G,輸出から輸入を差し引いた貿易黒字(/赤字)X-Mがあります。逆に、財市場における「供給」とは、需要に応じて生み出された生産額Yのことを言います。生産額Yについては、財市場では「有効需要の原理」より、需要量に合わせて供給量も一致するため、「需要=供給」となります。

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財市場における需要と供給

財市場では、消費や投資など需要額によって一国の国民所得Yが決定され、Y=C+I(r)+G+X-M(国民所得Y=消費C+投資I+政府支出G+輸出X-輸入M)という式で表されます。投資I(r)は利子率rによって決定するため、I(r)と記載してあります。

 

 

IS曲線とは?

では、財市場で国民所得Yがどのように確定するかですが、この時、財市場ではIS曲線という曲線を用いて国民所得Yが決定されます。IS曲線とは、「財市場が均衡する際の国民所得Yと利子率rの組合せの集合」を言い、縦軸が利子率r、横軸が国民所得Yの図において、IS曲線は原則右下がりの曲線となります。

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利子とは、企業が投資を行う際、銀行から借入をするときの元本に加えた返済額になります。利子率が高ければ高いほど、企業がお金を借りたときに返さないといけなくなる額が多くなるため、投資がしにくくなります。すると、企業は投資を控えるため経済が活性化せず一国全体の国民所得Yも減少します。逆に、上記の図のように、利子率1.3%から1%となったとき、返済額も少なくなるため投資が行いやすくなり、企業が積極的に投資を行うようになります。その結果、財市場における需要が増加し、それに応じて供給も増えるため、国民所得Yは増加します。そのため、IS曲線は原則右下がりになります。

 

 

IS曲線のシフトとは?

ここまでは、IS曲線上での利子率と国民所得の変化についてみていきました。しかし、現実には利子率の変化以外で国民所得が変化するケースがあります。国民所得が増加するケースとしては、消費の増加、財政出動、貿易黒字の増加などがあります。このような変化の時には、IS曲線はシフトします。

図;IS曲線のシフト

例えば政府支出Gの増加(財政出動)によって、Y=C+I(r)+G+X-M(国民所得Y=消費C+投資I+政府支出G+輸出X-輸入M)の右側の需要部分が増加します。この時、利子率rが一定だとすると、IS曲線は右にシフトします。逆に、政府支出Gが減少(緊縮財政)したりすると、IS曲線は左にシフトしたりします。

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