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余剰分析Ⅲ-公務員試験のためのミクロ経済学

bestkateikyoshi.hatenablog.com

登場人物

カズ

地域活性ボランティアサークルに所属する大学1年生。経済学部に所属しているが、数学は苦手。

Photo by All Solhouettes / Adapted

先輩

カズと同じ地域活性ボランティアサークルに所属する2つ上の先輩。経済学部に所属している。留学経験があり、外国人の友人も多い。

規制下のデッド・ウエイト・ロス

あっ、先輩、こんにちは!この間は「デッド・ウエイト・ロス」と「従量税」と「従価税」の2種類の課税について教えて頂きありがとうございました。

どういたしまして。カズ。そういえば、この間まだ「デッド・ウエイト・ロス」を引き起こす「課税」と「規制」という2種類の政府の介入のうちの「規制」についてはまだ話していなかったね。

そうでしたね。「課税」は消費税とか身近なので何となくイメージできたのですが、「規制」ってどんな感じなのですか?よく分からないです...。

「規制」もそんなに難しく考える必要ないよ。「規制」も案外身近なところによくあるから。

そうなんですか?例えばどんなサービスがありますか?

そもそも、「規制」と一口に言っても様々な「規制」があるから、今回は政府がこれ以上価格を高くしてはいけませんよという「最高価格(上限価格)」を設定する「規制」について話そう。その例としては、消費者庁の以下のサイトを見てみると分かるよ。

※公共料金とは/消費者庁

http://www.caa.go.jp/information/koukyou/koukyou01.html

あ、「政府が認可・上限認可(=料金の上限を認可すること)するものでは、電気料金、都市ガス料金、鉄道運賃、乗合バス運賃、高速道路料金などが代表的」と書いてあります。これが上限価格の「規制」例ですか?

うん。そうだよ。水道とか電気は生きていくために不可欠なものだから、価格があまりにも高くなってしまうと、使えなくなってしまう人も出てくるよね。そうならないようにするために価格の上限が設定されたりするよ。

なるほど。

また、水道とか鉄道は新しい会社が新規参入しにくいよね。設備に膨大な費用が掛かるから。

そうですね。

初期投資が大きい産業は新しい企業が参入しにくいから価格競争になりにくいから、価格を上げようと思えば上げることが可能になってしまうよね。

そうなると、結局既存の企業が利益を得ようと価格が高くなってしまう可能性があるために、価格の上限が設定されるってことですか?

そうそう。

なるほど。じゃあ、この価格の上限を設定するという「規制」をグラフで表すとどうなるのですか?

うん。じゃあ、図1を見てみよう。

図1;上限価格の設定による「規制」

あまり大きい数量にすると大変だから、図1のように簡単な例を使おう。今市場ではチョコレートが売買されているとして、元々は1個200円で4個分、市場で売買されていたんだけど、政府が「1個150円より高い価格で売るな!」と上限価格が設定されたとするよね。そうするとどうなると思う?

図1のスライドの2枚目のように、価格は150円になって売買される数量は3個になります。

そうだね。元の均衡点からシフトしてしまうよね。それじゃあその結果、消費者余剰、生産者余剰はどうなる?

図2のように変化します。

f:id:bestkateikyoushi:20170302183403p:plain

図2;上限価格規制状況下の余剰

そうだね。じゃあ、図2の上限価格が150円に規制された状況の総余剰(=消費者余剰+生産者余剰)はどうなる?

えーっと、以下のように総余剰は1200円になります。

上限価格規制状況下の総余剰

総余剰=消費者余剰+生産者余剰

消費者余剰=(400-250)×3×1/2+(250-150)×3

          =150×3×1/2+100×3

          =225+300=525(円)

生産者余剰=150×3×1/2

          =225(円)

総余剰=525+225=750(円)

そうだね。じゃあ、比較として上限価格が設定されていない図3のような均衡時の総余剰はいくらになる?

f:id:bestkateikyoushi:20170302183426p:plain

図3;上限価格が設定されていないときの余剰

上限価格が設定されていないときの総余剰は800円になります。

上限価格規制がされていない状況下の総余剰

総余剰=消費者余剰+生産者余剰

消費者余剰=(400-250)×4×1/2

          =200×2

          =400(円)

生産者余剰=200×4×1/2

          =400(円)

総余剰=400+400=800(円)

そうだね。この時、上限価格が設定される前後で総余剰は50円の違いがあったよね。これが上限価格設定の「規制」における「デッド・ウエイト・ロス」なんだ。

f:id:bestkateikyoushi:20170302183444p:plain

図4; 上限価格規制状況下のデッド・ウエイト・ロス

なるほど。良く分かりました!ありがとうございます!

 

 

bestkateikyoshi.hatenablog.com

参考

 

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