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価格変化Ⅱ『代替効果・所得効果・全部効果』とは?-大学生の視点で理解するミクロ経済学

ミクロ経済学

⑴記事のポイント

key words

代替効果とは
所得効果とは
全部効果とは

bestkateikyoshi.hatenablog.com

⑵登場人物

カズ

地域活性ボランティアサークルに所属する大学1年生。経済学部に所属しているが、数学は苦手。

Photo by All Solhouettes / Adapted

先輩

カズと同じ地域活性ボランティアサークルに所属する2つ上の先輩。経済学部に所属している。留学経験があり、外国人の友人も多い。

⑶代替効果・所得効果・全部効果とは?

あっ、先輩、こんにちは~!

こんにちは、カズ。

そう言えば、ミクロ経済学の授業で最近、以前話してくれた価格変化についてやりました!価格変化によってどのようにグラフが変化するのか理解出来たので、授業にもついていけました(笑)。

良かったね。それじゃあ今回はさらに価格変化の「代替効果」と「所得効果」について詳しく見ていこうか。

はい。お願いします!

まず、この間話したチョコレートとマンガの2財の効用を例にとって話そう。

はい。確か前回話した例は、自由に使えるお金が5000円で、チョコレートの値段が1個250円、マンガの値段が1冊500円でしたよね。そして、マンガの値段が250円になって価格が変化したときにどのように効用が変化するのかについて話しました。

f:id:bestkateikyoushi:20170313102742p:plain

図1;価格変化前と価格変化後のチョコレートとマンガ

そうだね。図1のような価格変化によって図2のようにまず、予算制約線の傾きが緩やかになって、その後効用曲線がより右上にシフトするって話をしたよね。

図2;価格変化

はい。

そして、今回話す「代替効果」と「所得効果」は、図2のような価格変化によって元の最適消費点から新たな最適消費点になるときに働く効果となっているよ。

それってどういうことですか?

うん。まだ分かりにくいと思うから図3を見てみよう。

f:id:bestkateikyoushi:20170313102824p:plain

図3;「代替効果」と「所得効果」

図3の青の矢印が「代替効果」による消費の組み合わせの変化で、赤の矢印が「所得効果」による消費の組み合わせの変化になっているよ。そして、「代替効果」と「所得効果」を合わせた消費の組み合わせの変化(点Aから点Cへのシフト)を「全部効果」というよ。

グラフの中でどこからどこへの移動が「代替効果」、「所得効果」なのかは理解出来ましたけど、なんでこんな風に分けているのですか?

うん。なんで「代替効果」、「所得効果」と分けているのかというと、財が「上級財」なのか、「下級財」なのか「ギッフェン財」なのか財の性質を調べるために効果を分けているよ。

ええっと、「上級財」、「下級財」、「ギッフェン財」ってそもそも何ですか?

そうだね、それぞれの財についてもどういう意味か理解する必要があるんだけど、またそれについては次回時間があるときに話そう。今回はまず「代替効果」、「所得効果」、「全部効果」について理解できるようにしようか。

はい。分かりました。

まず「代替効果」とは、図3の点Aから点Bへの消費の組み合わせの変化のことを表していて、「ある財(マンガ)の価格と他の財(チョコレート)の価格との関係に着目した」効果を表しているよ。

f:id:bestkateikyoushi:20170313102824p:plain

図3;「代替効果」と「所得効果」

図3の点Aから点Bへの消費の変化を見てみよう。点Aから点Bへの変化で、チョコレートとマンガの消費される個数はどう変化しているか分かる?

はい。点Aから点Bへの変化によって、チョコレートの消費される個数は減っています。逆にマンガの消費される冊数は増えています。

そうだね。これは今までよりマンガの値段が安くなったこと(500円から250円へ変化)で、マンガがチョコレートに比べて割安になることによって、マンガがお得になるからより多く消費しようと考える働きのことなんだ。

だから、点Aから点Bへの消費の組み合わせの変化では、価格が変わっていない「チョコレート」の消費量は減少して、価格が安くなった「マンガ」の消費量が多くなっているんですね。

そう!このように「代替効果」とは、2つの財の「価格の比率」が変化することによって、消費の組み合わせが変化する働きなんだ。ちなみに、この「代替効果」では効用曲線は同じだから、つまり点Aと点Bの消費の組み合わせは効用はともに同じだよ。

なるほど。あれ、でもそれなら、点Aから点Bへの変化で終わりではないんですか?点Bから点Cへの変化は何を示しているんですか?

f:id:bestkateikyoushi:20170313102824p:plain

図3;「代替効果」と「所得効果」

点Bから点Cへの変化は「所得効果」と呼ばれているよ。所得、つまり自由に使えるお金は5000円のままで変わっていないのに、なんで「所得効果」と呼ばれているんだと思う?

えーっと、何でですかね?よく分からないです。

まぁ私も当初はよく分からなかったからしょうがない。同じ5000円でもマンガ1冊の価格が500円の時と250円の時ではマンガを買える冊数が全く異なるよね。

そうですね。1冊500円の時は10冊しか買えないのに、250円の時は20冊買えます。

そう。マンガ1冊の価格が500円から250円になると、所得は同じでも今まで多く買えるようになるよね。つまり、5000円の価値が上がるよね。

そうですね。

この、額面の金額は同じ5000円でも、財の価格が変化することで所得の価値が上がったように感じることを表したのが点Bから点Cへの「所得効果」になっているよ。

なるほど。今回の点Bから点Cへの変化で、チョコレートとマンガ両方とも消費量が増えていますね。「所得効果」で2つの財の消費量が増えるってことですか?

図3の例ではチョコレートとマンガ両方の消費量は増えているんだけど、「所得効果」ではいつも増えるというわけではないよ。これについてはまた「上級財」「下級財」「ギッフェン財」について話すときに説明するね。

ありがとうございます!

とにかく、「所得効果」は財の価格が変化して所得の価値が上がった(/下がった)ように感じることで「予算制約線」の位置がシフトして、「最適消費点」が点Bから点Cのようシフトすることだよ。

なるほど。

そして、点Aから点Cへの「代替効果」と「所得効果」を合わせた効果を「全部効果」または「総効果」ともいうよ。

点Aから点Cへの全部効果(/総効果)が見かけ上のシフトで、本来はまず点Aから点Bへ「代替効果」が働いていて、その次に点Bから点Cへの「所得効果」が働いているっていうことですね。

うん、そうだね。次回は、「代替効果」と「所得効果」を使って「上級財」「下級財」「ギッフェン財」という3種類の財の性質の判別について理解できるようにしよう!

ありがとうございます!よろしくお願いします~!

bestkateikyoshi.hatenablog.com

参考

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