特別区採用試験―面接で聞かれる内容は?
はじめに
公務員を目指す人にとって特別区は志望度が高くなくても一応受けるという人が多く、毎年1万人以上もの応募者がいる競争率の高い試験になっています。しかし、2次試験まで通過しさえすれば最終合格ということで、かつ、2次試験も近年面接が1度だけになり簡略化され、受けるハードルが低くなっています。そこで今回は特別区2次試験の個人面接における概要や面接で私が聞かれたことについて、参考書などにはあまりかかれないウラ話的な部分も含めて話していきたいと思います。
特別区2次面接の概要
特別区の2次面接では、8月の上旬から中旬にかけての一日を指定され、その日に30分ほどの個人面接が行われます。面接会場は体育館ほどの広さの場所で、ブースを区切って一斉に何十人もの受験性が個人面接を行います。個別の部屋ではなく、ブースで区切られているため、同時に行っている人の声などでざわざわしています。ただ、面接中は他の受験生の声などは全く気にならなかったので、他の受験生に自分の話が聞かれるという心配はないと思います。
また、二次面接は事前に送付された面接カードに記入して当日持参するという形式をとっています。2016年度の場合は面接カードに記載することとしては下記の3つで、毎年大体同じようなものだと思います。特に1つ目の強みと志望動機は面接冒頭の3分間でプレゼンしてと記載があり、これは毎年同じだと思うので、スムーズに話せるよう準備しておく必要があります。
・あなたの強みは何ですか。また、それを活かしてどの様な仕事に挑戦したいか。特別区の志望動機も含めて具体的に書いてください。(冒頭の3分程度でプレゼン)
・あなたが今までに最も困難だと感じた状況を挙げ、それをどの様に乗り越えたか。
・チームやグループで目標を達成した経験について。そこでのあなたの役割と、独自のアイデア等によってどのようにチームやグループに貢献できたか具体的に書いて。
特別区二次面接で聞かれた内容は?
それでは、二次面接の際に実際に聞かれた内容を最後に下記に記しておきます!面接終了後すぐに書いたので、面接で聞かれたことをほぼ忠実に再現してると思います(笑)。また、僕の場合は江戸川区の独自採用を利用していたため、江戸川区に関する事項をかなり突っ込まれて聞かれています。江戸川区独自採用を選択していなければもう少し特別区全体について聞かれると思うので、受験形態に合わせて準備を行うことが重要です。
[二次面接質問事項]
自分の強みとそれを活かして何をしたいか?また、特別区の志望動機も含めて3分くらいで。
都市農業について話してくれたけど、地方の農業も問題なのにどうして江戸川区?
農業に思いやりが強いけどどうして?
特別区には練馬区など他の区で農業が盛んな場所があるけど、どうして江戸川区?
利害関係者の調整役になるのが強みって言ったけど、江戸川区でスーパー堤防とか対立がある中で、もしその調整役になってと言われたらやりますか?
スーパー堤防の利害調整についてあなたならどう対処する?
留学経験があるって書いてあるけど、ホームステイ?また、ホームステイ先で困った経験とどう対処したかある?
ホームステイ先の人とは仲良くやれましたか?
留学はなんでしたのか?また、留学でどんな目標を持って留学したのか?
いろいろと自覚を持って自分の弱みを改善してきたようだけど、今他に改善するべき部分とかある?
職場で苦手な人がいたらどうする?
これまで部活動とかやってきた?また、その中での役職は?
爽やかな感じで受け答えもしっかりしてるけど、周りの人からもそう言われる?
周りからは責任感があって仕事も締切前にちゃんとやるって言われてるって言ったけど、自分を主観的に見てどんな性格だと思う?
二次面接の合格後区の説明会に行って分かったのですが、二次面接では江戸川区役所の人事部の人たちが実際に面接官になっていたため、江戸川区以外はわかりませんが、もしかしたらほかの区を志望している場合でも、二次面接で第一志望の区役所の人事課の人が面接官を担当しているかもしれません。
最後に
もちろん受験生ごとに聞かれることは異なるので、面接の準備は難しいと思いますが、最も重要なことは面接官との会話がしっかりできているかどうかだと思います。僕の場合は面接カードは何度も音読して自然に話せるようになるまでのレベルにしました。しっかり自然に会話できるように自分のこれまでの出来事を整理しておくことが重要になってきます!
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