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貨幣市場とLM曲線-公務員試験マクロ経済学

あ、先輩、こんにちは!

こんにちは、カズ。あれ、どうしたの?今日は少し嬉しそうな感じだけど。

はい!大学生になってから自分の銀行口座を開設したんですけど、この間通帳に記帳したら利息が少し入っててうれしくなりました(笑)!

そうだったんだ。でもそんなに利息は入ってはいなかったでしょ?

そうですね、100円くらいでした。ただそれでも銀行に預けるだけでお金が入ってくるなんて得した気分になりますね!でもなんでお金を預けているだけで銀行は利息を支払ってくれるんですか?

銀行って企業とか住宅を買いたい人とかにお金を貸し付けたりするよね。そのために貸せるだけの多額の資金が必要になるからその資金は銀行で預けてくれたお金を活用しているんだよ。

お金を企業とか住宅ローンとかで貸して利子収入を銀行は得て、得た利息の一部を口座に預けた人に還元しているってことなんですね。

そうそう。このようにお金自体をやり取りする市場ってマクロ経済学では「貨幣市場(=金融市場)」とよばれているよ。

「貨幣市場」ですか・・・?確か公務員試験でも勉強したような・・・。確かLM曲線とかよく分からない用語も出てきた記憶があります。

そうだね。この分野は公務員試験でも必須になるから今回は貨幣市場やLM曲線について勉強していこう!

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財市場とIS曲線-公務員試験マクロ経済学

こんにちは、先輩...。

こんにちは、カズ。あれ、どうしたの?疲れ気味な感じだけど。

そうですね。ちょっと最近、今度旅行に行くためにお金を貯めていて食費を切り詰めているのであまり食べてないです...(笑)。

そうか...食事はしっかりと取った方がいいと思うけど...。

あれ、そういえばマクロ経済学では人々が消費すればするほど国民所得が増加するんでしたよね?僕みたいな節約家がいると一国全体の国民所得って増加しないっていうことですかね?

そうだね。マクロ経済学では、旅行とかサービスやお土産など財のやり取りを行う市場を財市場といって、公務員試験では必須の範囲になるよ。この財市場を分析する時にIS曲線と呼ばれる図を用いたりするから、今回はそれらについて学んでいこう。

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インフレギャップ・デフレギャップとは?-公務員試験マクロ経済学

こんにちは、先輩!あれ、先輩は今何を書いているんですか?

こんにちは、カズ。私は今就活のために企業に提出するES(エントリーシート)を書いているよ。

そうだったんですか。お疲れ様です。やっぱり就活は大変ですか?

うん。結構大変だよ...。でも最近はデフレ脱却に向けて政府が働きかけているおかげで雇用状況も改善されているから私の先輩の代よりは全然恵まれているらしい!

そうなんですか?僕の時もそうだといいですね…。そういえばデフレとかインフレとかニュースとかでも公務員試験の問題でもよく出てくるんですが、実際どういう意味なんですか?いまいち理解できてないです…。

あー、なかなか経済学を勉強していない学生は理解しにくい用語かもね。公務員試験でもよく出題されるから、今日はデフレとインフレについて理解できるようにしよう!

デフレ(デフレーション)とは?

デフレ(デフレーション)とは、『一般的に物価が下がること(一般物価水準の持続的な下落)』を言います。物価とは、財の価格のことを表し、色々なモノの値段のことです。例えば結構前に牛丼一杯の価格がどんどん安くなっていきましたが、それも物価が下がるデフレに当たります。

 

一般的には不況の際には、消費者が買い物を控えるため、需要(消費者の購入量)に対して供給量(企業の生産量)が多くなってしまいます。今までの価格だと買ってもらえなくなるため、企業はモノの価格を下げて対応しようとします。自社のモノを売るために多くの企業がこぞって価格を下げた結果がデフレーションとなります。

 

以上がデフレーションになりますが、企業が価格をこぞって下げるということは、生産する際のコストを切り詰める必要があります。そのため、人件費などが削減されるため、失業者が増加します。その結果、消費者がさらに買い物をひかえることになるため、更なるデフレーションが発生します。これをデフレスパイラルと言います。デフレスパイラルは公務員試験でもよく出る用語なので、理解しておく必要があります。

 

 

インフレ(インフレーション)とは?

デフレの逆は、インフレ(インフレーション)と呼ばれています。インフレとは、一般的に物価が上昇すること(一般物価水準の持続的な上昇のこと)を言い、インフレ時にはデフレとは違い、企業の生産量(供給量)に対して、消費者の需要量が高い状態のため、高い価格で買ってくれる消費者に売ろうとするためモノの価格が上がっていきます。

 

そのため、企業はモノをたくさん作って販売しようとするために、企業は従業員をより多く雇います。その結果、雇用状況は改善し、消費者はよりモノを買う余裕ができるため、経済がよくなるとされています。

 

このように見ると、インフレになることが経済にとって絶対良いと思うかもしれませんが、現実にはそうなるとは限らないので、注意が必要です。また、ある程度のインフレは雇用も改善されて良いこともありますが、あまりにもインフレになりすぎると物価が異常に高くなってしまって、消費者がモノを買えなくなってしまうという状況になってしまうことがあります。そのような現象をハイパーインフレと言います。

 

例えば1か月の給料が20万円の人がいるとします。インフレになる前は1袋5千円でお米が購入できたのに、インフレで物価が高くなりすぎてしまった結果1袋1万円になったのに給料は変わらないとすると、インフレ前に比べて同じ量のお米を購入するのが難しくなってしまいます。

図;インフレーションとは!?

インフレになって物価が上昇しても給料は上がらないということは往々にしてあるため、インフレとデフレの調整は必要になってきます。

 

 

45度線分析とは?

公務員試験では、インフレ・デフレを図式化する際に、45度線分析という方法で分析します。縦軸が需要量(需要額)Yd、供給量(供給額)Ys、横軸に国民所得Yを取る以下の図において、45度線とは総供給を表す角度45度の直線を表します。逆にもう一方の直線は需要額を表す需要曲線になります。

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45度線分析

なぜ供給を表す直線が45度線になるかと言うと、『有効需要の原理』を前提にしており、供給は需要に応じて変化するためです。即ち、需要額が100億円なら供給額も100億円、需要額が50億円なら供給額も50億円となるためです。需要が変化すると供給もそれに応じて変化し、その結果国民所得Yも同様に変化するため、45度の直線になります。45度線分析について詳しくは『有効需要の原理』のページに記載しているので、そちらを参照してください!

 

上記の図のように供給曲線(45度線)と需要曲線の交点のY*が均衡国民所得水準と言い、財市場における国民所得を均衡させる水準となります。

 

 

デフレギャップとは?

供給曲線(45度線)と需要曲線の交点で均衡国民所得水準となることをこれまでで説明していきましたが、均衡国民所得水準Y*は、「失業のない状態(=完全雇用国民所得水準)」になるとは限りません。「経済学の目指す経済にとって良い状態というのは、「失業のない状態(=完全雇用国民所得水準)」にあることを言います。そして、国民所得は「需要と供給」によって決まるため、完全雇用国民所得水準で「需要と供給」が一致するのが望ましいとされます。

 

例えば、下記の図のように、均衡国民所得水準Y*の右側に完全雇用国民所得水準Yfがあるとします。この時、失業が発生しているため、政府は雇用対策として完全雇用国民所得水準Yfまで上げようとします。しかしその時、供給量が需要量より多くなってしまうため、このままだとデフレ(モノが余ってしまう状態)になってしまいます。

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デフレギャップのあるケース

そこで、政府は、完全雇用国民所得水準になるように、またデフレギャップも発生しないように国民の消費刺激や民間投資や政府支出、輸出促進をすることによって「需要」を増やします。「需要」が増えることで、需要曲線は上方シフトします。供給線と需要線が完全雇用国民所得水準Yfで一致する部分まで需要曲線がシフトすれば、完全雇用国民所得水準で均衡します。

図;デフレギャップの解決方法

 

 

インフレギャップとは?

逆にインフレギャップとは、当初の供給曲線(45度線)と需要曲線の均衡点(均衡国民所得水準Y*)の左側に完全雇用国民所得水準Yfがある状態のことを言います。この時には、完全雇用国民所得水準以上の水準が均衡国民所得水準Y*であるため、失業はありませんが、生産が多すぎる状態ではあります。具体的には以下のような図の状態のことを言います。

図;インフレギャップ

完全雇用国民所得水準Yfではインフレ(供給が需要を上回る状態)となってしまっています。そのため、政府の対策としては、需要を抑えるために増税をしたり、民間投資を抑制したり、公共事業を減らしたりすることで、需要曲線が下方シフトします。

有効需要の原理とは?-公務員試験マクロ経済学

あ、こんにちは、先輩...。

こんにちは、カズ。どうしたの?表情が暗いけど。

えっと、実はこの間マクロ経済学の講義で「有効需要の原理」というのを習ったんですが、有効な需要の原理って用語から意味がよく分からないです...。それなのに明日小テストがあってどうしようかと考えてました。

なるほど...。確かに「有効需要の原理」って言葉だけでは分かりにくいよね。ただ、公務員試験では頻出の範囲だし、これから深く経済学を勉強していく際の土台となる考え方になるから今日はしっかり理解できるようにしよう!

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三面等価の原則とは?-公務員試験マクロ経済学

こんにちは、先輩!最近マクロ経済学の授業で『三面等価の原則』と言う用語を習ったのですが、国民所得Yを三つの面から見るってことですよね?国民所得は、会社からもらった給料とかを表すんじゃないですか?そうすると、三つの面から見るってよく分からないんですけど・・・。

こんにちは、カズ。確かに三つの面から見るって始めはイメージしにくいかもね。でも、お金(国民所得)って一方の面からだけではなくて、お金をもらう人とお金を渡す人のように多面的に見ていく必要があるから、『三面等価の原則』というものがあるよ。実際に今日は『三面等価の原則』を理解できるようにしよう!

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マクロ経済学とミクロ経済学の違いとは?-公務員試験経済学

あ、こんにちは、先輩...。

こんにちは、カズ。あれ、どうしたの?すごく疲れた顔しているけど。

すいません、実は最近公務員試験対策でマクロ経済学の勉強を開始したのですが、ミクロ経済学と同じだと思っていたら全く分からなくて頭が痛くなりました...。

確かにミクロ経済学と同じだと思ってマクロ経済学を勉強すると違いに戸惑ってしまうよね。

そうなんですよね。ミクロ経済学マクロ経済学って実際どう違うのですか?

それじゃあ、今日はマクロ経済学ミクロ経済学との違いを見ながら全体像を理解できるようにしていこうか!

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段落ごとの構成を事前準備する!-9割目指そう、公務員試験小論文!-

 

はじめに

こんにちは。以前小論文の概要や12個の頻出テーマ、高得点を取るための2つのコツについて話して来ました。そこで今回は実際に小論文で高得点を取るための2つのコツの1つである「段落ごとの構成」の作り方について話していきたいと思います!

 

 

小論文は段落ごとの構成を意識することが得点のコツ!

以前、小論文全体の構成を意識して書く!ということを話した時に、まず小論文を書き進めていく前に小論文の流れを「序論➡本論➡結論」の三段論法でイメージして、それぞれの段落で何を書くのかを考えることでスムーズに書き進めることが出来るようになるとともに、採点官にとっても分かりやすい文章を作ることが出来るということを話しました。

 

しかし実際には全体像として三段論法の流れを意識しているだけではまだ文章を書き進めるのは難しいことが多いと思います。そこで、三段論法で話した「序論➡本論➡結論」の各段落の具体的な定型文や書く内容を事前にある程度抑えておくことで、よりスムーズに、分かりやすい文章を書くことができるようになります。

 

 

序論・本論・結論で分けて書き方をマスターする!

そこで今回は、実際に小論文を書き進めていく際にどのように書いていけばよいのか、定型文や文章の構成をより具体的に話していきたいと思います。

 

具体的に三段論法に沿って話を進めていくと、それぞれの段落で書き方が異なってきます。そのため、これから序論・本論・結論の3つに分けて話していきたいと思います。

 

 序論

まずそもそも序論とは、本論を語るための下準備の段落になる部分になります。序論では、テーマに関連する現状を説明するとともに、なぜこのテーマについて論じる必要があるのかを記載することで、本論へ論理的に文章を書き繋げることができるようになります。そのため序論で話す際にはテーマに関する現状の知識がある程度必要にはなるため、内容に関してはテーマによって書く内容は異なってきますが、基本的にはほとんど同じような定型文を使って対応できるので、何をどのように書けばよいのか事前に明確にしておくことができます。

 

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上記の例のように、まず一文目、二文目で与えられたテーマに対する具体的な説明を行います。ここでは例えば少子高齢化をテーマにした小論文なら「近年わが国では出生率が下落しており、少子高齢化が急速に進んでいる」など、知っている知識をフル活用して少しでもいいので具体的に説明すると、しっかりと背景知識を理解しているんだなと評価されます。そして、三文目は、その課題が行政が迅速に対応しなければならない課題であるということをアピールし、四文目では、課題を解決するための施策/または何が原因なのか問題点をどういった視点から3つ挙げるかという本論への結びをつけることで、意味のつながる分かりやすい序論を作ることができます。特に三文目に関しては、上記の例をそのまま使って文章を作ればよいので、覚えるだけでオッケーです!

 

本論

次は本論の書き方です。本論はテーマに対する自分のアイデアなどを入れる小論文の核となる部分で、受験生にとってはこの本論が一番書きにくいのではないかと思われます。しかし、本論もどの様な流れで書けばよいのかさえ理解出来れば、その流れに沿ってアイデアなどの内容を整理していけばよいので、慣れてしまえば案外簡単です!

 

また、以前にも話ましたが独創的なアイデアを出す必要はなく、ニュースやネットなどでもよく目にするようなよく知られたアイデアや考え方でも減点されるということはなく、むしろ採点官も理解しやすいアイデアとなるため、少し言葉足らずでも分かりやすい文章を作ることが出来ます。

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本論の流れとしては上記のような流れがベストだと思います。ここでのポイントとしては、一文目に自分の言いたいこと(アイデア)を短く分かりやすく一般化した言葉で説明することです。そして二文目に一文目でなぜそういったアイデアを言ったのか現状を簡単に説明して、三文目以降で一文目のアイデアを具体的に説明していくという流れで統一するということです。本論の3つの段落全ての文章の流れを統一してしまえば、採点官にとっても分かりやすいとともに、自分で書き進める際にも書きやすい文章を作ることが出来るようになります。

 

この流れで本論を書けるようになれば、本論で何をはじめに考えて文章を書き進めていくかが分かると思います。①自分のアイデアを短く簡単なフレーズで整理すること、②なぜそのアイデアを考えたのかという背景、③イデアの具体的な内容の3点を考えていけばよりまとまった文章を作ることが出来るようになります!

 

結論

最後に結論の書き方を話していきたいと思います。この結論は、序論や本論など他の部分以上に事前に準備した定型文を活用できます。もちろん多種多様なテーマの論文が課されるため、全ての小論文で同じように書けないこともあるかもしれませんが、僕の場合はこれまで下記のような定型文を使って書けなかったということはなかったので、下記のような定型文を覚えておくことはかなり有効です。

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 結論でつかえる定型文としては、まず一文目に本論で挙げたアイデア以外にも有効なアイデアが存在することに言及することです。次に二文目で、他にもアイデアがあるけど本論で挙げた3つのアイデアがより重要であることを言及します。最後に、テーマに対して自分が公務員に実際になったら、どういった心構えで取り組んでいくか抱負を書きます。このような流れで書くことで、キレイに文章を終えることができるため、まとまった分かりやすい文章にすることが出来ます。

 

 

最後に

自分の考えを小論文の中で説明する際に最も重要になるのが自分にとっても採点官にとっても分かりやすい文章を作るということです。そのために、何を書けばいいのかという自分の意見をまとめるため、さらには試験官に自分の意見を分かりやすく示すために「文章全体の構成」と「段落ごとの構成」を事前に準備しておくことが最重要になってきます。これから小論文対策を行う際にはぜひこの2つの構成を意識しながら勉強してみてください!

 

[参考文献]

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