「県(市)の魅力をPRしてください」の答え方と準備のコツ-公務員面接Before-After
自治体研究必須の質問!
こんにちは。今回は、自治体の面接試験で時々聞かれる「県(市)の魅力をPRしてください」という質問の答え方の準備のコツについて話していきたいと思います。まず、「県(市)の魅力をPRしてください」という質問ですが、「県(市)の魅力をPRしてください」と面接官に言われるより、「あなたの考える県(市)の魅力は何ですか?また、それを他の人にPRするとしたらどの様にPRしますか」という質問の形でされることの方が個人的な実感としては多いような気がします。
僕もこの「県(市)の魅力をPRしてください」という質問はされたことがないのですが、「あなたの考える県(市)の魅力は何ですか?また、それを他の人にPRするとしたらどの様にPRしますか」という質問であれば何度か聞かれたことがあります。そして、特に個人面接で聞かれるというよりは集団面接で聞かれることが多く、他の受験生がどの様に答えているのかもよく聞きました。
この質問を聞くことによって受験生がどれだけ自治体研究を重ね、どれほど熱意を持っているのかが分かり、合否を分ける質問の1つとっても過言ではないと思います。そこで今回は、多くの受験生はどこを間違えるのか、どの様に答えればよいのかについて、準備の仕方について話していきたいと思います。
受験生の多くはココを間違える!
あなたの考える県(市)の魅力を他の人にPRするとしたらどの様にPRしますか。
自然豊かな環境が○○市の魅力だと思います。特に、市の中心部に位置する〇〇川沿いの桜並木は○○市最大の魅力の一つですが、市街の方々からの認知度はまだまだ低いです。そこでより多くの方々に知ってもらうために広報していきたいと思います。
一見、悪くない内容に見えますが、後述する3つの軸を理解することによって、より回答の質を上げることが出来ます。ただ、上記の回答例の場合何が足りないかというと、
- 具体的に誰に向けてどのようにPRするか
という点です。公務員志望の受験生にとっては、PR戦略などビジネス的な要素が入るPRの方法はなかなか取っつきにくいものかもしれません。ただ、民間企業のように商品やサービスは売らなくとも(行政サービスは提供しているので厳密には企業と行政は似ているのですが)、ビジネス思考は公務員にとっても不可欠なものなので、PRについての心構えも簡単に理解しておく必要があります。そこで、PRの心構えも含めて、面接で「あなたの考える県(市)の魅力は何ですか?また、それを他の人にPRするとしたらどの様にPRしますか」という質問の答え方のポイントは何かについて話していきたいと思います。
答える時は2つのポイントに気を付ける!
そもそも、何の為に面接官は「あなたの考える県(市)の魅力は何ですか?また、それを他の人にPRするとしたらどの様にPRしますか」という質問をしているのか?その意図としては、
- どれほど自治体研究をしてきたか
- 広報としての基礎的な資質を持っているか
という2点を測るためです。上記の回答例を見てみると、一つ目の「どれほど自治体研究をしてきたか」という点では及第点は与えられると思います。しかし一方で、「広報としての基礎的な資質を持っているか」に関して言うと、回答例では単に「広報していきたい」とだけにとどまっており、基礎的なビジネス思考や、発想する能力が欠如しているとマイナス評価されてしまう可能性があります。それでは、どの様に答えるのが好ましいのか。その答え方のポイントが以下の3つのポイントです。下記の3点をおさえることで答えの質が飛躍的に向上します。
- 何を
- 誰に向けて
- どのようにPRしていくか
何を
一つ目に意識する点が「何を」魅力として発信するかという点です。これは、観光の話題でもいいのですが、自治体の政策や、まちの雰囲気なども魅力として回答してもいいと思います。
誰に向けて
「誰に向けて」というPRするターゲットを具体的に提示することで、この後の「どのように」にうまく繋げることが出来ます。このようにPRの対象者を具体的に絞っていくことを、『セグメント化(細分化)する』といい、より効果的なPRを実施する際に不可欠な考え方です。
例えば、子どもから高齢者まで全ての年代の人びとに自治体の育児制度が充実しているということを発信しても子どもや高齢者にとっては直接的には関係のない情報のため、発信するのが無意味になってしまう上にコストが高くなる可能性が高いです。そうであるならば、育児制度に直接的に関係する子育て世代のみにPRしていく方がより低いコストでPRでき費用対効果も高くなります。このように、誰に向けて情報を発信するのか具体的に話すことで、より広報としての基礎的な資質のアピールも行うことが出来ます。
どのようにPRしていくか
最後に「どのようにPRしていくか」ですが、ここは2で話した「誰に向けて」に沿って、施策を話すことでより広報としての資質をアピールすることが出来ます。ただ、面接なのでそこまで具体的に落とし込まなくても大丈夫です。各ターゲット(PRする相手側)に対してどのようなPRの方法が効果的とされるかは様々ですが、代表的なものを以下に挙げておきます。
あくまでも一例なので、このような形でPRする相手側の人たちがどのようなところに集まるか、どこでPR出来るか考えると回答も作りやすくなります。
上記のポイントを踏まえた回答例
あなたの考える県(市)の魅力を他の人にPRするとしたらどの様にPRしますか。
○○市の魅力の一つは、子育て世代への充実した支援があることだと思います。共働きでお迎えが遅くなった子どもを一時預かりできる支援制度があり、子育て世代も安心して生活できる環境を提供出来ていると思います。その一方で行政の支援制度が子育て世代に十分に認知されていない現状があります。そこで休日に共働き世帯のための子育て教室や、幼稚園など両親の目に触れやすい場所で告知することで認知度を高めていきたいと思います。
自治体の魅力を見つけ整理しよう
答え方のポイントは理解出来たと思います。最後に、回答例をどのように準備するかについてその手順を話していきたいと思います。先ほども話したように今回のような質問では、魅力は観光に限らないです。そのため、自分が受験する自治体でやりたい業務に関連させるとより一貫性を持った話をすることが出来るようになります。そのため、まずは自分のやりたい業務について自治体HPなどで調べてみるといいです。
そして、やりたい業務に関連した受験する自治体が持つ魅力を整理します。そして、誰に対して広報するべき事柄なのか分析し、そのターゲットがどこによく集まるのか分析して、そこに広報をするというのを考えるのが、今回の質問の準備の流れです。ざっくりしていますが、今回はこんな感じです。公務員でもビジネス思考は不可欠です。下記の書籍は僕が参考にしているビジネス思考に関する本です。それほど難しくはないのでぜひ参考にしてみてください!
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「簡単に自己PRしてください」の答え方と準備のコツ-公務員面接Before-After
自己PRは面接で最頻出の質問!
こんにちは。今回は、どの自治体の面接でもほぼ言われる「簡単に自己PRしてください」という質問の答え方の準備のコツについて話していきたいと思います。自己PRは本当にどの自治体面接でも聞かれます。そのため、どの自治体面接でも自分のことをPR出来る文章を事前に作り、自然に言えるようになるまで練習する必要性はネットや面接対策の参考書、予備校でよく見聞きすると思います。
そのため、どの受験生も内容についてはある程度自分をPRできるような内容になっていることが多いです。しかし、内容は良くても面接において肝心の「伝え方」がよくない受験生がかなり多いです。そこで、より完璧な自己PRをつくりあげるためにどの様な「伝え方」を心掛けるべきか、また、準備の方法について話していきたいと思います!
受験生の多くはココを間違える!
自己PRを簡潔にしてください。
私は高校で生徒会長を務めた経験があります。生徒会選挙では「ゴミのない学校」を公約に掲げました。他の候補者たちが「校則を撤廃する」という派手なパフォーマンスをする中で、ひときわ地味な候補者だったのですが、僅差で会長に当選しました。先生方からは「君が会長になって学校が綺麗になった」と言われました。このように、私はコツコツ努力を積み重ねることを普段から心掛けており、目標を最後までやり遂げる自信はあります。
上記の例は、下記の『成功する!公務員の面接採用試験 ’20年版』の中の一例を引用しました。一見、悪くない内容に見えます。確かに、エピソードや、コツコツ努力を積み重ねる性格など人柄がにじみ出ており、内容自体は良いと思います。しかし、伝え方を変えることでより面接に合格しやすくなります。それでは今回の例文では何が惜しい点なのかですが、それが
- 一番言いたいことを最初に言っていない
という点です。普段の会話では、特に日本人は結論を最後に持ってくる癖があるので何が悪いのか分かりにくいかもしれませんが、聞き手としては話し手が最も言いたいことを一言目に言ってくれた方が、何のためにこれからエピソードを話すのかより明確になり、理解しやすくなります。
特に、エントリーシートとは異なり面接では聞いた内容を面接官はひとつずつ整理していくので、どの様なことを何のために話し手が説明するのか分かる方が、理解しやすくなります。そのため、自己PRでは自分が一番言いたいこと、つまり、上記の例で言うと、「私はコツコツ努力を積み重ねることを普段から心掛けており、目標を最後までやり遂げる自信はあります。」の結論部分を一言目に話してから生徒会長のエピソードを話すことで、面接官がより聞きやすい自己PRを話すことができます。
答える時はWhy型で話す!
それでは、どの様に答えるのが好ましいのか。答え方のポイントとして以下の1点が特に重要になってきます。
- 話す順序はSo What型ではなく、Why型で話す
So what、whyと英語で書いているため、少し理解しにくいと思いますが、そこまで難しくありません。ただ、これだけではSo What型、Why型とそれぞれ何を表しているのか分からないと思うので、それぞれについて説明を加えていきたいと思います。
So What型とは、「だから、何?」の話の流れのこと!
一つ目のSo What型とは、「だから、何?」の繰り返しで文章の構成を作る方式です。日本人の一般的な会話の方式はこのSo What型が多く、先ほどの自己PRの例も、So What型にあたります。
上記の文章の流れを見てみると分かるように、「だから何?」の流れで文章が構成されており、言いたいことが最後に来ています。もちろん、これでも会話としては成り立つのではあるのですが、面接官として受験生のアピールポイントは何なのかという一番聞きたいことを早く知りたいのに分からないという聞きにくい状態になってしまいます。
Why型とは、「なぜ」の話の流れのこと!
一方でWhy型とは、一言目に一番言いたいアピールポイントを話し、二言目以降にそのアピールポイントを裏付ける根拠(経験)を話す構成のことです。民間企業の採用面接でも、この方法が主流になっており、最初にアピールポイントを言ってから具体的な経験を説明することで、受験生は何をアピールしたいのか?どの様な経験によってアピールポイントが裏付けられているのか面接官にとって明確になります。
Why型の自己PR例
自己PRを簡潔にしてください。
私は目標を最後までやり遂げることのできる性格です。私は高校で生徒会長を務めた経験があります。生徒会選挙では「ゴミのない学校」を公約に掲げ、他の候補者たちが「校則を撤廃する」という派手なパフォーマンスをする中で、ひときわ地味な候補者だったのですが、僅差で会長に当選しました。任期中はコツコツ努力を積み重ねることを普段から心掛け、先生方からは「君が会長になって学校が綺麗になった」と言われました。このように、私は○○市でも目標に向かって最後までやり遂げることが出来ると思います。
これまでの経験を軸に自己PRを考える!
答え方のポイントは理解出来たと思います。最後に、自己PRの回答例をどのように準備するかについてその手順を話していきたいと思います。自己PRを考える手順としては大きく2つあるのですが、1つ目は「これまでの経験」を軸に自己PRを考える方法です。その手順としては以下のようになっています。
これまでの経験を軸に自己PRを考える手順
- これまでの自身の経験を整理する
- 経験した内容をもとに、アピールポイントを考える
- 文章の構成を考える
先ほどの生徒会長を務めた経験を基に話すと、以下のような思考のプロセス(手順)です。
高校の時に生徒会長を務めた➡生徒会長を務めた経験から「責任感」「忍耐強い」「継続的な努力」などアピールできるのでは?➡「継続的な努力」をアピールするために、生徒会長時代のエピソードを整理して文章を作ろう!
二つ目の自己PRを考える手順としては、「アピールポイント」を軸に自己PRを考える方法です。この手順は、公務員としてやりたい業務を行う上で必要な資質をアピールすることで、自分のやりたい業務と能力を、一貫性を持って面接で説明することが出来るので有効です。
アピールポイントを軸に自己PRを考える手順
- 自身のやりたい業務に必要な資質を明確にする
- その資質を自分が持っていることを裏付けできる経験を整理する
- 文章の構成を考える
先ほどの生徒会長を務めた経験を基に話すと、以下のような思考のプロセス(手順)です。
地域の方々と折衝を行う業務に就きたい➡「責任感」「忍耐強い」「継続的な努力」などの資質が折衝の業務には必要➡高校の時徒会長を務めた➡生徒会長を務めた経験からなどアピールできるのでは?➡「継続的な努力」をアピールするために、生徒会長時代のエピソードを整理して文章を作ろう!
二つ目の「アピールポイント」を軸に自己PRを考える方法は一つ目と比べると大変ですが、自分の就きたい業務に直結した資質をアピールするため、効果は抜群です!僕の場合は、公務員面接で自己PRを実際にしたときは、受験する自治体によって希望していた業務も異なっていたため、受験する自治体に合わせて自己PRを変えていました。そのため、各自治体で希望する業務に合わせて「アピールポイント」を軸にエピソードを考えて、自己PRの文章を作っていました。ぜひ参考にしてみてください!
「なぜ地元ではなくここを受験したの?」の答え方と準備のコツ-公務員面接Before-After
地元の自治体を受験しない場合は頻出の質問!
こんにちは。今回は、地方公務員の自治体を受けるときによく聞かれる質問の一つである、「どうして地元の自治体ではなく、ここを受験したのか?」という質問の答え方の準備のコツについて話していきたいと思います。
この質問は、正直言って答えにくいと思います。ちょうど良い日程だからというのが一番の理由だと思います。もちろん、面接官も受験生の本音は理解していると思います。しかし、正直に答えて良いのかといえば、そうではありません。しかしそうは言っても何を答えればよいか分からない難しい質問の1つです。
それでは、面接官はこの質問から何をひき出そうとしているのか。ずばり、受験生がどれだけ自治体研究をしてきたかと、受験生の自治体への熱意の2点です。もちろん、ただ受験する自治体のことを言えば良いというわけではありません。今回は、「なぜ地元ではなくここを受験したの?」という質問のポイントと、準備のコツを話していきたいと思います!
受験生の多くはココを間違える!
あなたはなぜ今回地元の自治体ではなく、○○市を受験したのですか?
なぜ○○市を受験したかと言うと、祖母の実家に近く、昔は〇〇市の市民プールを利用するなどなじみ深かったためです。
なぜ○○市を受験したかというと、私の地元の自治体では財政上の問題や市役所内の職員の雰囲気も良くなく、他の自治体で働きたいと思ったからです。
上記の2つの例は二つとも良くない例です。特に2つ目の例は1つ目の解答よりさらに良くないと思います。では、なぜこの2つの例がよくないと言うのか。それは、
- 受験理由が消極的な理由になってしまっている
ためです。消極的理由とは何かというと、「〇〇が嫌だから△△を選びました」など、もう一方の選択肢が好ましくないために、消去法的に選択することです。実際に自治体を受験する際には消去法的選択の方法でも問題はないのですが、実際に面接の時には本音の部分(消去法的理由)は好ましくないです。
答える時は2つのポイントに気を付ける!
それでは、どの様に答えるのが好ましいのか。その答え方のポイントが、以下の2点になります。
この自治体でないとダメだという積極的理由で答える
一つ目の積極的理由とは、自分が将来どの様に働きたいのか、そのためにはなぜ受験する自治体でないとならないのかという確固たる理由のことです。これは例えば、受験する自治体で行っている特色あるまちづくり政策や、地域との協働の方法など、地元の自治体では行われていない施策を例示しながら自分も一緒に参加していきたいということを話すということです。
受験する自治体の政策と絡めて話すことで、自分がこの自治体で働きたいという前向きな意思が面接官に伝わりやすくなるとともに、事前にある程度自治体について調べてきたことも評価されます。
他の自治体と比べて優れている点を強調する
二つ目のポイントは他の自治体と比べて受験する自治体の良い点と絡めながら答えることです。このポイントは、地元の自治体の悪い部分を上げて、相対的に受験する自治体を持ち上げるという方法は好ましくありません。面接官として他の自治体でも公然と批判するような受験生に対しあまり良い印象を持たないからです。
それよりも、他の自治体と比べて受験する自治体はどういった取り組み方が良いのか、特色ある政策は何か、説明会での職員の方々の雰囲気はどうかなど、良い点を例示してなぜ受験する自治体に入庁したいのか志望理由を挙げると良いです。
上記のポイントを踏まえた解答例
あなたはなぜ今回地元の自治体ではなく、○○市を受験したのですか?
なぜ○○市を受験したかと言うと、○○市は○○といった福祉政策において地域住民との協働を意識したまちづくりを行っており、私も○○市職員として、地域の方々と共に~~していきたいと思い受験しました。
地元の自治体との違いを明確化する
答え方のポイントは理解出来たと思います。しかし、何がポイントなのかはわかっても、具体的にどのようなことを言えば良いのか分からないと思います。そこで、事前準備の方法などを話していきたいと思います。
はじめに行うことは、自分が自治体職員としてどの様な仕事を行いたいのかを明確にすることです。自治体の業務は幅広い分野で存在するので、どれか一つに焦点をあてていくと実際の面接でもストーリー性を持って話すことが出来るようになります。
次に行うことは、自分の行いたい分野について、受験する自治体ではどの様な政策を行っているのか、また、どのようなことが課題として存在するのか自治体HPなどから調べてみることです。例えば、(https://www.city.matsudo.chiba.jp/shisei/index.html)のように自治体HPの市政情報から、今後自治体はどのような施策を行おうとしているのか、どの様な部署や業務が実際にあるのか調べることが出来ます。また、「○○市 課題」と検索すると、(http://www.city.matsudo.chiba.jp/shisei/keikaku-kousou/sougoukeikaku/kihonkeikaku/koukisinkou/detaH2803.html)のように、その自治体の抱える課題なども出てくることがあるので、受験する自治体はどのような状況なのか調べてみるといいです。
その後行うこととしては、自分の地元との違いを明確化することです。地元の自治体との違いを調べるためには、地元の自治体のHPを見ることもポイントです。また、現在は行政サービスを比較できる無料サイトもあるので、(http://www.seikatsu-guide.com/area/compare_cities/)このようなサイトを使って自分の地元と受験する自治体を定量的に比較してみるのも一つの手だと思います!
面接官も地元の状況はあまり分からないと思います。そのため、自分なりに感じた違いで大丈夫です。ただ、地元との違いを考えながら自治体研究を行うことで、受験する自治体の隠れた良さや課題が見えてくると思います。ぜひ違いに注目して、「なぜ地元ではなくここを受験したの?」という質問の答えを準備してもらえればと思います!
松戸市採用試験上級事務職(B)最終合格後のプロセスは?
はじめに
こんにちは。以前、松戸市採用試験上級事務職(B)の選考プロセスは?という記事で、松戸市の選考のプロセスについて話ました。選考を進めていくと、配布される資料の中に、松戸市役所は最終合格をしても内定にならない可能性がありますという記載があり、不安になると思います。そこで、今回は松戸市の選考における最終合格後の流れなどについて話していきたいと思います!
上級事務職(B)採用試験の内定通知はいつ来る?
2016年度の場合、最終合格自体は、以前の記事でも話した通り、9月中旬に最終合格が分かります。しかし、その後すぐに内定の通知が来るわけではありません。
まず、9月の終わりに一度最終合格者のための説明会があり、保育士や土木などの最終合格者も含めて、全ての最終合格者に対して説明会が行われます。その際、会場には100人以上いたので上級事務職の最終合格者数的には100人以上いるのではないかと思います。
その後、10月以降順次採用予定者に内定通知書が送られてきます。他の人がどの様なのかは分かりませんが、内定通知は電話で来るのかと私は勝手に思っていましたが、書類だけが郵送されてきました。また、11月中旬までには内定か内定でないかも含めて全ての最終合格者に通知するとのことで、10月中旬に通知が来る場合もあれば、10月中旬に通知が来ない最終合格者も一定数います。
そのため、内定通知書送付後の採用予定者の説明会も2回に分かれて開催され、一度目が11月の中旬で、これは内定通知書が10月中旬に送られた採用予定者を集めて開催されます。二度目は12月でこれは10月中旬に通知が来た人以外の採用予定者を集めて開催されます。
ちなみに、この採用予定者説明会で人事部からどの様な仕事がしたいかという作文が課されるようです(笑)。内定をもらって一息ついたと思ったらまだやることがあるので大変だとは思いますが、頑張ってください!おそらく毎年この課題は採用予定者に出されていると思うので今年も出ると思います!
最終合格しても採用漏れはあるのか?
松戸市は選考時の配布資料に「最終合格=内定」ではないということを記載しているため、最終合格しても必ずしも採用されるとは限りません。しかし、最終合格者説明会の際の市役所職員の方の説明としては、「基本的には最終合格した受験生は全て内定を出せるようにしている」とのことでした。ただ、以前、市の方針の変更で数年前に一度保育士として最終合格した方を数名採用できなかったことが一度あったそうで、その時の経験を踏まえて選考中の配布資料に「最終合格=内定」ではないと記載しているのだと思います。こういった部分で松戸市役所は配慮してくれているので個人的には好印象でした。
また、「次年度の4月採用が出来ない場合でも、最終合格した人は4月以降に順次採用できるようにしている」とのことで、そこまで採用漏れを気にする必要はないのかなと思います。(まぁそんなに待てないとは思いますが。。。)
最後に
以上で松戸市の選考についての話は終わりです。松戸市役所に関するこれまでの記事は以下にあるのでぜひ見てみてください!
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特別区採用試験―江戸川区独自採用方式の最終合格後の流れは?
はじめに
こんにちは。以前、特別区採用試験-江戸川区の独自採用で採用漏れのリスクをなくす!という記事で、特別区の中でも江戸川区は独自採用の方式をとっており、この独自採用の方式を利用することによって最終合格後の区面接を受ける必要なく、内定を得ることができるということを話しました。
しかし、最終合格後江戸川区の独自採用はどの様な流れか分からず不安に思う方もいると思います。そこで今回は、特別区の中でも一つだけ独自採用の方式をとっている江戸川区の最終合格後の流れについて話していきたいと思います!
最終合格後、個人面接と座談会が開催される!
まず、特別区採用の要項を見ると、2016年度の場合、8月中に二次面接を行い、8月31日に特別区の採用HP上で合格した受験生の受験番号が掲載され結果が分かります。その後、通常の特別区の採用プロセスであれば、希望した区から区面接招待の連絡を待つという形になっており、順位の高い受験生から順に区ごとの面接を受けていくという形になっています。
その際、江戸川区の独自採用を利用した場合はどうなるかというと、僕の場合はHP上での合格発表のあった8/31に江戸川区の職員の方から電話が来て、簡単な面接と座談会を開くので来てくださいということで、9月中旬のある1日を指定されました。もちろん、面接は合否には関係なく、合格した方がどの様な人かを知りたいということでした。
そして、指定された日に江戸川区にある会場に行くと、個人面接は20分程度、座談会が2時間ほど行われました。これは指定された日に江戸川区最終合格者が一堂に会するというわけではなく、何人かに分けて面接や座談会を行うというものでした。僕が行った時間帯は僕を含めて5人いました。
最終合格後の面接の内容は?
もちろん、要項にも書いてある通り、最終合格後の江戸川区の面接は合否を決めるというものではありませんが、がっつり普通の面接でした(笑)。面接の冒頭で、特別区の二次面接と同様に1分程度で志望動機などを話してといわれたり、入庁したら何がしたいかなど、また、面接も公務員試験での面接と同じような雰囲気だったので、いくら内定が決まっているといっても緊張することには変わりありませんでした。
そのため、二次面接で何を志望動機として伝えたか、江戸川区の職員として何をしたいかなどは座談会に向かう途中の電車内などで簡単にでもいいので確認しておくといいと思います!
最後に
座談会、個人面接終了後、10月のはじめに内定式が行われて、他のすべての内定者と顔合わせを行うことになります。江戸川区独自採用を利用すれば、2次試験で内定は決定します。そのため、最終合格後の面接などは緊張する必要はありません。ただ、これから働いていくためにあまり気の抜いた姿は見せないように、リラックスしながらも気を引き締めて臨むようにするといいと思います。
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特別区採用試験―面接で聞かれる内容は?
はじめに
公務員を目指す人にとって特別区は志望度が高くなくても一応受けるという人が多く、毎年1万人以上もの応募者がいる競争率の高い試験になっています。しかし、2次試験まで通過しさえすれば最終合格ということで、かつ、2次試験も近年面接が1度だけになり簡略化され、受けるハードルが低くなっています。そこで今回は特別区2次試験の個人面接における概要や面接で私が聞かれたことについて、参考書などにはあまりかかれないウラ話的な部分も含めて話していきたいと思います。
特別区2次面接の概要
特別区の2次面接では、8月の上旬から中旬にかけての一日を指定され、その日に30分ほどの個人面接が行われます。面接会場は体育館ほどの広さの場所で、ブースを区切って一斉に何十人もの受験性が個人面接を行います。個別の部屋ではなく、ブースで区切られているため、同時に行っている人の声などでざわざわしています。ただ、面接中は他の受験生の声などは全く気にならなかったので、他の受験生に自分の話が聞かれるという心配はないと思います。
また、二次面接は事前に送付された面接カードに記入して当日持参するという形式をとっています。2016年度の場合は面接カードに記載することとしては下記の3つで、毎年大体同じようなものだと思います。特に1つ目の強みと志望動機は面接冒頭の3分間でプレゼンしてと記載があり、これは毎年同じだと思うので、スムーズに話せるよう準備しておく必要があります。
・あなたの強みは何ですか。また、それを活かしてどの様な仕事に挑戦したいか。特別区の志望動機も含めて具体的に書いてください。(冒頭の3分程度でプレゼン)
・あなたが今までに最も困難だと感じた状況を挙げ、それをどの様に乗り越えたか。
・チームやグループで目標を達成した経験について。そこでのあなたの役割と、独自のアイデア等によってどのようにチームやグループに貢献できたか具体的に書いて。
特別区二次面接で聞かれた内容は?
それでは、二次面接の際に実際に聞かれた内容を最後に下記に記しておきます!面接終了後すぐに書いたので、面接で聞かれたことをほぼ忠実に再現してると思います(笑)。また、僕の場合は江戸川区の独自採用を利用していたため、江戸川区に関する事項をかなり突っ込まれて聞かれています。江戸川区独自採用を選択していなければもう少し特別区全体について聞かれると思うので、受験形態に合わせて準備を行うことが重要です。
[二次面接質問事項]
自分の強みとそれを活かして何をしたいか?また、特別区の志望動機も含めて3分くらいで。
都市農業について話してくれたけど、地方の農業も問題なのにどうして江戸川区?
農業に思いやりが強いけどどうして?
特別区には練馬区など他の区で農業が盛んな場所があるけど、どうして江戸川区?
利害関係者の調整役になるのが強みって言ったけど、江戸川区でスーパー堤防とか対立がある中で、もしその調整役になってと言われたらやりますか?
スーパー堤防の利害調整についてあなたならどう対処する?
留学経験があるって書いてあるけど、ホームステイ?また、ホームステイ先で困った経験とどう対処したかある?
ホームステイ先の人とは仲良くやれましたか?
留学はなんでしたのか?また、留学でどんな目標を持って留学したのか?
いろいろと自覚を持って自分の弱みを改善してきたようだけど、今他に改善するべき部分とかある?
職場で苦手な人がいたらどうする?
これまで部活動とかやってきた?また、その中での役職は?
爽やかな感じで受け答えもしっかりしてるけど、周りの人からもそう言われる?
周りからは責任感があって仕事も締切前にちゃんとやるって言われてるって言ったけど、自分を主観的に見てどんな性格だと思う?
二次面接の合格後区の説明会に行って分かったのですが、二次面接では江戸川区役所の人事部の人たちが実際に面接官になっていたため、江戸川区以外はわかりませんが、もしかしたらほかの区を志望している場合でも、二次面接で第一志望の区役所の人事課の人が面接官を担当しているかもしれません。
最後に
もちろん受験生ごとに聞かれることは異なるので、面接の準備は難しいと思いますが、最も重要なことは面接官との会話がしっかりできているかどうかだと思います。僕の場合は面接カードは何度も音読して自然に話せるようになるまでのレベルにしました。しっかり自然に会話できるように自分のこれまでの出来事を整理しておくことが重要になってきます!
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特別区採用試験―江戸川区の独自採用で採用漏れのリスクをなくす!
はじめに
こんにちは。特別区は23区で構成されており、毎年一括で採用試験を行っています。そのため応募者数が毎年一万人を超えており、最終合格者数も多いですが、やはり倍率は高くなっています。そのため折角最終合格をしても採用漏れになってしまうケースもあるようです。しかし、ここ数年、23区のうちの江戸川区だけは独自の採用方式を行うようになりました。実を言うと、この江戸川区の独自の採用方式を上手く活用することで、最終合格をしさえすれば採用漏れを100%回避出来るようになります。今回は、江戸川区の独自採用の方式について話していきたいと思います。
特別区の採用プロセスは?
そもそも、特別区全体の採用方式はどの様になっているかですが、特別区の選考プロセスは以下のようになっています。(特別区人事委員会HP参考)
※志望した区の面接で採用漏れの場合、他の区面接を行うことに。
まず、応募の時点で第三希望まで行きたい区役所名を書くことが出来ます。そして最終合格後、つまり、9月1日以降、最終合格の順位の高い受験生から順に志望した区に点数が提示され、順位の高い受験生から区面接を行うことになります。そこで合格すれば終了ですが、合格できなければ第二志望、第三志望の区役所からの区面接の連絡をまた待つという流れになります。そうすると、一定割合で内定を得ることが出来ない最終合格者もいるようです。
江戸川区だけを第一志望にすると、1回の面接だけで内定を得られる!
では、今回話す江戸川区の独自の採用方式はどの様な違いがあるのか?それは、特別区の応募の時点で江戸川区だけを第一志望として記載すれば、二次試験後の最終合格=江戸川区への内定という形になるという採用方式を取っているということです。
つまり、江戸川区の独自の採用方式では、最終合格さえしてしまえば採用漏れのリスクがなくなるということです。たくさん江戸川区に独自採用のプロセスから応募してきてしまった場合は採用漏れがあるのではないかと考える方もいるかもしれませんが、江戸川区の職員の方によると、どれだけ江戸川区だけを第一志望とした受験生の最終合格者が多くとも全て内定にするということでした。また、江戸川区は独自の採用方式を取っていますが、区面接がないというだけで、それまでの1次試験、2次試験については他の区と同様、特別区全体の採用方式のため、特に違った対策をする必要はありません。
そのため、江戸川区なら働いていけるという受験生で、早く内定を得たいという受験生にとっては検討の余地のある受験方式だと思います。
江戸川区独自採用のデメリットは?
もし江戸川区に内定が決まったら江戸川区で働くという気持ちがある方にとっては、デメリットはないと思いますが、第二志望、第三志望として考えている受験生にとってはもしかしたらデメリットがあります。
それは、早い時点で内定が決まってしまい、10月のはじめに内定式が行われるようなので、第一志望の自治体の内定がまだ決まっていない場合、どちらかを諦めなければならないということです。基本的に公務員試験は最終合格をしても、内定の通知がくるまでが長いです。そのため、もし、10月時点で第一志望の自治体の最終合格はできていても不安はあると思います。
しかし江戸川区では内定式が10月のはじめごろに行われるため、内定を持った状態で他の自治体の結果を待つということが出来ません。そのため、他の自治体の試験の日程も考慮にいれつつ、江戸川区を検討してみる必要があります。
最後に
江戸川区独自採用のデメリットも最後に言いましたが、そうはいってもとにかく内定は1つでも欲しいと思います。そうなってくると、区面接で落とされる心配のない江戸川区の独自採用は、ありがたい存在なのではないでしょうか?ぜひ検討してみてください!
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