「なぜ公務員を志望したのか」の答え方と準備のコツ-公務員面接Before-After
安定を志望動機にしてはいけない!
こんにちは。今回は、よく公務員面接対策本などでよく見かける質問の一つである「なぜ公務員を志望したのか?」という質問の答え方の準備のコツについて話していきたいと思います。僕も多くの自治体での面接を数多くこなしてきましたが、そこまで頻度の高い質問というわけではないと思います。僕も一度くらいは「なぜ公務員を志望したのですか?」と質問されたことは一度あったような気がしますが、面接対策本などによく載っている割にはそこまでよく聞かれる質問というわけではないと思います。
ただ、だからといってもし面接本番で試験官から「なぜ公務員を志望したのですか?」と質問された場合、本音で答えてしまったら評価が下がってしまう可能性があります。本音で語ることは重要じゃないかと言って、思ってもないことを言うのは絶対嫌だという受験生もいますが、役所は個人情報などを扱う仕事なので、職務上口外できないことや、以下にマインドコントロールをして建て前でも言えるのかが全体の奉仕者として必要な資質になります。そのため、本音と建て前を分けて話せないとそういった資質がないとみなされてしまう可能性があります。
また、回答例として広く出回っている模範回答も多くの受験生がよく使っているため、面接官にあまり良い印象を与えることは出来ません。そこで今回は、「なぜ公務員を志望したのですか?」という質問へのありがちな回答と、どの様に自分を印象付ける回答を準備すればよいのかについて話していきたいと思います!
受験生の多くはココを間違える!
あなたはなぜ公務員を志望したのですか?
民間企業のように利潤を追求するのではなく、公共の為に働くことに魅力を感じ志望しました。自分の力が少しでも社会の為になれたらと思い、それには公務員以外の選択肢はないと思っています。
上記の例だと、民間企業との差別化を図っており、公共のために働くことが出来るから公務員を志望したと答えており、確かに悪くはないのですが、公務員の志望理由として広く使われている模範解答のような感じで、参考書を見て覚えたに過ぎないなと思われかねないです。「公共のために働き、社会に貢献したい」というのが本音だ!という人もいると思いますが、そうであるならば、
- なぜ公務員を志望するに至ったかエピソードを添える
ことを付け加えるとより良い回答になります。これは面接のどの質問にも当てはまりますが、どの様な回答でも自分の発言を裏付ける根拠を伝えることが発言の説得力を持たせるために重要になってきます。それはこの質問でも変わらず、なぜ「公共のために働き、社会に貢献したい」と思った理由を伝えると面接官への印象がだいぶ変わってきます。
答える時は2つのポイントに気を付ける!
それでは、どの様に答えるのが好ましいのか。その答え方のポイントとして以下の2つに気を付けると評価の高い答えを伝えることが出来るようになります。
- 自分本位の志望動機にしない
- 志望理由に根拠を付け加える
という2点です。
自分本位の志望動機にしない
一つ目のポイントは自分本位の志望動機にしないということです。これはどういうことはというと、例えば、安定性や福利厚生の充実など、自分への待遇に関することなどは言わないようにする方が良いということです。もちろん、本音では安定性なども考慮して受験しているとは思いますが、これから公務員として働く人間を吟味しているのに福利厚生など自分の待遇に関係する志望動機を言うと、公務員としての資質が本当にあるのかと疑われかねないためです。そのため、本音ではそう思っていても、自分本位の志望動機はあまり言わない方が良いと思います。「公務員として、民間のサービスだけでは解決できない○○という課題を解決したい!」ということを付け加えることで、自分中心ではない志望動機をつくりあげることが出来ます。
志望理由に根拠を付け加える
二つ目のポイントが志望理由の根拠を付け加えるということです。志望動機に根拠、つまり自分の経験を基に志望動機を話すことで、公務員を志望するに至った動機を具体的に述べることができ、他の受験生とは異なったオリジナルの志望動機を伝えることが出来るとともに、説得力が増します。
例えば、先ほどの「公共のために働き、社会に貢献したい」という例に具体的なエピソードを付け加えるとしたら「以前市役所に手続きに行った際、どこに行けばよいのか分からず道に迷ってしまっていた私を職員の方がわざわざ窓口まで案内までしてくださり、私もその方のように困っている人のために仕事をしたい」のような文章です。
上記のポイントを踏まえた回答例
あなたはなぜ公務員を志望したのですか?
民間企業のように利潤を追求するのではなく、公共の為に働くことに魅力を感じ志望しました。以前市役所に手続きに行った際、どこに行けばよいのか分からず道に迷ってしまっていた私を職員の方がわざわざ窓口まで案内までしてくださり、私もその方のように困っている人のために仕事をしたいと思い、公務員を志望しました。
志望動機と経験をセットで考える!
答え方のポイントは理解出来たと思います。最後に、回答例をどのように準備するかについて話したいと思います。なかなか公務員を志望する理由になるとネットや参考書などに出ているような「公共のために働く」であったり他の受験生との差別化が難しいと思います。ただ、自分の専攻してきた学問や自分の生い立ちと関連させて、他の受験生とは異なる志望動機をいうことが出来るとより印象に残りやすくなります!僕の場合はサークルで地域の過疎地域の方と触れ合う機会や、留学中に起こった経験、授業で学んだ社会問題などを基に「なんで自分は公務員になりたいのか?」を深く考えるようにしました。些細な経験でも志望動機に繋げることが出来るようになるので、自分の経験をノートなどに書き出して整理して志望動機を考えるといいと思います。