集団討論通過極意!合意形成の方法を知る!②―地方公務員集団討論対策
はじめに
こんにちは!前回は、集団討論通過極意!合意形成の方法を知る!①という記事で、集団討論の合意形成の方法と、方法の1つである議論の枠組み(議論の流れ)について、いつ議論の枠組みを作って、どこで発表するかを具体的に話していきました。
今回は、具体的に議論の枠組みをどの様に作っていくのかを話していきたいと思います。話していく際に具体的にテーマをイメージしながら聞くと理解しやすいと思うので、以前話した集団討論のテーマは?を念頭に話していきたいと思います。
記事のポイント
具体的にどの様に議論の枠組みを作るか?
以前集団討論のテーマは?でも話したように、集団討論のテーマとして大きく4つに分けられます(①課題解決型、②理想論型、③時事問題型、④その他の4つの分類)。ただ、基本的にはどのテーマであっても大まかな議論の枠組みは変わりません。
グループワークの基本は、「発散と収束」です。発散とは、自由な発想でアイデアを出すことで、収束とは、出されたアイデアを基準に沿って絞っていくことです。公務員試験の集団討論では特に収束部分がよく見られています。なぜかというと、公務員試験の集団討論は発想力以上に社会性・論理性などアイデアを収束するための力に評価点があるためです。
今回は、課題解決型の例題を用いてどの様な議論の枠組みで議論を進めていくよう提案するのが良いのか例を下記に記しておきました。
[議論の枠組み(議論の流れ)]
1,課題・ターゲットの明確化
↓
2,アイデアの整理
↓
3,施策の検討(アイデアの収束)
[具体例]
例)「若い人材が移住してくれるための施策」(討論時間50分)
1,課題・ターゲットの選定(現状整理、共有)
2,アイデアの整理
3,決定軸の検討/共有(例;コスト、実現までの時間、効果など)
4,施策の決定
例えば、上記のテーマで私の場合は、1~4のプロセスで検討することを提案します。ただし、この前にグループのメンバー全員が1人ずつアイデアを発表すると思うので、1のターゲットの明確化については、メンバーのアイデアを例えば、Iターンの若者をメインターゲットにしているのか、Uターンの若者をターゲットにしているのかなどを判断したうえで、「今回は~~という意見が多いようですが、時間も限られているので○○をメインターゲットにした施策を検討するのはどうですか?」などと提案します。
事前準備と本番での柔軟性が必要
以上のように例として議論の枠組みを作ってみましたが、全てのテーマに一律に当てはめられる議論の枠組みではないと思います。同じテーマでもテーマは抽象的に書いてあるためにメンバーによって答えも違ってきます。
例えば、「住民に求められる行政サービスとはどういうものか?」というテーマが実際に出されたことがありましたが、具体的に自分たちで住民のニーズを探って具体的な施策を考えるのか、それとも、「住民に寄り添ったface to face(目の見える)サービスを求めている」というような一般化したことを答えるのか他のグループのメンバーの考えによって変わってくると思います。そうなると、当初自分の考えていた議論の枠組みを当てはめることが出来ないこともあります。そのため、まずは日頃から、議論の枠組みを考える練習をすることが重要です。それによって、本番で予期せぬことが起こった場合でも柔軟に対処できるようになります。ぜひ参考にしてみてください!