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古典派とケインズ学派のAS曲線の違いは?-大学生の視点で理解するマクロ経済学

bestkateikyoshi.hatenablog.com

登場人物

カズ

地域活性ボランティアサークルに所属する大学1年生。経済学部に所属しているが、数学は苦手。

Photo by All Solhouettes / Adapted

先輩

カズと同じ地域活性ボランティアサークルに所属する2つ上の先輩。経済学部に所属している。留学経験があり、外国人の友人も多い。

古典派とケインズ学派におけるAS曲線の違いとは?

あ、先輩、こんにちは!今って時間ありますか?以前教えて下さったマクロ経済学における労働市場についてもっと教えていただきたいです!今度授業で小テストがあるそうなので...。

こんにちは、カズ。うん、大丈夫だよ。

ありがとうございます!確かマクロ経済学における労働市場は、物価水準Pと国民所得Yの関係を表したAS曲線(総供給曲線)から分析できるんでしたよね。

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図1;AS曲線(総供給曲線)

そしてマクロ経済学では労働市場の捉え方も2つの学派(古典派ケインズ学派)によって違うって話してくれましたよね?労働市場の需要と供給を考える際に古典派は「古典派の第1公準」と「古典派の第2公準」を採用したのに対し、ケインズ学派は「古典派の第1公準」は採用したけど、「古典派の第2公準」は採用しないで労働市場の需要と供給を考えたんですよね。

よく理解出来ているね。

ありがとうございます。ここまでは理解出来たのですが、ただマクロ経済学の講義内で古典派とケインズ学派によってAS曲線が図2,図3のように異なると聞いて、なんで異なるのかがよく理解できなくて...。

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図2;古典派のAS曲線

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図3;ケインズのAS曲線

古典派とケインズ労働市場の違いを完璧に理解するのはなかなか難しいよね。参考書とか教科書では図2と図3の違いを導出するために色々なグラフを用いて一つひとつ手順を踏んで導出していることが多いから私も最初はわけがわからなかったよ。でも、計算問題とかでの出題頻度はそこまで多くないテーマではあるから、なんで違いが生まれるのか?を言葉でイメージするだけで大丈夫!

そうなのですか?計算とかなければ大丈夫そうなので頑張ります...!

それじゃあ、試験などで出題されやすい古典派とケインズ学派の労働市場の捉え方の比較をしていこう。

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図4;古典派の労働市場

図5;ケインズ労働市場

古典派はなぜAS曲線が垂直になるかだけど、古典派の考えでは物価水準Pが変化しても名目賃金wが調整される(実質賃金w/Pの値は変わらない)ことで雇用量は変化しないとされるからAS曲線は垂直になるよ。

古典派の労働市場の考え方の中では非自発的失業がなくて元々働きたい人全てが働いている状態で、物価がいくら変動しようとも雇用量は増減しないから物価の変動では国民所得も変化しないってことですね。

そうだね。だから古典派の労働市場におけるAS曲線は垂直になるよ。次にケインズのAS曲線についてだけど、ケインズ労働市場の場合は物価水準の上昇(/下落)によって企業が雇用できる需要量も変化して、国民所得も増加(/減少)していくから右上がりの曲線になるんだったよね。

bestkateikyoshi.hatenablog.com

はい。それじゃあ、ケインズのAS曲線の右上の垂直部分はどういうことなのですか?

現実でもそうだけど、労働の供給量って限界があるよね。その国に住んでいる人数も限りがあるんだから。

はい。

そうなると、いくら物価水準が上昇してもさらに雇用できる人員がいなければ、それ以上生産は出来ないから国民所得も頭打ちになるよね。ケインズのAS曲線の右上の垂直部分はそれを表しているよ。

なるほど。

この違いを理解しておけば古典派とケインズ労働市場に関する問題を出題されても解けるから、しっかりと違いを理解できるようにしよう!

分かりました!ありがとうございます!

bestkateikyoshi.hatenablog.com

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